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2007年12月11日 (火)

鋳造貨幣にもインフレがあった

陰暦 十一月二日

 思いつきなんですが、鋳造の貨幣であっても、インフレがあったのではないでしょうか。この場合のインフレというのは、農産物の出来不出来で過去の世界でも発生していた物価の変動ではなく、通貨を発行すること自体が引き起こすインフレです(経済学のことはよく分からないので言葉がうまくなくてもうしわけありません)。

 話は単純で、鋳造貨幣は時間がたてば劣化します。どんなに保存状態が良好であろうとも、昔の金属ですので、気泡もあれば不純物も多いのでひとりでに酸化してしまいます。劣化した貨幣は「鐚銭(びたせん)」と呼ばれて、新しい貨幣よりも低い価値しか持ちませんでした。

 つまりこれは、古い貨幣が経年とともに価値を失うことを意味します。手元にある貨幣は速く使わないと物質的に劣化することで価値が低下します。これはインフレと同じ効果をもたらすはずです。

 勿論、鋳造貨幣を紙で包んで壺にでも詰めて土蔵に収めれば劣化を抑えることはできます。これは紙幣を銀行に預けるのと同じことです。(デフレ社会でない限り)普通預金の実質金利は長期的には緩いマイナスですから、土蔵に銅銭を収めて劣化を防いでいるのとあんまり違いはありません。

 金貨が有り難がられたのは、あの輝きが人間の本能に訴える力を持っていると同時に、金は劣化しないので、貯蓄に適していたからでしょう。銅銭十文は十年経てば五文ぐらいになるかもしれませんが、小判一両は(よっぽど銀や銅が混ざっていない限り)十年経ってもきれいなままなので一両です。

 政府が貨幣の鋳造量を減らせば、鐚銭でも価値が上がるはずです。これはデフレと同じことです。従って、鋳造貨幣であっても、政府が一定量貨幣を発行することによってインフレは起きていたのです。

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