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2007年12月19日 (水)

悪魔払いの経済学(四)・・・金利とヘルムホルツの自由エネルギー

陰暦 十一月十日

 これは私の熱力学の再勉強の意味もあります。どうやら私は実体験に結びつけないと物事が理解しにくいタチであるらしく、それもあって学生時代には勉強に 挫折したのですが、こうやって社会を物理を使って記述していくと、両方がよりすんなりと頭に入っていくのを感じます。何事も人によって身に付く時期には違 いがあるもので、私にとっては今が物理を理解する時なのかもしれません。

 気体には熱を表すエントロピーと温度以外に、体積と圧力という量を持ちます。これを経済に当てはめると、体積が設備や資本、圧力が利子や配当になるのではないかと思います。

 貸出金利を外からかかる圧力、経済活動の活発化による資金需要の拡大をエントロピーの増加とすると、金利が社会で果たしている役割がうまく表現できるでしょう。これは普通に使われるたとえです。

 圧力をかけすぎると、温度が上がりますので、S=Q/T(準静的変化)から、物価は上がる。これは貨幣の拡散によらないインフレです。金利によって出し入れされるエネルギーは圧力pの変化によって出し入れされるエネルギーですので、ヘルムホルツの自由エネルギーで表現されるでしょう。

 F=U-TS:dF=-pdV-SdT、この数式の意味するところは、金利が上がりすぎるとV(資本=預金)が取り崩されて自由エネルギー(世の中で働くお金、流動性)が増加する。あるいはdV=0の場合、インフレが発生して(Tが増加)社会全体の富は減るというわけで、なかなかうまいことできている。

 こうなると、定圧変化は金利が変化しない時に人間の経済活動(Sの変化)がV(資本、設備)に変換される現象になるでしょうから、ギブスの自由エネルギー(G=U+pV-TS:dG=Vdp-SdT)で表現されるのではないでしょうか。

 ギブスの自由エネルギーの考察についてはまた明日やります。

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