九局のメニュー 第二話
陰暦 十二月六日
万全の態勢で臨んだはずの和食認証制度であったが、意外な所に敵がいたのだった・・・
A大使「通商代表部から非関税障壁であるという抗議がでています。来年の年次改革要望書に載せると先方は行っています。残念ながら大使館としてはご案内できません。」
B領事「困るんだよね〜こんなことされちゃあ、汚物を投げ込まれるこっちの身にもなってくれよ」
C二等書記官「和食認証制度によって職が奪われると中華総商会から苦情が来ています。日本製品の不買運動を始めるそうです。渡航の延期をお薦めします。」
外務省が最大の抵抗勢力として浮かび上がってきたのだ。中には農水省の同期から九局の情報を聞き出し、先回りして赴任国から山丘と粟田を渡航させないように、日本政府に働きかける外交官まで現れる始末であった。特に和食で儲けている華僑と韓国系が多い国の妨害は激しかった。
早くも暗礁に乗り上げる認証制度、そんなある日、九局に政界の黒幕海源元外相が現れた!
海源「私の息子がここにいると聞いたが」
T副局長「えっ!山丘が海源元外相の息子さん!!」
海源「こいつはいずれ農水省に災いをもたらすだろう、早く外局に転出させた方が良い」
山丘「なんだとっ!」
政界の黒幕海源外相。外務省チャイナスクール出身のエリート官僚。やがて政界に転出して与党主流派で重きをなした。ODA利権を権力の源としていた。しかし中国との関係見直しを進める前総理と衝突して引退を余儀なくされる。与野党そして国境を越えて幅広い人脈を保ち、今なお隠然たる力を保っていた。海源が外務省の妨害を指揮していたのだ。
・・・・・・
多原参与「うちの山丘と和解して、認証制度の創設に協力してくれませんか?」
海源「多原さん、あいつがうちを出る時に何をしたか分かるかね」
多原参与「?」
海源「土郎はこともあろうに年金を未納しおったのだ!あやつはわしと選挙民の顔に泥を塗った、決して許さん!」
多原参与「ッッッッッ!」
海源・山丘父子の凄まじき骨肉の争い!正しい和食よりも相手国と省益を優先する外務省の妨害。あやうし、美しい国日本!
つづ・・・かないと思う
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