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2007年2月13日 (火)

六者協議が合意に

陰暦 十二月廿六日

 風邪を引いて寝込んでいました。今年は温かいので風邪を引かなくて良かったと思っていた矢先でした。油断禁物です。ここ数年腹を壊す風邪が続いていましたけれども、今年は喉にだけ来る風邪でした。断続的に微熱が出たようです(体温計を持っていないので確認はしていない)。喉の痛みが引いてきましたし、今日早めに寝れば治ると思います。毎年人より早めに風邪にかかるタチなのでみなさん気をつけてください。

 北朝鮮の段階的核放棄と支援策が決まったそうです。本当ならばまことにめでたいことです。合意内容を読んだ所、日朝平壌宣言に似ています。北朝鮮が誠意を見せればこちらは援助する、という主旨になっています。日本は平壌宣言を盾にとって、拉致被害者を十一人奪還した上に、経済制裁への大義名分も得、更に北朝鮮にまだ何も与えていません。六者の代表はこの方式が北朝鮮に対して有効であることに気がついたのでしょう。

 日本は、拉致問題が進展を見ない限り、見返り支援に直接は携わらないということになりました。これは外交の定石から言うと良くないと思います。米 支韓露が核排除(これは日本の安全保障に大いに寄与します)のために努力しているのに、日本だけが数十人の邦人の安全に固執してそれに協力しないと言って いるに等しいからです。はっきり言って無責任でしょう。

 しかし、実際の効果を見たら、これは案外うまくやったと言うべきかもしれません。こういうのはたいてい、米国は理屈をつけて約束の金額の半分も渡 さず、支那は「渡した」と口だけで言って一銭も出さず、ロシアは明日になれば約束なんか忘れるでしょうし、韓国は約束があろうとなかろうと北朝鮮を援助し 続けます。結局約束の金額を律儀に出すのは日本だけと言うことになるのが毎度の落ちだからです。

 拉致を口実にして金を出さなくて済むというのは成功です。いずれ北朝鮮も「結局日本しかまともに金を出してくれる所はなさそうだ」という点に気が つくはずです。それまで日本政府は世論が「日本だけ取り残されたのでは?」という方向にぶれないように努力する必要があるでしょう。マスコミは絶対その方 向へ世論を誘導するはずです。

 米国が見返りとして、金融封鎖を解除するそうですが、一度制裁を受けた北朝鮮と取引をしてくれる金融機関はもうないでしょう。あるとしたら高いプレミアムを要求されます。この解除は実際には北朝鮮をあまり助けません。

 それに排除の約束を取り付けたのは寧辺だけだそうですから、あんな証文にはほとんど意味がありません。絶対に別の場所で計画を続けているか、核物 質を隠しているに決まっています。日本は慌てることなく、日朝協議で粘り強く拉致被害者の奪還を要求し続けるべきでしょう。必ず北朝鮮から折れるはずで す。

追記 そうか、こう考えればいいんだ、米支韓露は核施設放棄だけしか得ることができないけれど、日本だけは拉致被害者をも得ることができる。もし被 害者が返ってこないまま重油支援を余儀なくされたとしても、他の四カ国と同じ条件に戻るだけ。日本という国は損をしない(ただし政権は打撃を受けるかもし れない)。やっぱり今回の交渉では日本の外務省は国益を最大限守ったと言えます。良くやりました。

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