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2008年1月25日 (金)

世界同時株安の裏側で(四)

陰暦 十二月十八日

 日本の政治経済が不調だから株が売られているのだという意見が多くはびこっていますけれども、それでは円の独歩高を説明できないと思うんですよね。素直に読めば、世界は今後上がるはずの日本株を売ってでも、円を手にしたかったということになるはずです。

 今回の株と為替の変動で、唯一買われた物が円でした。

 水曜日と木曜日の二日間で株は幾分回復しましたが、円の値段はそのまま維持されています。円は買われたままで売りに出されていないのです。

 私は財政の専門家ではないので良くは分かりませんが、日本が今ほど世界の趨勢に対して責任ある状況に立たされたことは嘗てないと思います。

 とはいえ、日本人には大それたことはできませんし、世界も期待してはいないでしょう。多分期待されているのは平常心ではないでしょうか。世界経済 がバブル気味な中、唯一実力すら出し切れていないデフレ経済、持っている資産は優良なものばかり、高齢者の爆発的増加を低い国民負担率で乗り切った(あとは上げるだけ、西欧諸国はこれから爆発が起きるのに、国民負担率が日本より高い)、

 年金、医療崩壊、地方経済の低迷、とまあ色々と問題がありますけれど、これはどれも決断次第で解決するものばかりです。日本の負担率はまだまだ低いので上げる余地は充分にあるし、逆に米国のように自助努力に頼る社会で良いんだ、弱者には我慢してもらうのだ、というコンセンサスができれば、それはそれで解決です。どれも日本人の決断次第です。世界には、敵を殲滅しない限り解決しない問題とか、逆立ちしても一銭も出てこない国がいくらでもあります。解決可能な問題しか抱えていない日本ほど幸福な国もないでしょう。

 国会が年金とか道路の財源といったみみっちいことに血道を上げているように見えますが、これが民主制国家のあるべき姿です。誰からお金を取って、誰に回すか決めることは国家の一番重要な役割です。なけなしの金を出し合って維持している国です。見苦しいほど、お互い出し渋って、日本人なりに納得のいく結論を出すべきです。○○外交だとか、環境だとか言う胡散臭いことで血道を上げてもらうよりも、ガソリン代でヒートアップすることの方がずっとずっと健全です。

 今までが悪すぎた分、これからプラスになりそうなのは世界の中で日本しかないんです。日本人が平常心を保って、仕事をし、消費を続けることで、世界は平静を取り戻すと思います。

 対テロ特措法が成立したことによって「日本は当分大丈夫だ」と世界の目に映り、それが一斉円買いのきっかけになったのでしょう。

 というわけで、政治家のみなさまには、多くは望みませんが、世の中を混乱させて、世界を破滅させることだけはしないようにお願いしたいです。

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