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2008年12月20日 (土)

地下水と平安貴族からの独立

 日銀がやっとこさ利下げと金融緩和をしてくれました。日本全体の景気はどん底ですが、これでお金の流れはここ二十年ではかつてないくらい正常な状態になりました。銀行から企業へのお金の流れができました。あとは政府がセルモーターを回すだけです。セルモーターによってエンジンが稼働すれば、企業から家計や地方にお金が回るようになり景気は回復します。

 欧米と異なり、日本には借金がないので回復は早いでしょう(政府の債務は今日明日返さなければならないものではない)。欧米は乾燥した地面に水をまいているのと同じ状態ですが、日本の場合は地面が十分に湿っているので、水や肥料をまけばそれが瞬く間にそれが作物に吸収される状態にあります。

 今回の超円高と米国のゼロ金利と日銀の利下げとそれに連動した株価の動きは、中央銀行の役割を日本人に知らせる良い勉強になったと思います。

 輸出産業は相当高いレクチャー料を払わされましたが_| ̄|○

 これで「消費を拡大させるために日銀は政策金利を上げろ」なんて事を言う代議士はいなくなるでしょう。

 地球上にある液体の真水の多くは地下水で、川の水や水蒸気はその三分の一くらいしかありません。それといっしょで、資本主義ではお金の流れのほとんどは信用(借金)でできていて、普段表に見える利潤とか配当とか株価なんてものは、信用という地下水の滔々たる流れに比べたら小川のせせらぎのようなものです。

 地下水は滅多なことでは涸れることがないので普段その有難味には人は気がつきません。

 しかし地下水が涸れた土地はいくら水をまいても作物は育たず沙漠になるしかありません。

 90年代の日本や今の欧米は、地下水が減少した状態でした。ですので政府がいくら水をまいても地面に吸収されるだけで、なかなか目に見えるところまで水位が上がらなかったのは仕方がなかったのです。でも水やりをやめたら乾燥がひどくなって沙漠になってしまいますので、麻生政権や、オバマ政権がやろうとしている財政出動は正しいのです。

 この期に及んで公共投資にいちゃもんをつけているThe Economistのような英国系の経済誌はすっかり時代遅れになってしまいました。これがエスタブリッシュメントの共通認識とは、英国の未来はマジで暗いです。

 バブルというのは地下水を汲み上げて灌漑をしていてようなもので、終わったあとに地面が乾燥して水やりが必要になるのは当然なわけです。

 そんななか唐変木が一人

日銀の利下げによって家計の利子収入減少(日経新聞)

 利子が0.12%から0,04%なったところで誰が損をするというのじゃ(笑)これで損をする人というのはよっぽど資産がある人に他なりません。日経新聞は年収一千万円以上の人達の利害を代弁しています。図らずもこれまでのデフレで一番得をしていたのは金持ちであることを白状する結果となりました。

 企業の経営者は、経営者という"公人"としてはインフレを望むべき立場でありながら、高給取りという"私人"としてはデフレを望む立場にあります。公人の顔が経団連・商工会議所であり私人の顔が経済同友会です。

 摂政関白として給料をもらいながら荘園で私腹を肥やす藤原氏みたいなもんです。藤原氏が荘園を取り締まったところで、骨抜きになるのは当然です。これまでの日本の経済政策はそのような状態にありました。今回の利下げは平安貴族から武士が独立するための第一歩のようなものです。そのためには武士は貴族の中にいる麻生さんのような反逆児と手を結ぶ必要があります。院と武士が手を取り合って藤原氏を倒したように。

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コメント

日経・・・
地下水のたとえはわかりやすいですね。

将来の消費税のupも公明党が容認したというし、懸案が片付きつつありますね。

NMRさん、こんにちは

日経新聞を読んでいると金持ちの本音が分かるので実に面白いですね。

新聞社の稼ぎ頭は不動産部門らしいので(古い企業が多いので都心に土地をいっぱい持っている)、新聞社は資産家に不利な報道は絶対にしません。金持ちを攻撃するように見えて、その実資産家を利するように巧妙に論説を組み立てています。

民主党は平家ですね。ありゃ自分が貴族の仲間入りをするつもりしかありません。「俺たちに政権を渡せば、貧乏人の不満を押さえてやれるよ」といいながら金持ちに擦り寄っているのです。なんとか選挙までに民主党や自民党内の小金持ちの利害を代弁している連中の実態が国民に広く周知されないものか。

取り合えず、投資家のキャリートレードを復活させる動きが出てくるのを期待します。

僕も米利下げ効果に期待!
4、5ヶ月位月前に見られたドル通貨の上昇も見られるかもね。
(米の断続利下げによって、不況時に1ドル110円まで上昇、原油の下落を開始させた記憶が蘇ります)

はじめまして。
安と申します。

突然失礼いたします。

犯罪組織は、世界どこの国でもあります。
しかし、
世界どこの国でもある犯罪組織とは違って、
一部の政治家、裁判官、警官、全国役所の一部役人、医師、先生、
PTAの一部役員、町会の一部役員、市民団体を始め各種団体の人、
芸能人、システムエンジニア、実業家、ヤクザなどが組織のメンバーになって、
ITという最先端技術を使い、
裏で日本の社会を支配している組織が日本にいるとしたら信じますか?

この組織の掲示板には「世界征服」「助成金」などが書いてあり、
私がアクセスした直後になくなりました。

詳細なことは、
お手数をかけて申し訳ございませんが、
http://blog.yahoo.co.jp/ansund59 をご覧ください。

偽警官が警察署を自由に出入りし、偽裁判官が裁判所で法の悪用をし判決をし、
裁判記録の改ざんもあり(最高裁判所まで)

菊池さんおはようございます。

実効為替レートでも現在のドルは安すぎるので、ドルは今よりも多少高くなってもいいはずだと私も思います。


安さん初めまして

「見たけれど消えてしまった」では証拠にはならないので、これからはそういうページを見つけたらデータを保存しておくことをお薦めします。

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