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2008年2月12日 (火)

春秋は東洋共通の美意識

陰暦 一月六日 【初午】

 この間から「春秋左氏伝」を読んでいます。春秋は古代支那の歴史書で、魯の陰公から哀公にかけて中原で起きた出来事が編年体で記されています。五経(儒教の根本教典)の一つです。

 東洋の歴史について調べていると、戦争においての約束事とか、風流な行いというのが出てきて、戦前まではどうやら日本・支那・朝鮮の人達の間で共通の知識だったことに気がつくのですが、それがなんであるのかよく分かりませんでした。まさかみんながみんな正史や儒教の教典を読んでいるわけでもないのに、なんでこうも広まった共通の土壌があるのだろうと。

 どうも「春秋左氏伝」がそれであるらしい。これを読んでいると、特に戦場での作法とか外交使節をもてなすしきたりが頻繁に出てきます。それが「平家物語」や「太平記」の描写とか、あるいは幕末の志士の生き様とか清朝や李朝の高官の行動原理とかに大変良く当てはまる。

 春秋は東洋の人共通の美意識を育んできたのではないかと、そんなふうに思っています。

 それと、どうも古事記や日本書紀の書き方は春秋を意識しているような気がしてならないんですよね。うまくは説明できないんだけれど。記紀の書き方は史記とはだいぶ違います。でも春秋とは似ています。

 私はまだ日本書記を通して読んでいません。読むための補助線がなしに読むと、呑み込まれるような気がするからです。しかし、五経は既に五世紀には日本に入っていて、飛鳥時代には既に二百年経っていますので、五経は当時の日本の知識人にとって素養となっていたはずです。五経がどうも日本書紀を読むための補助線となりそうな気がしています。

 易経と書経はちょっと宗教色が強そうだし、文章も難しい上に、偽書も混ざっているので、まだ読むのは無理として、春秋と詩経を読み終えることができたら、いよいよ日本書記を読む準備が整いそうです。

 また、金文と詩経と万葉集が故白川静先生の研究の柱なのですが、金文というのは書経と関連が深いから、つまり白川先生も五経と古代日本との繋がりに思いを馳せていたのではなかろうかと思います。

 それと春秋には時々うんちくの書き込みがありますが、こりゃ間違いなく孔子の書き込みでしょう。あの独特のねちっこくて、ちょっと世をすねたような、人を食ったような言い回しは論語そっくりだ、間違いない(笑)

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