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2008年9月16日 (火)

郵政民営化巻き戻しって

陰暦 八月十七日 【鶴岡八幡宮流鏑馬】

 国民新党が、「郵政民営化巻き戻しを民主党の方針とする」ことを引き替えに民主党への吸収合併に同意したそうな。

 いまさら民営化のストップなんて郵便局で働いている職員すら求めていないと思うのだけれどどうなのだろうか?郵便局は独立採算性だったので、ヒラの給料は国営だったときからそんなに高くありませんでした。むしろ一蓮托生の家族経営だから、記念切手を売り歩いたり、保険加入者を集めたりと、ものすごいプレッシャーがかかっていたと知り合いに聞いたことがあります。むしろきちんと商売の指導をしてくれるし、経営者の責任も明確な、今の体制の方がよいのではないでしょうか。国営に戻ることを望んでいるのは、特定郵便局長だけではないだろうか。

 完全に国営に戻すのは土台無理な話なので、両党の合意文書でも株式の売却の中止と、ネットワークの維持(要するに特定郵便局を潰さない)しか書いていませんが、国民はそこまで細かくは見てくれないでしょうから、民営化中止→国営に戻る→またサービスが悪くなる、と短絡する可能性が高いと思います。

 郵便局のサービス向上は多くの人が実感していることですので、これは民主党にとって損なことだと思います。

 さらに「選挙を戦うのが厳しいから一緒になる」と綿貫党首がいっているのが記事になってしまいましたので、これで民主党が理念も何もなく、ただの選挙互助会だと言うことがますます明らかになってしまいました。

 国民新党といえば、"いかにも自民党"といった見た目、政治理念を持った方々の集まりですから、それが民主党に入ることを、旧来からの民主党支持者もあんまり喜ばないのではないかと思います。ちょうど二年前の反郵政民営化組復党で安倍政権がつまづいたのと同じ効果をもたらすのではないでしょうか。

 小沢代表が東京十二区から出馬するという話もいつの間にか立ち消えになっています。岩手県に逃げ帰るのも恥ずかしいし、比例代表に保険をかけて十二区に出るのも恥ずかしい、十二区以外から出たら民主党の士気はむしろ下がるでしょう。いっそのこと神奈川11区からお出でになられてはいかがでしょうか、ここなら負けても誰も責めないでしょう。

 確かに民主党関連の報道は増えましたが、むしろ民主党の評判を落とすような記事ばかりです。政策を語らずにとにかくテレビに映りさえすればいいのだという姿勢ではむしろ人気を下げるばかりではないでしょうか。

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