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2009年6月 7日 (日)

小選挙区というシステムの罠

陰暦 五月十五日

 幸福実現党ってもしかして自民党の差し金なんじゃ・・・

 いやね、今日吉祥寺で麻生さんと細田幹事長の演説を聴いたあと、高幡不動の駅前へ行ったら、民主党と幸福実現党が街頭演説をしていたんですよ。民主党が演説したあとを幸福実現党が付いていって似たようなことを、もっと臆面もなく、脳味噌バラ色な主張をするわけです。

 ありゃ民主党を茶化しているようにしか見えないんですね。「なんだ新興宗教とかわらんではないか」と。

 これは意外と効くかもしれませんね。

 共産党が立候補を取りやめた地域と幸福実現党が候補者を立てた地域の対照表をみてみたいと思いました。

 おそらく今でも自民党の主張が日本人で主流派だろうとは思います。でも自民党を応援する人が40%いて、反対だけれど主張はバラバラなB,C,Dという陣営が20%づついたとすると、二・三・四位連合ができると政権がひっくり返るのが小選挙区制なんですよね。

 今のような多様な世の中では一つの党で過半数の支持を常に得るというのは難しいわけです。

 共産党がいなくなると、自民党にお灸を据えたいけれど、政権交代までは・・・と言う人を政権交代の側に追いやってしまうわけです。つまり今の状況は小選挙区制というシステムに必然的に組み込まれている展開と言えます。

 だから、地盤が強くて、特に政策の実現には興味はなく、とにかく国会議員で居続けたい、責任は取りたくない。という人にとっては野党で居続ける方が賢い選択なんですね。三位と四位の人たちはこのような二位の人たちを核にして集合せざるを得ないので、永久に野党の親玉でいることが可能です。

 ただこの場合、政権交代が起こっても、新政権は常に分裂ぶくみであり、自民党は依然として日本人の主流派の支持を受ける核であり続けるわけですので、新政権から剥落するであろう陣営を吸収すればすぐに巻き返しができるわけです。細川・羽田内閣の呆気ない崩壊はこの仕組みで語ることができる。

 英国や米国と異なり、政治的主張で二大政党制となっていない日本において小選挙区制度を敷くと、いつまでも不安定な自民党政権と、たまに登場しては空中分解する革新政権という展開が永遠に続き、国民を不幸にするだけなのではないでしょうか。

 小選挙区制というのは日本を弱体化させるための罠だったのかもしれません。

 そもそも自壊を遂げた戦前の議会は小選挙区制だったと思います。小選挙区制にしたときに、戦前の選挙制度をチェックしようという意見は出なかったのでしょうか?

 結果として罠になったと言うだけで、小選挙区制をお薦めした人たちはこのような状況をもたらすとは決して思っていなかったのでしょうが。逆に英米を弱体化させようと思ったら、選挙を比例代表制にすれば一発でしょうね。十年で社会が崩壊すると思います。欧州の場合は小選挙区制でしょう。ベルギーやスペインで小選挙区制を敷いたら内戦が始まると思います。

 選挙制度を変えるときには、国民の思考や行動のパターンまで踏み込んだ洞察が必要なのではないか、そう思います。

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