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2006年9月 5日 (火)

皇室改革:私家版

 こうしてみると、皇族というのは家長が天皇及び上皇であり、取り敢えず皇族という一族の家長としての天皇を「治天」と呼ぶことにしますが、治天の命令がないと養子を取ることも皇族同士で結婚することも何もできないように伝統的になっていることが分かります。

 しかし、明治及び昭和の皇室典範では治天の家長権が否定されています。皇室会議に天皇は出席できません。普通の旧家だったら当然するような血筋を守るための養子や一族内での結婚といったことができない仕組みになっている。

 私が考えるに、皇族の先細りを防ぐためには、皇族の家長としての天皇の地位を認める皇室典範を作るしかない。憲法で定める国事行為をする天皇は、基本的に誰にでもできる事柄ですから、細かい皇位継承順位まで法律で決める必要はない。法律では、例えば全く皇族とは関係のない人間が皇位に付くようなことがないように、皇族の範囲を決める程度にして、皇族の家族内のことは皇族で決めるようにする、普通の家族ならできる養子・政略結婚(ちょっと言葉が悪いですが)・場合によっては継承権利者を増やすための短期での皇位の持ち回り(親王が増えるからです、前例は多数あります)などあらゆる手段の使用を治天に認めさせるべきです。

 政府の方では、皇族がどのような行動を取ろうとも、国政が混乱しないような法整備をする。サポートをする。あるいは皇族増加で心配される外国スパイの接近を防ぐ。といったことが求められます。

 例えば一代一元は短期の皇位継承があった場合事務的に面倒なのでやめでも良いでしょう。それと、生前譲位の権利は絶対に必要です。後水尾院の行動を見ても分かるように、これは天皇に与えられた最後の自分を守るための権利です。

 私としては、宮内庁を日本銀行方式の独立行政法人にするのがいいと思っています。

 そして、私は伏見宮系だけではなく、公家も復活させるべきと考えています。摂関家は皇族の半身です。藤原氏なくして皇室は存続できません。宮中儀礼の次第を受け継いでいるのは藤原氏です。清華家くらいまでは何らかの形で復活させてもいいはずです。名前だけでもいいのです。あるいは全くの名前だけですが、儀礼的な摂関や太政大臣(儀式の折の役だけです)を任命するというやり方もあります。

 文化・国防・皇族の人権、あらゆる観点からの議論が求められるのです。

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コメント

「平成の黙示録」という表題の私説を公開しています。
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 石垣さん初めまして、

 拝見しましたが、すごい量の文章ですね、迫力を感じました(^ ^;

 現憲法のままだと、旧皇族が皇族に復帰した場合、基本的人権が剥奪されてしまいます。ですので、まず憲法を改正して、皇族に日本国民並みの権利を与える(不敬な言い方ですがこうとしかいいようがない)ことが必要なのではないか、という結論に到りました。

 しかしまあ明治憲法にしてもGHQ憲法にしても、あり得ないほど皇族の人権や伝統を無視しています。作った人はどういうつもりだったんでしょうね。

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