沙石集を読む(三)・・・小児の忠言のこと
陰暦 七月八日 【末伏】
いつもの二倍唐辛子を入れてカレーを作ったら、美味しかったのは良いけれど、トイレのあと尻がひりひりして困ります。
さて、沙石集
奈良の都に律宗の僧侶がいて、戒律を守らず妻帯し、多くの子供がいた。
そのなかで特に可愛がっている子供が五歳の時、同僚の僧侶と一緒に雑談をしていたときのこと、膝の上に座らせた息子を指して、
「この子はしょうのない子で、こんなに大きくなったというのに、父親とは眠らずに、母親とばかり寝ているのじゃ」
するとその子は父親の膝から立って、部屋から出ていきざまに
「お父さんは僕がお母さんとばかり寝ると言うけれども、お父さんもお母さんと一緒に寝ているではないか」
と言った。全くその子の言うとおりで、実に父親の非を教え諭すかのようである。
中国に元啓という人がいて十三歳の時に両親が年老いた父親を姥捨て山に捨てることにした。元啓は何度も止めたが両親は聴く耳を持たなかった。ついに父と元啓の二人でもっこを作って祖父を乗せて、山に捨てに行くことになった。
祖父を山に捨て終わったあと、元啓はもっこを持って帰ろうとした。父親は「そんなものは捨ててしまえ」と言った、それに元啓が答えるには、
「お父さんを捨てるときにこれを使おうと思います。」
そこで父親は老親を捨てることの非に気がつき、これを見た息子が将来自分を捨てるようになるかもしれないと思い、老父をおぶって帰った。
このことが天下に広まり、父を諫め、祖父を助けた孝孫であるともてはやされた。
人間の性として、良いことは必ずしも覚えないものなのに、この子供達は悪いことを習わずに見とがめて親を正しい道に導いた。まことにありがたいことではないか。
P.S.トウモロコシウマー(゚Д゚)
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