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2007年1月11日 (木)

「エスパー魔美」レビュー

陰暦 十一月廿三日 【下弦】

「エスパー魔美」第113話「奪われたデビュー」
 大型新人映画女優の宮原由紀が撮影をすっぽかして失踪した。彼女には助け合って生きてきた姉がいた。実は女優を目指していたのは姉の亜紀の方で、宮原由紀のデビュー作は本来彼女のデビュー作になるはずだった。しかし撮影現場に付き添ってきていた妹の方が監督に見初められてしまったのだ。自分が女優を辞めれば姉と仲直り出来るのではないかと撮影を投げ出した由紀だったが・・・

第117話「恋愛のススメ」
 オーディオオタクの富山君が恋をしたという。相手は何時もSF小説ばかり読んでいる藤野沙織、イニシャルのSFがあだな。富山君に助けを求められた魔美は二人をくっつけようといろいろ作戦を組むがうまく行かない。それどころかSFは「現実よりも小説の方が好きだ」という。そんな彼女にも現実の恋愛に興味を持ってもらうことができるのだろうか。

 最終盤の二話、私が見た所この二つがエスパー魔美のベストエピソードだと思います。「奪われたデビュー」は脚本とカメラワークが非常に良い。妹に夢を奪われて引き裂かれた仲の良かった姉妹。妹に激しい敵意を向ける姉の描写が素晴らしい。そして上野駅での姉の台詞には感動します。映画に勝るとも劣らないリアリティーと感動を与えてくれる名品。25分の短編でここまでやったスタッフに拍手。

 「恋愛のススメ」は最後の超能力の使い方が見物。エスパー魔美でないとできない展開です。現実に興味を持たないSF少女を無理矢理に現実に染めるのではなくて、それをうまく利用して人間関係を持たせようとするこの優しさが藤子先生の作品の身上です。夢と思った瞬間から俄然積極的になるSFが非常に良い。SFも現実が嫌いなのではなくて、無理矢理外の世界を押しつけられることが嫌なだけだったのです。

 素晴らしい、「エスパー魔美」はやはり日本アニメの最高傑作です。宮崎作品やガンダムも良いんだけど、エスパー魔美を始めとする魔女っ子にももう少し世間的に光が当たって欲しいです。私たちにとって大切なことが沢山詰められています。子供の情操教育にもいいと思うんだけど。宮崎作品にしてもガンダムにしても結局戦って敵を倒すんですよねえ・・・敵を倒さないアニメをもっと多くの人に見て欲しいです。

 

 あとこれは個人的な願望だけど、「とんがり帽子のメモル」と「エスパー魔美」がDVD化されてなんで「メイプルタウン物語」がまだDVDにならないのだろう。もったいないです。まさかマスターをなくしたんじゃないだろうな、ビデオ版からでも良いからDVDにして出してください、たのんます(^^;

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