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2008年12月26日 (金)

お手伝い普請

陰暦 十一月廿九日 【御用納め】

 米国がソマリア沿海の海賊退治をやるとかで、今度は支那が真っ先に参加を表明して、日本国内の大変屋が騒いでいるそうです。湾岸、アフガン、イラク、ソマリア、十年ターンで繰り返される多国籍軍を結成しての軍事行動、何かに似ているなと思いませんか?

 これはいわゆる"お手伝い普請"ですね。

 徳川幕府が外様大名の力を弱めるためにお城を造らせたり堤防を造らせたあれです。これのせいで敵対勢力の財布は空っぽになり、庶民は仕事にありついて世の中は安定しました。

 NATO諸国はイラクとアフガンでの軍事行動によってかなり疲弊しているそうです。軍隊というのは前線で活動する部隊の最低二倍の余力がないと活動ができないそうで、訓練→前線→休憩を守らないと人間が壊れてしまうのだとか。でもこの三交代でも超過密スケジュールで、本来は四交代、五交代でないと近代軍はまともに機能しないらしい。

 これに加えて祖国を守る兵力が必要です。この防衛兵力も前線がある部隊ほどきつくはないものの交代要員を必要とします。

 交代要員が全くなくて全員フル稼働だった帝国陸軍はかなり滅茶苦茶だったということがよく分かります。

 というわけで見かけよりも多くの兵隊が疲弊していて、NATO諸国はブーブー言っているらしいのですが、案外それ自体が米国の目的なのかもしれません。米政府の行動を見ていると、欧州を全く信用していないのが透けて見えます。小人閑居して不善をなすの諺通り、欧州の軍隊を暇にさせておくと今に紛争やクーデターを起こすだろうからへとへとにして悪さをできなくしてやれと言うことなのかもしれません。

 というわけで支那の海賊退治参加はまことに慶賀すべき事です。必死になって土木工事をする福島正則よろしく頑張ってもらいましょう。日本もそのうち参加を余儀なくされるでしょうが、まあそんなに焦ることもないのではないでしょうか。

 なんてことを書いていたら、麻生さんがソマリアへの派兵を決定しました。今回の相手は海賊なので、自衛隊が初めて敵を殺さなければならなくなる可能性があります。そこらへんのところをしっかりさせてから派兵して欲しかったなあ・・・民間船舶と自分を守るために発砲せざるを得なかった部隊が不利益を被らないように政府には配慮をおねがいしたいです。

 今のままでは自衛隊は疲弊してしまうので、そろそろ自衛隊の兵力を純増させることを考えても良いのではないでしょうか。日本の兵力は国力と比較して少なすぎます。国力に見合わないほど過小な兵力は逆に周囲を不安定化させます。戦前のような過剰な兵力も危険ですが、過小な兵力も危険です。

 福祉を充実させることによって、日本国民に「この国を守りたい」という気持ちが高まるでしょうから、何れ兵力増強も可能になるでしょう。欧州で愛国心が高いのは「このぬるま湯のような居心地の良い我が国を守りたい!」という気持ちが国民に強いからですよ。だからむしろ国粋主義者こそ福祉国家を先頭に立って推進するべきなんだよな。それにつけても日本の国粋主義者の戦略性のないことよ・・・こんな事を言ったら福祉国家推進が変な目で見られちゃいますかね(^^;>

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コメント

 志願兵(登録型派遣)を徴兵制で正規雇用(働く場の確保)へって、スッラの改革ですよ(笑)
 ある一定の期間維持し、技術等を研讃する必要のためには必要なのでしょうけど、凄い反発もあるでしょうね。
 

 軍拡を狙う人達が、国民の奉仕を望むだけ、あるいは外国への敵意を煽るだけってのがあまりに無策でいつも「バカだなあ」と思っています。

 結局高いところから他人を裁きたいだけで、本当の意味で国をどうこうしようとは考えてはいないのでしょう。

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