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2007年8月 8日 (水)

「選挙結果の総括と今後の展望(六)」

陰暦六月廿六日 【立秋】

「抵抗勢力(1)」

 マスコミによるネガティブキャンペーン以外にも、参議院自民党が敗北する要因は彼等のここ数年間の行動に胚胎されていました。これと、今後立ちはだかるであろう抵抗勢力を検証してみます。

 まず第一に、今回改選された議員は平成13年の小泉旋風で当選した議員でした。小泉総理誕生の御祝儀選挙で当選した以上、国民は彼等が小泉総理に協力す ることを期待して投票したはずです。しかし、小泉政権の五年間の間、参議院は終始小泉政権に非協力的でした。そのクライマックスが郵政民営化法案の参議院 での否決でしょう。国民の頭の中に参議院の自民党は改革の抵抗勢力である、というイメージ(というか事実ですねこれは)が刷り込まれてしまったのも無理は ない。

 その結果として今回自民党の組織系議員は軒並み落選しました。その意味では、小泉政権以来続いている改革を後押しする世論は一貫しています。しかし、入れ替わりに民主党の公労系議員が数多く当選しました。早速民主党は郵政民営化の骨抜きのために動き始めています。

 今後、年金の集金業務の改善、教育の改善、地方自治体の財政再建、NHK改革などが実行に移されていきますが、どれを取っても公務員一人一人の自己変革が必要とされます。キャリア官僚の悪口を言っていれば改革した気分になれる時期は終わりました。ただ単に人件費を削ればよいと言うものではないと思いますが、不良公務員を処分するのに怯んではなりません。

 今回当選した民主党の公労系議員が、改革に自発的に参加するのか、それとも政局を煽って改革を遅らせる側に回るのか、注目すべきでしょう。

 マスコミは別にノンキャリの公務員に借りはないはずなのですが、キャリア官僚を揶揄するのは得意であるのに、一般的な公務員の不正を暴くのには何故か及び腰です。官公庁からの発表がないと紙面を埋めることができないのが理由かもしれません。社会欄や地方欄の半分くらいは役所の広報ページみたいなものですからね。

 今頃報道するのは詐欺なんじゃないかという気もしますが、ようやく民主党の公労系陣営が安倍政権の公務員改革の妨害を目指して選挙を戦っていた実態が取り上げられるようになってきました。果たして民主党は本当に貧困層の味方なのか。彼等が守ろうとしているのは公務員の雇用だけではないのか、再分配を約束するようなことを言いながらどうして検事まがいの仕事しかしようとしないのか、政治家や官僚を数人血祭りに上げることでお茶を濁して、結局貧困層対策をするつもりはさらさら無いのではないか、民主党のこれまでの行動から推測するに、私は彼等が本気で貧困層対策を行うとは余り信じられません。よくよく監視する必要があるでしょう。

 でもまあ小泉政権同様に、与党に祭り上げた上で、後援者の既得権益を切らせるというやり方もあるにはある。敵(この場合自民党)、に攻撃されるのは納得がいかないが、仲間から(この場合民主党)「このままだと国民が納得しないのでこれくらいの犠牲は我慢して」と頼まれればより少ない抵抗で改革ができるという考え方もあります。けれども今の民主党執行部にそれができるとは私には思えないです。

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