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2008年12月 9日 (火)

「プリキュア5GOGO!」の憂鬱

陰暦 十一月十二日【京都了徳寺大根炊き】【漱石忌】

 なんだか分かりにくいお話でした。小町さんメインの回は歯切れが悪い話が多いような気がします。文芸少女という絵にしづらいテーマ故でしょうか。欲望に忠実なのぞみ・ココ夫妻と違って小町とナッツは感情を表には出しませんし。

 深読みすると、この話には、結果を出さなければならないプロの、セミプロやアマチュアに対する当てこすりが含まれていたと思います。

 人のフンドシで相撲を取る同人作家、従来の基準で言えば未熟としか言いようのない作品を書き散らして荒稼ぎするライトノベル作家に対する、東映アニメという収益モットーの老舗で働くプロの怨みつらみがこもっていました。

 気持ちは分からないではありませんが、子供向けのアニメを使って日頃の職場での欲求不満を晴らすのはフェアじゃねーよなと感じました。今回の東映アニメは少々大人げなかったと思います。

 そしてプリキュア達の主張にいまいち説得力が足りなかったのが、「プリキュア5」という作品そのものが惰性で作っている部分が強く、必ずしもメッセージが込められてはいないからです。

 「プリキュア5」は多彩な登場人物を揃えていました。学園長のおたかさんや新聞部の増子さん、対照的な生き方を選んだのぞみとりんの母親達、といった深 みのある脇役もいました。彼女たちが織りなす学園ドラマ、人間としての成長を期待させる最初の数ヶ月のワクワク感は、いつの間にかマニュアルにのっかっ た、戦闘シーンのオマケのための日常の描写へと変質してしまいました。

 次の二月でスタッフが大幅に入れ替わるそうですが、五年目を迎えて、事業としては大成功したものの、せっかくのキャラクター達を十分に描ききれなかったことへのスタッフの悔恨がにじみ出ていたのではないかと私には思えました。

 しかしそんな中にあっても精彩を放っていたのが、シロップの危機に絶望的な表情を見せたうららです。うららとシロップの恋の物語だけは 本物です。「プリキュア5」には色々不満はありますが、この二人の話が与えてくれた感動は本物です。うららとシロップについては、スタッフも自分の仕事を 誇って良いと思います。

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