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2008年2月17日 (日)

電波経済学再び

陰暦 一月十一日 【伊勢神宮祈年祭】

 この前今回の世界同時株安と円独歩高の原因は、欧米のここ数年の株高や資産高には実体を伴わない水増しがあったことが明らかになったところへ、日本がデフレ脱却をすることがほぼ確実になったので、まだ高く売れるうちに株を売って、今後値上がりしそうな円の確保に世界中の人達が走ったことにあるのではないかと書いたのですが、その後、日本国内の景気回復のためにはマイルドなインフレが必要だけれど、日本でインフレが始まったら海外の債務者達は困るという結論に少し違和感を感じていました。

 同じ日本国内の貨幣的現象が、内外でこうも違う効果を現す物だろうかという疑問です。

 海外の債務者が円の確保に走ったのは、今後海外で円が不足して高価になると考えたからでした。日本国内がインフレになるのは、国内で円が剰るからです。矛盾しているんですね。

 この前の国内総生産では、内需が0.5%で外需が0.4%、やっと内需が外需を越えました。よっぽど変なことでもない限り今後数年間日本は内需だけで年2%成長はいけるんじゃないかと何となく思っています。国内の経済活動が活発化するわけですから、物が不足して物価が上がるというのは、まあ正しいでしょう。

 経済活動が活発化すると、貨幣の流通も活発になりますから、円が不足します。円が不足したら、円の価値が上がって、これは国内ではデフレになるんですね。

 今までは日銀がいくら円を発行しても、それが海外に流れていましたが、これからは国内の業者が日本の銀行から借りて経済活動をする方向に向かうんじゃないかと思います。とすると、円の発行量があまり増えない限り、日本国内の金利は上がるはずです。それによって、内外の金利差が縮まり、結果として海外の債務者は円の返済に苦しむことになります。

 問題は、この日本国内の金利が上がるという点でして、日本の経済がこの金利上昇に耐えられるのなら、海外の債務者が多少困ろうとも、上がってもいいとは思うのですが、日本の経済が耐えられない場合、景気が腰折れして、再び日本はデフレに戻るはずです。

 つまり海外の債務者が円キャリートレードの逆回しによって破綻しないで、なおかつ日本の景気を腰折れさせないために必要なことは、円が国内で価値を失う形でのインフレが進行しない程度に、円の発行量を増やすことにあるのではないでしょうか。

 海外の債務者は、日本の景気回復によって生じるであろう日本国内の円不足に、日本の銀行が海外からの円の回収によって対応すると危惧しているのではないでしょうか。

 つまり、日本の景気が回復しても、その成長分だけ通貨流通量を増やすことを日本の通貨当局がしないかもしれない、それで成長する日本経済が円の吸い込み口と化するいう危惧が諸問題の根元にあるのではないか。

 となると、日本として必要なことは、この先数年の経済運営の卓越した見通しを世界に披露して、内外を安心させることしかない。これだけ日本経済は発展するだろうから、それに応じてこういうスピードで円の発行量を増やしていくので、内外で円が不足することはないと安心させる。これは大変なことで、大外れなことを言ってしまえば世界中が落胆してひどいことになる。言い出しっぺが失敗の責任を負うことになってなかなか難しい。

 現実的でなおかつ創造力溢れる経済運営の見通しという物が、今の日本の指導者に求められているのです。

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