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2009年5月 9日 (土)

学者の弊害

 ふと思ったんだが、戦前の歴史の研究がいまいち本質に踏み込めないのは、対華二十一箇条をつきつけて大陸進出の足がかりをつけたのが早稲田大学の 創設者の大隈重信であえり、ついでにいうと日銀が外から来た高橋是清を追い出して、生え抜きが進めた政策がデフレ不況を招来し、結局高橋是清に尻拭いを頼 まざるを得なかったこの二つが何となく後々まで学者や銀行家のトラウマになっているような気がした。

 脱亜入欧にしたって最初に言い始めたのは慶応の福沢諭吉で、彼は李朝の壮士を匿ったりしています、福沢は朝鮮進出に大いに関わっているんですね。 福沢が三浦梧楼らと一緒になって進めた朝鮮政策をぬきに日清戦争を語ろうとするから、歴史が分かりにくくなるのです。大陸進出というのは元々軍ではなくて 在野の学者とか新聞人が言い始めたことなんです。

 原敬や高橋是清を評価すると、どうしても大隈や福沢が民衆を煽動していたことや日銀の生え抜きが経済運営に失敗したことを表に出さざるを得ない。学者達はこれが嫌なんではないか?

 また、やたらと審議会を濫立させて学者を取り込んで政治を進める手法を生み出したのは近衛文麿です。ですので近衛文麿は学者受けが非常に良かった。日本の近代史において、学者というのはろくな影響を与えていないんです。

 昭和金融恐慌と財閥の肥大化において三田閥が果たした役割と国家総動員態勢作りにおいて帝大閥が果たした役割はもっと研究されて然るべきです。

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コメント

発売されたばかりのVoice6月号で、安達誠司氏が、原敬の果たした役割を小泉純一郎になぞらえて論じてます。
なかなか面白い見方なので、一度読んでみてはどうでしょうか?

 Baatarismさんこんばんは

 小泉さんを原敬になぞらえて論じる人がでてきましたか!

 どうも小泉さんの演説パターンとファッションセンスは原敬によく似ているらしいのです。

 原敬は真面目な質問には懇切丁寧に答えるかわりに、ためにする質問にはつっけんどんで逆手に取るような発言で返していたそうです。なんといっても原敬はピンク色のシャツを好んできたらしい。

 祖父の小泉又二郎氏から、原敬を理想的な政治家として聞かされて育ったのかもしれません。まあ、又二郎氏は憲政会なので政敵ですけれども。敵ながら天晴れという風に。

安達誠司氏の記事がネットにも出たようです。
メインは民主党の経済政策批判なのですが、最後の部分で小泉純一郎を原敬に、民主党を民政党になぞらえています。

景気回復を潰す政権交代:安達誠司(エコノミスト)
http://news.goo.ne.jp/article/php/politics/php-20090516-01.html

ただ、濱口雄幸に相当する存在が今の民主党にいそうにないのが、現代日本の救いなのかもしれませんね。

 小泉さんの政治"スタイル"は原敬でしょうが、経済政策は原敬と似ているところと似ていないところが相半ばしているような気がします。原敬は公共事業を効果的に使った利権政治家の元祖でもありますから。原敬個人は清廉な人でしたけれども。

 このあたりの複雑さも両者が似ているところなんですが。

 今の民主党の経済政策が、民政党とそっくりだというのはその通りだと思いました。反対に、麻生政権の政策は高橋財政そっくりになりつつありますよね。

 財政官僚(含む日銀)の中には伝統的に松方財政、井上財政、ドッヂラインのようなタカ派の財政に郷愁を抱く人が一定数いるようなので、そういう人たちが民主党に入れ知恵しているのかもしれません。

 風貌はまるっきり異なりますが、政策と辿った経緯だけを見ると安倍政権は田中政権と似ている気がします。

 誰かが言っていましたが、英国はナポレオン戦争と第二次世界大戦のあとに、国債のGDP比が250%を超えましたけれど、破産はしませんでした。

 均衡財政が分かり易いのでファンが付きやすいのは仕方のないことですが、マスコミはもうちょっと積極財政のことも勉強して、攻めて両論併記で報道して欲しいですね。

 小沢氏というのは畢竟はばらまき政治家ですから、その点は一種期待はあったんですよ(^^;私の文章を見ると、2007年頃は、民主党のばらまき政策は無制限な国債発行をもたらすからダメだとなっていますけれども、私も去年の中頃あたりから認識を改めましたから。

 ですので、鳩山民主党がどのような経済政策を提唱するのかは注目しています。今の影の財務大臣が居座るようではちょっと期待ができませんけれども、人はトップに立つと変わりますので、鳩山氏も意外と自主性を出してくれるかもしれません。

 もし選挙前に民主党が割れるとすれば、冷遇された反小沢派が出ていくかっこうは取らずに、鳩山氏が自主性を発揮することにより、鳩山-小沢ラインが疎遠をきたすことによって生じるであろうと私は考えています。

 自民党としてあるべき戦略は、鳩山代表をとにかくけなすなり褒めるなりして、彼に「党の代表」という自覚を持たせて彼の自我を肥大化させることでしょう。

 彼には元々「民主党のオーナー」という自負がありますので、いずれ小沢氏の傀儡に飽き足りなくなるのは目に見えているんですね。今回の代表戦中の言動で、二年前の大連立をつぶしたのは鳩山氏であることがはっきりしましたので、元々この二人は同床異夢だったのです。「傀儡になるつもりはない」は本心だと思います。

 政治については黙っているつもりでしたが、民主党の経済政策が、日本のみならず世界の経済を破壊するものなので、黙っていられず一言言いました。またしばらく黙っているつもりです。

 三ヶ月というのは期間としてはギリギリでしょうね。ことは一分一秒を争いますので、自民党はもう動き始めていないといけません。

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