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2008年8月29日 (金)

借金天罰論

 かつての私もとらわれていましたが、国家債務と不景気を結びつける考え方が根強いです。

 個人の借金が悲惨なのは、借り手が死んだ場合、相続者が相続拒否をしたら誰も返済義務を負わなくなるからです。ですので、貸し手は生きているうちに債務 者から利子をむしり取ろうとします。勿論そのようなすさんだ関係は借り手と貸し手のどちらかが悪質な場合に限りますけれど。

 国の場合、死ぬ心配がないので貸し手は元本消滅の危機を想定しなくていいので、個人のように悲惨なことにはなりません。それに国が死ぬ場合は、貸し手も無事では済まないので、国債どころではないでしょう。

 国家債務が問題となるのは、利子が払いきれなくなったときと、外国から元本の返済を求められたときですから、どっちも今の日本では当分ありません。とま あいろいろなひとに説いているのですが、皆半信半疑です。国が借金をしていること自体が悪徳のように思っているようなのです。

 戦後の日本人は特に借金を罪悪視するよう育てられています。これが勢いあまって借金罪悪論にまで進んでしまっているのかもしれません。

(1)国が高額の債務を抱えている
(2)借金は悪いことである、何か良くないことが起きるに違いない
(3)したがって、この不景気は借金に怒った天が日本に与えた罰である

それゆえ、(4)借金さえ返せば全てうまくいく
という撞着に陥っているのではないでしょうか。日本のように生産力の割りには内需が弱い社会で国が借金をやめることがどれだけ悲惨な結果をもたらすか知らずに。

 これを借金天罰論と名付けようと思います。

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コメント

日本の国家債務の最大の債権者である、JPや年金基金が、国債の購入を止めない限り元本が減ることはありません。
日本人の無意識として、「借金があるのにバクチ(戦争)はできない」があって、9条を連呼するより「借金」連呼するほうが「平和」に貢献しているような気がします。

 郵便局が民営化されましたが、今の日本で国債以上に割のいい債権はなかなかないと思います。

 金融でも海外に打って出るとか言っていましたが、住宅バブルが潰れてしまいましたので、地道に新興国で成長株を調べて長期的な投資するくらいしかないですし。

 なんか税制投融資が一番賢い運用をしていたという話になってしまって、構造改革派としてはちと悔しいです(笑)

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