« ああうっちゃしい | トップページ | 21世紀の総力戦 »

2008年12月 4日 (木)

はっきり言って世界恐慌です(追記)

陰暦 十一月七日

 日本のマスコミは民主党とつるんで政局を捏造するのに忙しいようですが、海外は大変なことになっています。これは世界的な危機です。マスコミは政府転覆ごっこにかまけるのはすぐにやめて、きちんと世界で起きていることを報道するべきです。

google news UK で "bankrupt(破産)"を検索した結果

google news US で "bankrupt(破産)"を検索した結果 

 米国と英国の不景気の原因は金融機関が個人に金を貸しすぎたため、債務不履行に陥った個人が続出しているから。

 英国の家計債務は現在GDPの110%に上り、一ヶ月に5%のペースで増加し続けています。増加スピードは落ちていますが、これは少なくとも一年は続くでしょう英国個人債務関連統計 。消費税を下げたからといって支えきれるスピードではありません。英国は国全体がデフォルトに陥る可能性があります。

 米国の家計債務については日本の通商白書 が詳しいです。英国のようにモラトリアムやデフォルトまでは行かないにしても、長期間の調整が必要です。

 欧州は、英米ほどではないですが、企業が多額の社債を抱えています(欧州中央銀行)。この償還期限が次々にやってきます。これもまた典型的なバランスシート不況で、欧州の企業は資産として持っていたの株の下落によって、社債の債務が表面化したため、持ち株を売ってさらに資産の下落を招くという悪循環に陥っています。

 欧州中央銀行の統計を調べれば分かりますが、株の投げ売りによっても、欧州の企業はバランスシートを維持するのがやっとで、資産はプラスにはなっていません。この不況の中に大量の社債償還ラッシュがやってきます。したがって今後大企業が黒字破産するでしょう。

 英国は個人の債務を国家の債務に付け替えようとしています。今後数年で国家債務がGDPの200%になる可能性があるとシンクタンクが発表しました。こ のままでは国家が破産するので、紙幣の増刷をするしかありません。従って、英国はデフォルトでなければハイパーインフレになるでしょう。NHKは英国の消 費税引き上げなんてのんきな話を報道するのはやめて、この危険な状況を知らせるべきです。

 また英国は年金基金が株につぎ込んでいましたので、年金基金の額が半年で三分の一減りました。株価はもう十年以上は元には戻りませんので、英国の年金基 金は大きく毀損したまま、社会の高齢化を迎えます。他の欧州諸国も似たり寄ったりであり、欧州が誇る年金制度は破綻したと言えます。(ちなみに日本は株に あまりつぎ込んでいませんのであまり損害を受けていません)

 欧州は英米と比べて債務の総量は少ないのですが、貸し渋りの嵐が吹き荒れる中、社債の償還を迫られるため、企業が次々と破綻する可能性があります。個人が破産するよりも影響が大きいはずです。

 米国は債務の総量は最大であるものの、さすがに国が大きいので、英国や欧州ほどはひどいことにはなりませんが、長期の調整が必要です。

 政界とマスコミは政府転覆ごっこで遊んでいる場合ではありません。日本は一番マシですが、のほほんとしていると、とんでもないところで足下をすくわれます。全ての能力を結集して、この世界恐慌を乗り切らなければなりません。


追記 英国が住宅ローンについてモラトリアム宣言をしました。

英首相、住宅ローン金利支払い延期措置を発表(ロイター)

« ああうっちゃしい | トップページ | 21世紀の総力戦 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/173723/43312817

この記事へのトラックバック一覧です: はっきり言って世界恐慌です(追記):

« ああうっちゃしい | トップページ | 21世紀の総力戦 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ