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2007年1月20日 (土)

褒められれば伸びる子なんです!

陰暦 十二月二日 【大寒】

 さすがは大寒です。雪がちらついてきました。

 私も小学生や中学生の頃は新聞を鵜呑みにして「政治家は汚い!怪しからん!」といっちょ前に思いこんでいました。しかしその新聞で自社さ連立政権を「中道右派と左派の連合であるので自然な成り行きである」と評価するコラムを見て「ほう、このような政治の見方もあるのか」と感銘を受け政治に対する見方が変わりました。大手メディアで日本政治について肯定的な意見を目にしたのはその時が初めてでした。毎日新聞でした。数年前までの毎日新聞の政治欄は読み応えがありました。

 人間を金で動かそうとしたら、山ほど積まなければなりませんが、褒められたら只で働くことさえあります。そこで私は思ったわけです、「政治家だって人から褒められたいだろう、政治家に政策を実現してもらおうと思ったら、くさすのではなく褒めた方が効果が高いのではないか?」政治家が望ましい仕事をしたり発言をした時に大いに褒める、そうすれば世の中がよい方向に向かうのではないか。

 同じように考えた人は多いらしく、小泉政権がマスコミにけちょんけちょんにされたのに、国民が総理を支持し続けたことによって、政治家は自信を取り戻しました。九〇年代のマスコミはひどかった、政治家の言葉尻を捉えてつまらないことで何人もの閣僚の首が飛びました。無駄なことをしたものです。

 今や与党の政治家は、堂々と自らの思う所を述べることができるようになりました。また、平成十七年九月の総選挙で国民新党が四議席と意外な健闘を見せたことでも分かるように、小泉政権に反対した政治家でもきちんと自らの責任で政策を主張する政治家を国民は評価しました。

 褒めて伸ばすというのはまことに有効です。

 さて、これから褒めて働かせるのは誰でしょうか?私は官僚なのではないかと考えています。日本の官僚は優秀です。天下りした人達の中には首を傾げざるを得ないような話も漏れ聞くのですが、現役はまことに優秀です。

 ここ十年の不況は、政治家と官僚の経済運営の不手際が大きな要素を締めていますので、彼等が叩かれたのは仕方がないと思います。でももうカツは充分入ったと思うのですね。

 さて官僚というのは誰のために働くべきなのでしょう。なかなか難しい問題です。国民のためだろう、といいたい所ですが、そう簡単にはいきません。普通の企業であれば、商品を作って、消費者がそれを買ってくれれば儲かり、買ってくれなければ損害を出します。しかし、官僚が頑張っていい法律を作ったり円滑に国家を運営しても、目に見えて何かが増えるわけではありません。強いて言えば税金でしょうか。経済がうまく行けば税収が増えます。でも圧政を敷いても税金は増えます。

 国民の国家への支持不支持は、政治家にぶつけられます。

 つまり官僚というのはいい仕事をして税収が増えても、それは彼等の利潤とはならないので給料は増えない。国家運営に失敗しても不満は政治家にぶつけられるので仕事で失敗しても自分は傷まない。良い方向に悪い方向にも仕事の結果が出ることのない、考えてみれば士気を維持することが難しい可哀想なお仕事です。

 政治家は企業で言う苦情受け付けみたいな立場にあります。
 うまく行って当たり前、うまく行ってる時は仕事が少ない。仕事が多い時は「設計、製造は何をやってるんだ!」と不満がたまる。でも実は「設計、製造」の大枠も政治家の仕事です。政治家というのは「企画・苦情受け付け・取締役」を一人でやっているような感じです。苦情受け付けをやっている取締役、考えただけでガミガミうるさそうですね(^^;

 自分は企画であり責任も負わなければならない取締役でもある、という自覚が薄い政治家は、大臣になった時に官僚をいじめて溜飲を下げることになります。最近はそうでもなくなりましたが、不況期は社員をいじめることをもってリストラと勘違いする経営者がもてはやされました。今の日本政府はそれに近い状態にあるように思えます。

 なんで経営者が社員をいじめるかというと、それこそが経営効率化だと、浅はかな株主達が思いこんでいたからです。国の株主は、納税者です。結局国家の所有者である国民が「商品=法律」の製造者である社員即ち官僚を大事にしなければ、社員は高性能な商品を作らなくなるでしょう。そろそろそういう心配が必要な事態がこの国に近づいています。

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コメント

どうも、久々のコメントです。

>くさすのではなく褒めた方が効果が高いのではないか?

一理あるとは思います。ただ褒めることも批判することもどちらも大事だと思います。
褒めるだけでも怒るだけでもバランスが悪くなります。

>小泉政権がマスコミにけちょんけちょんにされたのに、

小泉氏に批判的な記事もたくさんあったけど、肯定的な記事もたくさんありましたよ。
安部さんがいうほど、マスコミが小泉批判一辺倒だった時期はないと思います。
むしろ、歴代内閣との比較で言えば、肯定記事の方が多かったと思いますけどね。

私が掲示板に書いたものだけなら、圧倒的に小泉氏の批判が多いのは事実ですが。(爆)

>小泉氏に批判的な記事もたくさんあったけど、肯定的な記事もたくさんありましたよ。
>安部さんがいうほど、マスコミが小泉批判一辺倒だった時期はないと思います。

なるほど、輔住さんにはそのように見えていましたか。人によってだいぶ変わるものですね。

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