« 「エスパー魔美」レビュー | トップページ | 小山田丘陵を行く »

2007年1月13日 (土)

土地に関する極論

陰暦 十一月廿五日

 地震によって家が倒壊し、自宅の再建のために高い借金をして途方に暮れている被災者の姿をテレビが報じていました。だから国の補助を増やすべきではないか、いいやそれでは関東大震災がおきて数百万戸も家が崩壊した時にどうするんだとコメンテーターが論を戦わせていました。

 日本で家が高いのは、建物よりは土地が高いことに原因があります。もっと土地が安ければ家を持つことのリスクは減って災害が起きても社会が受けるダメージが減ります。建物にかけることができるお金が増えますので、耐震住宅の建設も進むでしょう。

 いっそのこと土地を持つことは放棄してしまって、みんなで借家に住むという選択もあります。今の日本の不動産の所有は細分化されています。これは商売的には一番コストがかかる状態です。小さな不動産主が、少ない不動産から最大の利益を得ようとするので、なかなか売らない、高く売ろうとする、店子からはなるべく高い地代を取ろうとする。悪循環です。

 日本の不動産所有は経営に最適な規模にないのではないでしょうか。談合がなければ、大規模な業者が競争する状態の方が、消費者にとっては利益が大きいものです。そこで天下の暴論を提唱しますが、格差社会がもっともっと進んで、日本の土地の所有者が百人くらいまで集約されれば、不動産経営が効率化して、地代が減って、私たち庶民にとって暮らしやすい世の中が来るのではないでしょうか。

 これまで世界中で土地所有者が間借り人をいじめたことで数多くの争乱が起きていますので、地主も今さら店子をいじめるような不動産経営はしないでしょう。

 それか、逆に徹底的に土地所有を細分化してしまうという手もあります。普通の人が、株を買うのと同じ感覚で、一坪地主になる。土地の証券化です。荘園制の時代はこれが行われていました。土地の所有権を一万円になるまで細分化しても良いことにする。そして所有と経営を分離します。

 そうすれば、極小地主は、土地からそんなに利益を得ようとはしなくなりますから、地代は下がります。住宅地・商業地・工業地など様々な土地にリスク分散ができますのでますます地代が下がるはずです。不動産信託として一部実現していますが、最小の小口が五十万円ですからまだまだ高い。馬券を買うのと同じ感覚になるまで小口化して良い。しかも馬券よりも健全で確実。

 そもそもバブルが起きたのも不動産市場に不備があって土地が売りにくいからでした。もっと気楽に土地を売ったり買ったりできる不動産市場が整備されていればバブルにはならなかったと思います。バブルを沈静化させるために必要だったのは、土地取引への課税ではなくて、不動産市場を整備することだったんですね。

 土地が取引しにくいことが日本の経済の足枷になっているのではないかと思います。

« 「エスパー魔美」レビュー | トップページ | 小山田丘陵を行く »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/173723/13468624

この記事へのトラックバック一覧です: 土地に関する極論:

« 「エスパー魔美」レビュー | トップページ | 小山田丘陵を行く »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ