「ふしぎ星のふたご姫GYU!」最終回解説(その一)
陰暦 三月朔日 【土用】
一月遅れましたけれども、ふたご姫の最終回の解説です。といっても、前みた時に気がついたことはほとんど忘れてしまったんだな、これが(爆)仕方がないので第四十九話から見直しましょう。
この前まで久川さんと白鳥さんでは久川さんの方がキャリアが長いのかと思っていたけれど、二人とも同じくらいでしたね。白鳥さんしばらく休んでいたのは子育てでもしていたのかな。白鳥さんも結構なベテランであったのでした。
さてパーティーの準備をふたごと一緒にするビビンはとても楽しそうです。これが彼女本来の姿なのでしょうね。第一話でまず「おっ!?」となったのは、廊下でファインがビビンの手を握るシーン。クリスマスや正月カーレースで手袋をはめているシーンから推測するに、どうやらビビンはお手々が敏感な模様。他にも、アンハッピーフルーツを取り出すシーンでも手のアップがでてきて、種をいじくったりして、スタッフはビビンの手の描写に命を懸けています。
そこがビビンをコケティッシュに見せている所以なのですが、その手をファインがGYU!と握ることで、ビビンは完全にふたご姫の側に落ちてしまうのです。あの握るシーンでは、何だかファインの手のぬくもりがこっちにも伝わってきそうでした、素晴らしい握手の描写だと思います。
手を引かれるビビンの息づかい、ふたご姫やアルテッサ、リオーネとの会話で「えっ」を繰り返すビビン、手を握られたことが後を引いて、心が完全に開かれて、構えないで心のままに受け答えしていることが分かります。短い息づかいに万感の思いが込められている、白鳥さん迫真の演技だと思います。
CMで斎藤由貴のアルバムが入るのはお母さんを意識しているのでしょうな。
そして、ビビンのマーメイド型のドレス、最高です。いつか等身大に引き延ばして飾ります。
今気がついたのだけれど、ビビンのおさげ、ファインのおさげ、ルルの尻尾がうまいこと感情を表現している。本当に芸が細かいです。ファインはアンハッピーフルーツ出現からずっとちゃんとフォークを握ってますねえ(笑)最初の放送の時には全然気がつきませんでした。
ここでビビンの最後の強がり、非常に切ない、ビビンファン最後の試練
で、なぜビビンがB学園長を見限ったかというと、「ビビンは黙ってみていればいいのです」この一言が効いたからです。今までB学園長の悪行も全ては自分のためだと言うことで付いてきたのに、ここで自分のためではなかったことが最終的に確認できたので、晴れてふたご側に付くことが可能になったのでした。非常に回りくどいけれど、きちんと義理を果たしています。信じていた人を裏切るのに、そう簡単にことが進んではいけないのです。これで全くビビンも視聴者も思い残すことなく、待ち望んでいたビビンの仲間入りを受け入れることができます。大変によく練られた脚本です。
もう何回見たことでしょうか、十回は超えています。ビビン仲間入りのシーンだけなら巻き戻して三十回以上見ました。これを最終回にしても良いくらいの出来。しかしまだ三話も残っています。歴史に残る最終回四部作はまだ始まったばかり。
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