「しゅごキャラ!どきっ!」感想
陰暦 十一月四日
占いにはまった少女のお話。女性は占いが好きですね。実をいうと私も嫌いではなかったりします(^^;
コミカルで絵の動きも多くて良くできていたと思います。導入部で明暗が分かれるあむちゃんとルルちゃん、平凡な人生を送るといわれて動転するさーや嬢、 ミキの魔女ルックなど小ネタが効いていました。気のせいかもしれませんが、どことなく「ふしぎ星の☆ふたご姫」と同じような作りの感じがしました。誰かス タッフが加わったのかもしれません。
占いでいうラッキーというのは必ずしも自分の思い通りに物事が進むという意味ではないんですよね。自分が持っている望みが間違ったものであれば、思い通りに進むというのは最終的には不幸をもたらすわけですので、思い通りに進むのが吉とは言えない。
「しゅごキャラ!」はこういう話の本筋とは関係のない回の方が出来がいい気がします。アニメというのはこういうルーティーン会を積み重ねて盛り上げるものです。
本筋がパッとしないのはそもそもガーディアンとイースターの戦いに無理があるからではないでしょうか。イースターは何がやりた いのか分かりませんし、ガーディアンも何だか官僚的で自分の仕事に誇りを持っているようには私には思えません。敵味方両方とも"ぬるい"のです。設定 作りが先行しすぎて物語のテーマがぼやけています。少女マンガがよく陥る穴にはまりかけています。
いっそのことイースターなんて脇にほっぽって、いくと君と王子様のあむちゃん争奪戦や、なぎひこ君の葛藤を主にして話を進めた方が物語と しては深みが増すと思います。ただし、それで売れるかというと別の問題で、まあ視聴者はシリアスな展開をあまり喜ばないでしょう。シリアスな展開にしてな おかつ興行的に成功させるには、佐藤順一や宮崎駿並みの才能が必要とされるので、近ごろの勉強不足のクリエイターに望むのは無理でしょう。
追記:今さっき知り合いに指摘されてチェックしてみたら、本当だ、スーパーバイザーに佐藤順 一先生の名前がある。「しゅごキャラ!」のスタッフロールの字は細かいから今日の今日まで気がつきませんでした。歌の原画にいとうまり子女史と伊藤郁子女史が参加されていますね、佐藤一家バックアップというわけか。どおりで「ふしぎ星の☆ふたご姫」の匂いがするはずです。
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