参議院 2.0
陰暦 四月五日 【小満】
讀賣新聞の社説が参議院改革を取り上げていましたが、丁度私も似たようなことを考えていた所でした。そこで私なりに考えた新しい参議院を提案してみます。
日本国憲法ができた当初は、衆議院がその時々の民意を反映し、参議院は短期間の人気に影響されない、良識を代表する人々が集まって時間をかけて国の進路を議論する、という役割分担が設定されていたのだと思います。
しかし現在の参議院は政党支持率の長期平均を配分したような議席という姿になっていて、選ばれるタイプの人間も行われている議論も衆議院と変わりません。
また、日本の参議院には、一院制にすることによって、一時の人気で左翼政党が政権を握ることを防ぐという役割もありましたが、第一党の自民党と第二党の民主党がいっていることが似通ってきている今、その心配は必要ないでしょう。むしろ政治からダイナミズムを奪っている罪の方が大きそうだと私は思います。
参議院を改革するとしたら、やはり本来の目的に立ち戻って、良識の府としての姿を取り戻すことを考えるべきでしょう。現在の参議院は権限は衆議院とほぼ同じです。そのため、政党は参議院に勢力を張ろうと努力してきました。衆議院と参議院に差を付けるためには、まず参議院から権限は取ってしまう必要があると私は思います。
というわけで新生参議院の権限は
(1)衆議院の議決を一回だけ差し戻すことができる
これだけにしてはどうでしょうか。差し戻しは一回だけ、衆議院がもう一度可決したらその法律は成立。これによって参議院の議員は遠慮なく衆議院が作った法律を評価することができます。参議院には有識者を集めて、衆議院の議員だけでは分からない問題点を指摘してもらう。それをどう活かすかは衆議院次第。「私たちの方が国民の声を代弁している」と思ったらそのまま再可決すればいいし、「いわれてみれば問題もあるかな」と思えば修正を施せばいい。
続いて、新生参議院の議員資格についてですが
(2)参議院議員は一切の団体に所属してはならない
選挙中は政党や会社や業界団体に所属してもいいと思います。けれども、当選したらそれらから全て脱退する。別に業界を声を代弁するのは構わない、けれども団体構成員でない立場に立つ。団体に入っていれば、その内規がありますから自由に議論ができません。それを防ぐ。
財産について
(3)株券・債権・不動産は持っても買わないが、細かい内容まで公開する
別に特定の会社の株券を大量に持っていてもオッケーということにする。その代わりなんという会社の株券を、あるいはなんという会社の投資信託をいくら持っているかを細かく公開する。これがあれば国民も「ああこの人がこんな事を言うのはこの株のせいなんだな」というのがよく分かります。
最後に議員の選出方法。
(4a)都道府県の代表一名ずつ(普通選挙)
(4b)全国区30〜50名(普通選挙)
(4c)総理経験者
(4d)官選議員20〜50名程度
合計100〜150人程度。
これが良いと私は思います。国民も議員自身も全員の顔が分かるくらいの人数でないといけません。
(4a)は各地方の声を代弁させるため。環境保全の意味では、ある程度田舎の声を代弁させる場が必要です。それを参議院にやらせる。その代わり衆議院にある一票の格差は完全に是正させる。
(4b)これはいわゆる職域代表というやつです。芸能人なんかはもここに入るべきでしょう。その代わり衆議院にバリバリの業界代表や、芸能人が来るのはもうやめてください。
(4c)中曽根さんみたいな人はここで怪気炎を吐いてもらいましょう。もちろん衆議院を辞めてから。参議院に入るかどうかは本人の好きな時期ということにする。総理は重任なのでこのくらいのご褒美は上げても良い。
(4d)これは政府が官僚・財界人・学者などから選ぶ。毎年5人づつくらい選べばいいと思います。
任期は今の6年から10年くらいでいいと思います。aとbは現在同様に3年に一度くらい半分から三分の一づつ入れ替えることにする。国民の声の長期平均を反映させることもある程度必要だからです。cは終身でも良いと思うのですが、それだと身分になってしまうので、本人の希望で二期目までということにしましょう。cは多選を禁止した方が良いかもしれません。
これによって、ユニークな議論ができる参議院ができるはずです。
« プリキュア5,ゲゲゲの鬼太郎、レビュー | トップページ | 磐越旅行記(その一) »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 法人税を事業所別の支払いにしよう!(2019.07.03)
- 日経が初めて決算ベースで歳出を報道(2018.12.22)
- 世論調査の回答率(3社比較)(2017.08.06)
- 世論調査の回答率(日経新聞+テレビ東京)(2017.08.06)
- 世論調査の回答率(朝日新聞)(2017.08.06)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント