「風の少女エミリー」レビュー
陰暦 五月十四日
第一話以降レビューを書いてきませんでしたが、エミリーも毎週見ています。
子供たちがなかなか魅力的だと思います。その中では特にイルゼとベリーが私のお気に入りです。小さいことにこだわることなく自分を通しているイルゼには共感できる。貧しくて学校に行けない少年を登場させるのは、今の世の中では結構な冒険だったと思いますが、ベリーは全然卑屈なところがなくてかっこいい。
意地悪少女のローダも根はそう悪くなさそうです。スピーチコンテストで親子共々家業の銀行の宣伝をしていたのは笑えました。もうちょっと活躍させてもいいと思います。
この前はエミリーが初めて新聞の文芸欄に投稿して、もう掲載が決まったかのように舞い上がったものの、あえなく落選してジミーを逆恨みするという展開。 夢見がちで先走ったところと被害妄想に走って大事な人を傷つけるところがいかにもモンゴメリー作品の登場人物らしかった。
でも素直に思い直してすぐに謝ることができるのがエミリーの良いところ。最近はそういうことができない人が多いですからね。
また、近ごろ出番が少なくて私は不満なのですが、エリザベスの藤田淑子さんの演技が味があって画面を引き締めています。少年の声は定評がありましたが、これは 藤田さん演じた年配の女性役としては代表作となるのではないかと予感しています。特に第八話「お母さんの部屋」で見せた、抑えに抑えた演技には感動しまし た。あれは何十年も声優業を続けた方にしかできないと思います。
名作劇場的にはこの先一人くらい死なないと収まらないと思うのですが、やっぱりテディが死ぬのかな。こんなことを楽しみにしてみているなんてアニメオタクも罰 当たりこの上ない。けれども、お為ごかしにならずに、締めるところは締めてメリハリを付けて欲しいという思いがあります。
この先も楽しみな作品です。
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