最後の一押し
陰暦 三月廿二日
故あって、とある資格を取りに教習所に通っているのだが、指導が厳しくてくじけ気味_| ̄|○
山口二区の補選では民主党候補が勝った模様、もともと野党が強い選挙区らしいので仕方がないのでしょうが、これで民主党は返って引っ込みがつかなくなってしまったので問責決議まで行くでしょう。
問責決議をすると、民主党の支持率は下がります。今の民意は非常に従来の考え方では解きがたいです。新聞が毎週出す支持率や、粗雑なアンケートから政党 の進む方向を決めることはもうできないと思います。国民の利害が錯綜していて、政策の組み合わせによって選挙の勝敗は大きく変わるからです。
日本人全体が賛成したり反対するようなトピックはもう現れないと考えた方がいいでしょう。支持率ナンバーワンの政党でも、政策次第では選挙に大敗します。各政策に興味を持つ集団の数を詳細に分析して、小さい数字を積み上げるしか勝利を目指す方法はありません。
今回の選挙結果によって解散総選挙は遠のきました。一番打撃を得たのは自民党選挙対策委員長の古賀誠氏でしょう。業界団体には票を集める力はなくなった ことがはっきりしました。古賀氏の求心力低下によって中宏池会と麻生氏の間の連絡が密になるでしょう。解散総選挙が遠のいたので福田総理は一年間余計なこ とを考えずに仕事をする余裕を得ました。
自民党は政権与党としてどうしたって負担引き上げという不人気な政策を訴えなければならない立場に立っているわけですから、こういう打撃は小さいけれど、注目度は高い戦いで不人気な政策を訴え続けるのが良策と思います。このようにして責任ある政党という基底イメージを作った上で、選挙前に何かをブチあげて勝敗を決するしか勝ち目はないでしょう。小泉元総理が使った戦術です。
まあ、健康保険や年金の給付水準を維持、もしくは拡充するためには負担率を上げざるを得ないわけです。この場合、サラリーマンは真っ先に負担が上がりますが、その分給付の意地や拡充も最初に約束されます。負担をしているのですから当然でしょう。
サラリーマンよりも所得が被雇用者は、自分が病気になるか、補助金をもらえるようになって初めて、取り分が増えたことに気がつきます。
日本の高齢者は恵まれすぎているので、どうしても負担増、給付減となります。
自営業、これは従来の自民党の支持基盤ですが、この人達の場合は保険料ではなくて税金が上がった場合は給付が増えます。保険料が増えた場合、自営業は雇用者であることが多いので、負担増、給付減(従業員の給付分は自分の取り分に数えないから)になります。
給付増
非正規 |
被雇用者 |サラリーマン
・自営業 |
(若年) |
|
税金ーーーー+ーーーー保険料
|
非正規 |
被雇用者 | 経営者
・自営業 |
(中高年)|
高齢者
|
給付減
この図の中で一番自分の立場に気がついていないのが非正規雇用者です。税金で基礎年金を作っても、中高年にはほとんど反映されません。若年の非正規雇用者と自営業は、税金でセーフティーネットが整備されれば利益を得るようになります。でもこの人達はほとんど投票をしない。
結局中高年の非正規雇用者と自営業というのは今の日本では全く救いようのない立場に立たされています。選挙の度に変な投票行動をしているのはこの層ではないかと私は推測しています。自民党を信じては裏切られ、野党を信じては裏切られ、全くもって気の毒です。この人達を救うにはどうすればいいのでしょうか。重大な問題だと思います。私もわかりません、これがわかるという人は総理大臣になれると思います。
それと高齢者がこれまで自民党を支持してきたのは、高度経済成長期に福祉制度が拡充され続けてきて、ずっと利益を得ていたからであって、必ずしも世の中の安定とか、政策全体のバランスを考えてではなかったのだというのが今回はっきりしたと思います。私は昔話や神話が好きなのですが、昔話では老人というのは強欲で狡賢く描かれることが多いので、老人をことさらに持ち上げる昨今の世情には疑問を感じていました。子供同様に老人の神格化もそろそろ賞味期限切れだと思います。
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