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2007年4月14日 (土)

風の少女エミリー

陰暦 二月廿七日

 政治や歴史の話に飽きたので、このブログをアニメブログに改造します。また気が向いたら社会的な話もするかもしれません。

 ということで、今日は四月七日から始まったNHKの新アニメ「風の少女エミリー」の紹介。

 「赤毛のアン」の作者である、ルーシー・モード・モンゴメリーが自身の幼少期を元に書いた作品、とはいえ母親が早くになくなったのは同じでも、父親は早世したのではなくて再婚し、それで母方の祖父母に引き取られたらしいので、完全な自伝というわけでもなさそうです。

 絵を見て一目で分かるように、名作劇場の路線を狙った作品です。オープニングも堀江美都子さんでした。年を重ねても衰えることのない美声です。さらにエミリーと対決する伯母のエリザベスの声は藤田淑子さんであり、マレー家での理解者のジミーの声は納谷六郎さん。NHKもかなり力を入れているのが見て取れます。

 どうやら内容は「赤毛のアン」と「愛少女ポリアンナ」をミックスしたような雰囲気。舞台はカナダのプリンスエドワード島。尽きせぬ愛情を注いでくれた父親が死んで伯母さんに引き取られる所はポリアンナと同じ。しかし、ポリアンナのような底抜けのお人好しではなくて、かなり負けん気が強い、このあたりはアンに近い。しかしアンのような劣等感は持っていないようです。アンとポリアンナの中間であり、人間的にリアリティーが感じられます。

 エミリーの母親は旧家マレー家の令嬢でしたが、エミリーの父親との結婚に反対されたために二人で駆け落ち、それ以来実家との付き合いは途絶えていました。十数年後、死期を覚ったエミリーの父はマレー家に連絡して、死後に娘を引き取ってもらえるよう頼みました。葬式にマレー家の気難しそうな連中が集まって、エミリーの引取先を相談、しかし誰も名乗りでない。そこでなんと籤をエミリーに引かせるという暴挙に出ました。ここはかなり引いた人が多かったはず。しかし、当主のエリザベスが自分で引き取ると宣言しました。どうやら、根は優しいおばさんのようです、名劇の鉄則です。

 二週目、髪型のことで早速エミリーとエリザベスが衝突、エミリーは折檻部屋に閉じこめられてしまいました。その後窓から抜け出した所をジミーに見つかります。ジミーはマレー家の牧場や、ニュームーンの森を案内してくれました。父の家と同じような生命の躍動する森を見て、エミリーはニュームーンでも生きていくことができそうだと考え直すのでした。

 ジミーはかつて医者すら見放した母の看病をエリザベスがかってでてくれて一命を取り留めたという話をします。エリザベスはエミリーが憎くて厳しくするのではなかったのです。第二話で物語の核心を明かしてしまうのは最近のドラマらしい所です。視聴者の辛抱が効かなくなっているのでしょう。

 髪型のことも一段落して、いよいよ初めての学校、しかしそこでもあらたな波乱が・・・

 私はポリアンナの病的なお人好しがちょっと苦手でした。ポリアンナ症候群という言葉があるくらいですからそう思う人も多いのでしょう。かといって「ANNE of GREENGABLES」のアンも劣等感が鼻についてどうも腰が引けてしまいます。師範学校に通うようになってからの大人(といっても十六か)のアンは好きなのですが・・・エミリーの性格は子供らしくて非常によい。カトリがリアリティーある優等生なら、エミリーはリアリティーある多動児といえそうです。

 往年の名劇の王道を行く作品になりそうです。視聴率関係無しにお金をかけてこのようなアニメを作ることは今やNHKにしかできませんので、大いに期待しています。

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