Vanished Pension
陰暦 三月六日 【四月バカ】
米共和党は焦っていた。長引く不況により落ちると見られていたオバマ政権の支持率はなぜか40%から50%の間を行ったり来たりしている。株価が底割れをする度に大統領は「変わるためには痛みに耐えることが必要」と唱え、そのたびに何故か支持率は回復するのだ。
財政赤字がGDP比10%を超えて既に三年になるが、何故か長期金利は一向に上がる気配がない。それどころか1%を下回ったままである。一昨年からはデフレが続き、失業率は10%で高止まりしているが、デフレは年金生活者に有利なので、本来は保守派であるはずの高齢者の方がむしろオバマ政権やバーナンキFRB議長を熱烈に支持している。
このままでは来年の選挙でもオバマに負けてしまう。困った共和党首脳は、J国から亡命してきたMr.豪腕に助けを求めた。
共「Mr.豪腕、オバマ政権は不可思議な力を持っている、なんとかならないだろうか?」
豪「簡単なことだ、年寄はケチで猜疑心が強い、彼等の不安を煽ってやればいい」
共「しかし、今や高齢者はオバマ政権の牙城となっているぞ」
豪「年金をもらっているような昔勤勉であった年寄ほど、積極財政を嫌っている、財政赤字と年金をネガティブに結びつければ、彼等はヒステリーを起こす、2004年と2007年にJ国で実例がある」
共「さすがMr,豪腕、君を我が党の選挙参謀として雇おう!」
こうして2012年の選挙の共和党のキャッチフレーズが決まった、それは"Vanished Pension"(消えた年金)これによりオバマ政権は思わぬ苦戦を強いられることになる。
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