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2008年6月23日 (月)

 「しゅごキャラ!」第三十六、三十七話

陰暦 五月廿日 【沖縄慰霊の日】

 今週末は出来の良い作品が多かったです。まずは「しゅごキャラ!」から

 カレー風味の王国から王子様のシュライヤ君が聖夜学園に留学にやってきました。お妃を探すのだとか。学校は上を下への大騒ぎ、女子児童達が王子を誘惑しようと妍を競います。ここは本当に小学校なのでしょうか?ますます疑問が膨らみます。

 そんな中ガーディアンの方々は動じません。さすが持てる者は強いです。媚を売らないあむちゃんに王子様は興味を持ってお妃にしてやろうと言い出しまし た。こいつこの調子でそこら中に唾をつけてるんじゃないかと思えてならない。当然のことながらあむちゃんからは肘鉄を食らってしまいました。

 実は王子の真の目的はエンブリオを探し出すこと。彼の父君、即ち現国王もこの若い頃に学園に留学に来ていてエンブリオ探しに夢中に なったといういきさつがありました。果断で慈悲深い立派すぎる父親に劣等感を抱いていた王子様は、父親でも見つけることができなかったエンブリオを探し出 して、父親を越えるのだと息巻きます。

 委員長を通してこのことを知ったマネージャーの三条お姉さんは、二階堂先生が残したデータを引き継いで発明した×タマエネルギーを封 入したペンダントをエンブリオだと偽って王子様に掴ませました。偽エンブリオに魅入られて王子様は生徒達の心の卵を次々と奪います。ガーディアンまでシャ ボン玉に閉じこめて、万事休すかと思えた瞬間、侍女パールちゃんのしゅごキャラが覚醒して、形勢逆転。

 王子様も自分の運命を正面から受け止める決心が付いてめでたしめでたし。

 今回はアラビアンナイト風の話の組立がうまいこと取り入れられていてスマートな作りになっていたと思います。華奢な少女が機転を利かせて悪者をはめて退治するというのはインドや西域の物語の基本的なプロットです。

 これは世界的にも共通してみられる現象で、神話というのは力と力のぶつかり合いというのは意外と少なくて、奸智を閃かせて、最小の努力 で最大限の利益を引き出すのをベストとするという原則に貫かれています。ヘラクレスだって頭を捻って怪物を倒します。大国主命も素戔嗚尊をはめてまんまと 娘を手に入れています。

 あとあの侍女のパールちゃんは間違いなく王子様を手ほどきをするための要員です(^^;

 王位継承者が異姓に興味を持たない人間に育ってしまうと、国の存亡に関わるので、昔の王室にはそういう役目を仰せつかったお側女(おそ ばめ)がいました。幼少の頃から王子様の世話をして、しかるべき年齢になったら王子様に手ほどきをする、あるいは王子様が興味を持ったときに体をもって応 えるのが役割です。

 歌唄ちゃんに偽エンブリオをつかまされた後に、パールちゃんが王子の寝室にお茶を持って入ってきますが、これは考えてみれば不思議。 寝ているのならお茶を持ってくる必要はないからです。明らかにこれは夜這いなんですね。こうやってそれとなく寝室に忍び込ませてお手がつくのを周囲は待っ ているわけです。

 そもそも本来のアラビアンナイトというのはその手の肉感的な描写に満ちあふれていまして、ポルノかと見まがうばかりです。インドには 確か男を誘惑するための手法を網羅した古典があったはずです。後宮の女性達はあらん限りの手管を駆使して王様を誘惑します。生物として健全なことです。

 えっちというのも神話の重要な要素でして、神話は恋愛と生殖への讃歌で満ちています。悲恋だなんてややこしいことを言い出すのは、社会が複雑化してからです。童貞や処女を有り難がるようになったのも仏教、儒教、キリスト教が作り上げた奇習で、歴史は浅いのです。

 今回の話を作るに当たって、アラビアンナイトを良く読み込んだあとが見られました。古典を大事にする作家の作品は生命が長いでしょう。

 「テレパシー少女・蘭」と「プリキュア5GOGO」については明日以降取り上げます。

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