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2008年11月16日 (日)

大変なのは分かるが

陰暦 十月十九日

アイスランド大統領、デフォルトに理解を求める

 バブル崩壊のせいで世界的な投資ブームに乗り遅れたかに見えた日本。しかし、実際は骨折で遠足にいけなくて家でふて寝をしていたら、遠足のバスが帰りに谷 底へまっさかさまで死者続出、生き残りも爆発で火傷になったり手足が吹っ飛んだりして目も当てられない状態五体満足な人間は一人もおらず、ギブスが取れて 松葉杖で歩けるようになった日本だけが健常体という世界は目も当てられない状態。

 かといって、加工貿易で生きる日本が世界の惨状から目をそむけるわけにもいかず。われわれは松葉杖をつきながら、滋養のあるもの食べ て骨折を完治させ、谷底で死にかけている友達を救わなければなりません。はからずも、われわれが世界の命運を握っています。頼ることができるのは私達の堅 実な常識だけ。

 友達を助けたいのは山々だけれど、こっちもやっとギブスが外れたばかりなんですよね。それと繰り延べは結構ですが、誰も棒引きにするつもりはありません。それに借金というのは、良くできたもので、どうやっても増えるようにできています。徳政令を出して帳消しにしたつもりになっても、最終的にはインフレという形になって増えます。大人しく地道に返すのが一番負担が少なくてすみます。

 しかしこれはなんというか、江戸時代中期に日本中の藩が借金で首が回らなくなった状態に似ているような。こういうのは二百五十年払いにするしかないんですよね。でも調所笑左衛門は二百五十年払いを認めてもらうために、きちんと財政再建計画を両替商に提出しました。

 麻生総理が金融サミットで欧米諸国は構造改革が必要と発言していましたが、これはとりもなおさず、欧米諸国が製造業で日本やアジアのライバルとなるべきといっているのに等しく、もしも欧米が本当に構造改革に成功したら、われわれは困ってしまうのですよね(笑)

 なんとか日本やアジアの内需を拡大するうまい方法はないのかしら。やはり、日本にはまだまだ貧しい人が大勢いるという現状認識に復帰して、所得倍増計画をやって底上げを目指すべきなのではなかろうか。アイスランドや英国のような借金で低所得層に下駄を履かせるインチキではなく、きちんと低所得層も稼ぐことができる社会を作る。

 日本のバブルの場合は企業のバランスシートが毀損しましたが、今回の欧米のバブルの場合は家計のバランスシートが毀損しています。そのかわり企業のバランスシートはあまり打撃を受けていません。しかし、ローンの崩壊という形でこれが企業に伝染しつつあります。借金は伝染するときに必ず拡大します。

 この先は、日本のバブル崩壊と欧米のバブル崩壊は別の道を辿るのではないかと思います。この先は未知の領域です。日本の場合は家計は大丈夫でした。企業は大変でしたが、企業というのは色々なところに金を隠しているので、なんとか誤魔化しが効きます。

 でも欧米の場合家計がダメになっています。家計は企業と違ってすぐに潰れます。家計が潰れたら、企業は稼ぐことができません。したがって、今の欧米は、実はバブル崩壊後の日本よりも深刻な状態にあるのです。

 世界の胴元である日本人は怒りませんので、欧米は正直に内情をばらして、モラトリアムでもするしかないのではないかと。

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