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2007年1月27日 (土)

イラク自由貿易圏とホルムズ海峡トンネル

陰暦 十二月九日

 米国の中間選挙の結果、米国がイラクから撤退する可能性が高まり、それに伴って中東情勢が流動化しています。連合軍がこのままテロリストを制圧できないまま撤退してしまった場合、シーア派はイランを頼るようになり、少数派のスンニ派はサウジアラビアやシリアに援助を求め、クルド人は独立を強めそれによってトルコ東部とイラン北部が流動化して、中東が際限ない戦乱の渦に叩き込まれる、というシナリオが現実味を帯びてきたというわけです。

 更にもしイランとイラクの同盟が成立した場合、中東はこの同盟の覇権の下に統一されますから、イスラエルの生存が脅かされます。イランの核兵器とミサイル技術は完成の一歩手前といわれています(ただし最近米英の諜報力は確度が落ちていますので俄には信じられないのでありますが(^_^;)イランが核兵器を持ってからでは遅いので、イスラエルがイランを先制攻撃するのではないかという観測が飛んでいます。

 当のイスラエルでは、リーベルマンという民族主義者が副首相に就任しました。彼はイスラエル国内にいるパレスチナ人をヨルダン川西岸に追放するべきという民族主義政策を主張しています。どうも米国がイラクで負けモードで中東から逃げたがっているため、イスラエルが取り残されることを心配して、イスラエルは神経過敏になっているらしいです。

 The Economistとル・モンドが立て続けにイスラエルを特集しました。この前の米国の選挙結果はイスラエルの生存を脅かすので、イスラエルが何か行動を起こすのではないかというのが欧米の戦略家ならすぐに思いつく読みらしいです。

 私も、どうも最近のイスラエルは軍部によって乗っ取られている状態で政治には力がないのではないかという感じを抱いています。軍人が国を乗っ取ろうとするのは、自信がある時ではなくて、自信を失い始めた時です。イスラエル軍は、対ヒズボラ戦役で敗北したため、国内でありかたに疑問符が付き始めました。けれどもイスラエルというのは建国以来軍事が最優先の軍事国家であり、このような軍の危機に対して軍が何もしないとは考えられず、誰にも知られないうちにイスラエルの中で軍部が国家内国家となって政治を無力化しているのではないかという感じがします。民族主義的な副首相の登場や大統領の解任はその兆候やもしれません。

 どうにも打つ手無しといった中東の現状ですが、方策はない物でしょうか?

 発想の転換が必要だと思います。イラクは平野の真ん中にありますので、外からの侵入は絶対に防ぐことができません。なのに連合軍は無理をしてテロリストの侵入を防ごうとしています。

 最初から諦めてしまうのです。そして逆にどんどん人に入ってきてもらうようにする。イラクを周辺国に市場として開放する。イラクの関税を無くし、税金も安くする。イラクを中東全体のバザールとして、周辺国に使ってもらう。

 GCC諸国は原油高による空前の好景気に沸いています。ですから、イランの膨張は望んでいないはずです。従って、イラクの安定化には喜んで協力するはずです。

 イラクが、中東全体にとって、富を産み出す場所になれば誰もテロを起こそうとはしなくなります。元々イラクというのはそういう場所でした。しかし、サダム・フセイン大統領が無能であったために、本来なら中東一豊かであったはずのイラクは、富を失いました。イラクが商工業で富を生産することによって、アラビアやイランやカフカスは食べていけたのです。現在中東が不安定化したのは、サダム・フセインの無策によって、イラクが貧乏になって、アラビアやイランの人達が食えなくなったからです。

 石油は一部の人間しか豊かにしません。大勢の人が豊かになるためには、物を作り、運び、売らなければならないのです。

 そして、イランには、ホルムズを経済特区として解放することを条件に、イラク自由経済圏への参加を許可する。豊かにすることによって、運命共同体にして、不安定要素を取り除くという日米が支那で展開した作戦は大いに有効です。イランにおけるその突破口はホルムズです。ホルムズを経済特区にして、商工業を盛んにする。

 そのための一大イベントとして、ホルムズ海峡に海底トンネルを掘る!そうです、日本の出番です。

(1)イラクの国境の開放、バザール化
(2)ホルムズを経済特区とし、ホルムズ海峡に海底トンネルを掘る
これによって中東は救われます。

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