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2007年12月18日 (火)

悪魔払いの経済学(三)・・・価値をエントロピーで定義してみる

陰暦 十一月八日

 五回目にしてやっとファインのドレス姿をゲット!
 気分快調、今日も元気に電波を飛ばします。

 熱学は好き勝手に動く無数の粒子の集団を記述する学問で、経済は無数の人間の活動の総体ですので記述が似てくるのは当然かもしれません。

 どうやら経済学ではものの価値というのが大事なようですが、私はエントロピーを使って経済を記述したらどうなるかを追っていますので、価値をプラス面ではなくてマイナスの定義で表してみようと思います。乃ち

"商品の価値(1)=商品が消費されることによって排出されるエントロピー"

 生物というのは食物からは化学エネルギーを吸収して、熱や排泄物の形でエントロピーを排出します。乗り物は運動エネルギーを得る代償に廃棄熱を排 出します。暖房はエントロピーの排出そのものがお仕事です。人間が生きていくために、何か人間にとって"価値"があることを行うと、必ずエントロピーが排 出されます。大きなエネルギーを取り出せば取り出すほど排出されるエントロピーは大きいので、価値が大きければ大きいほど排出されるエントロピーも大きく なります。

 しかし、商品が消費されるまでには、製造費や輸送費や、保存費がかかります。これもエントロピーを排出します。商品の後ろには、それが消費されるまでに様々なエントロピーが排出されているので、従って、

"商品の価値(2)=商品の価値(1)+商品がそれまでに排出したエントロピー"

 しかしこれには問題もありまして、腐ったりんごはエントロピーが高いので、商品が劣化するほど価値が上がると言うことになるんですね。この場合 は、腐ったりんごからはエネルギーが取り出せないので価値(1)が減ると言うことで切り抜けましょう。社会全体では腐ったりんごの方が高いエントロピーを 排出しているわけですから。

 考えた結果、熱量Qを通貨で量ることができる価値とした方がよさそうです。S=Q/Tですので、温度Tはお金とエントロピーの間を取り持つ変数と 定義ができそうです。Tとして生産効率、競争力、等があげられます。単なるエントロピーの集合に過ぎない物質(もしくは情報)に価値を見出す人間の思考そ のものがTと言えます。

 この定義の良いところは、消費を廃棄側から定義できることにあります。プラスの価値をもって経済を記述する出発点にしてしまうと、消費すれば消費 するほど良いと言うことになるので、環境を重視しようと言う考えが出る幕がありません。生産も消費も所詮は環境にエントロピーを排出することに過ぎないこ とをこの定義は教えてくれます。

 それにもの価値(消費によって得られるもの)は影(消費した後に残るエントロピー)でしか計ることができないと言っているわけですので、何となく仏教的で私の好みに合います。

 その上、これを使うと、別に生存するためのエネルギーを取り出すわけでもなんでもない萌えとかセカンドライフといった"情報の消費"を"生存のための消費"と同列に扱えるのです。

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