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2007年1月21日 (日)

平成十九年の政界観望

陰暦 十二月三日 【初大師】

 小泉政権時代と違って、政治の争点がぼやけていて、景気は悪くないし、外交は多方面と良好な関係を保ち隙がない、メディアもブログ界の論客もどのように政治を論じていいか分からず手をあぐねています。

 特別国会以来、安倍政権は内政では産業界優先の政策を打ち上げて多方面から総スカンを喰らいましたが、今となって考えてみればあれは観測気球だったのかもしれません。通常国会開会が近づくにつれ、ホワイトカラーエグゼプションの取り下げやパートの年金と保険加入といった国民に配慮した政策を提案するようになってきました。

 これは素直に評価すべきでしょう。パートの人も、手取りが減るかもしれませんが、保障が手厚くなる方が絶対によいので、この政策は支持するべきです。この期に及んでまだバイトの給料を下げることしか考えていない外食産業はちょっとひどすぎます。ホワイトカラーなんとかについては、すぐにどうこうしなければならない話ではないのでじっくり数年かけて議論すればいいと思います。あと医療制度立て直しと実効的な少子化対策を提案すれば、政権の支持率は着実に回復すると思います。超長期政権の目も出てきます。

 中共とは蜜月に入りました。多分向こうの首脳は今の事態が信じられなくて天にも昇る気持ちなんではないかと思います。私も胡錦涛政権を応援するのは賛成です。前も言いましたが、支那が混乱して今まで日本の得になったことなど一度もありませんでした。穏健な統一政権こそ東亜の発展のために必要不可欠です。趙紫陽と胡耀邦を見殺しにした轍を踏んではなりません。

 このまま行けば安倍総理は田中角栄と並ぶ日中友好に尽力した政治家として支那の歴史に刻まれそうです(笑)いいことだと思います。けれども、支那に接近した政治家は米国によって必ず滅ぼされましたから、そのうち米国から何か横槍が来そうな気がします。そのときに麻生外務省の真価が発揮されるでしょう。

 同時に、日米支の接近によって孤立するのは韓国と北朝鮮です。韓国と北朝鮮は安倍政権の外交にかなり焦りを感じているはずです。しかし、両国が国際社会で孤立すれば、韓国はますます北朝鮮への傾斜を強めますから、北朝鮮は短期的には喜ぶ可能性があります。北朝鮮が長期的視野で物事を考えているとは思えませんので、しばらくは安倍政権の外交を見守るでしょう。

 夏の参議院選挙が不透明で、このままいけば自民党にとってはマイナスの結果しかなさそうなので、今度の国会で重要な法案が大量に通過するのではないかと私は予想しています。そして「残る争点は憲法のみ」という状態にした上で、安倍政権は憲法改正を参議院選の争点とするのではないでしょうか。

 こうなってくると、微妙な立場に立たされるのが公明党です。憲法では公明党よりも民主党の方が自民党に近いからです。参議院選挙で自民党がやっぱり大幅に議席を減らした場合、自民党は民主党との政権協議を加速させるはずです。

 というより、参議院選挙で自民党が勝とうが勝つまいが、憲法改正が政治課題になれば自民党と民主党の政権協議はどのみち深化せざるを得ません。今度の選挙で自公だけで参議院の三分の二議席獲得はあり得ないからです。自民党は民主党に賛成してもらうために、民主党の要求を多く呑むと考えられます。そうなると公明党は存在感がなくなってしまいます。

 というわけで、瀬戸際に立たされているのは、韓国と公明党だといえます。韓国は日本が米国と支那と仲良くなることを妨げたい。公明党は憲法改正が争点となることを避けたい。

 韓国が打ってくる手は読みにくいです。でもそのうちなにかがあるでしょう。公明党は、国会審議でサボタージュ戦術に出るはずです。それしか方法がないから。しかしそれによって選挙前から自民と民主の政策協議が進行すれば面白いことになりそうです。

 また、今後の政界の台風の目は国民新党であると私は考えています。自民党と民主党が掲げる政策には差がありません。両党は程度の差を争っているに過ぎません。需要重視の経済政策、社会保障の立て直し、地方重視、立法府の強化のように自民党に対して真っ向から政策軸を掲げて戦っているのは国民新党と共産党だけです。

 しかし共産党は国防と外交が問題外です。国民新党が外交で米国接近の見直しを打ち出していることには私は賛成できませんが、国防政策は自民党よりも信頼がおけます。

 皇室の重視を打ち出しているのも良い。一昨年の総選挙で自民党にどっと入った人材は、伝統重視の面では信頼がおけませんから(それ以外では優秀だと思いますけど)。それに教育政策で、自民党が結局は官庁による教員の統制強化を打ち出していることに対して、国民新党はそういう方向ではない教育立て直しを提唱しているのも注目すべきです。

 国民新党の認知度が国民の間で高まれば、夏の参議院選挙で大化けする可能性があります。

 というわけで、何がつまらないものか、今年の政界は非常に見応えがあります。さあ、秋にはどのような景色が広がっているのでしょうか、楽しみですね。

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