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2008年4月29日 (火)

坊主丸儲け

【昭和祭】
陰暦 三月廿四日

 長野での聖火リレーは無事終了しました、ほっとしたようなちょっぴり拍子抜けしたような。日本で粛々とリレーが行われたことは、支那と欧米双方から好意的に受け止められています。リレーの前日に中共がダライ・ラマ十四世との対話開始を表明したので、チベット側としては当面の目標が達成できたので、これ以上の混乱は取り敢えずは必要なくなったという幸運もありました。

 さて、チベット族が独立を求めているかどうかという話

 私は二十世紀前半に秘境チベットに潜入した日本の僧侶河口慧海の冒険譚が好きで、小学六年生頃チベットに関する本を読み漁っていた時期がありました。変な小学生です(^ ^;

 チベットにはヤクという毛の長い牛のような生き物がいる、ネパール人のシェルパは辛抱強くて忠誠心に長けている、チベット族は麦焦がしにお湯を注ぎバターを溶かして飲む、といったことを覚えました。

 一つ記憶に残っているのは、チベットは僧侶がやたら多いと言うこと。五人に一人くらいの割合だったと思います。物成りが悪い土地であるのに、非生産階級が20%もいる、しかも庶民よりも贅沢な暮らしをしている、祭だ供養だと行って年に何回もお布施をしなければならない、といったことが書いてありました。妻帯も半ば公然と行われているそうです。

 よくもまあチベット族は素直に従っている物だと感心した覚えがあります。

 その本はムー大陸探索に生涯をかけた変人や大陸移動説のウェーゲナーの話などが書いてあった奇書でしたので、中国共産党や日本の左翼の影響は受けていない本であると思います。ですからこれは事実なのでしょう。

 したがって、ラマが支配する(ラマというのは僧侶、菩薩、といった意味なのでラマ僧と"僧"をつける必要はありません)世の中もチベット族にとってはそんなに有り難い世の中でもないのではないか、と私は推測しています。

 それがわかっているので、ダライ・ラマも「独立は求めない」と言っているのではないでしょうか。たとえ中共が引き上げて、ラマたちが乗り込んでも、民衆は協力しない可能性が高い。挙げ句の果てにアフガニスタンやネパールのような内戦状態に陥って、更に多くの血が流され、文化は破壊されるでしょう。

 ですので、チベット族が望むのは信教の自由であると思います。中国共産党がラマと協力し、ラマが精神的にチベット族を安定させ、実務は中共がしっかり行う、これがチベット族が望んでいる政治体制ではないかと思います。

 じゃあそうすればいいじゃないか、と自由主義国に住む私達はそう思ってしまうのですが、これこそが毛沢東主義という権威だけにすがって十億をまとめている共産党が絶対に認めることができない体制であるからタチが悪い。

 どこかでこのような、共産党以外の権威を認めてしまうと、すぐに白蓮教徒や義和団みたいな秘密結社が乱立して、中央政府の統制が行き届かなくなってしまうからです。チベットと北京の間ではこの先も数十年間息の長い交渉が必要とされるでしょう。

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