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2009年6月20日 (土)

相手も苦しい

 民主党がゴチャゴチャといろいろ言い出したのは何でだろうな・・・と考えてみるに、次の党首討論では国防が財源のどちらかに触れなくてはならないけれど、それがイヤだから、自民党を党内政局でぐちゃぐちゃにして党首討論を飛ばすか、内閣不信任案か問責決議案で党首討論を飛ばしたいのでしょう。

 これが小沢氏なら引き籠もって党首討論に出ないところでしょうが、鳩山氏は気位が高いので自分から党首討論を逃げたいとは言い出せないのでしょうね。

 マスコミが野党内部のことを全然報道してくれないので推測するしかないのですが、民主党の中でも鳩山代表の国会議員としての素質(論理的思考力、一貫した言動を保つ誠実さ、説得力、弁舌力)への疑問が広がっているのかもしれません。

 マニュフェストも「検討が始まった」という報道しかなく、まとまっていないようです。あの内容ではまとめようにもまとまらないでしょう。船の臨検についても、代表が太鼓判を押しましたが、まとまっていないのかもしれません。

 第二回目の党首討論は新聞でもテレビでも全然報道されませんでした。よほど野党にとって触れたくない内容だったのだと思われます。

 国会の外部では、マスコミの変な報道によって鳩山氏への期待が広まっていますが、一歩国会に足を踏み入れると「こりゃあかん」という認識が日々高まっているのかもしれません。

 民主党の地方組織が動揺している(おそらく軍資金が足りなくなってきているのだと思われます)という報道もありますし、どうやら民主党内部で徐々に亀裂が広がりつつあるのが見て取れます。麻生政権が一日続けば、一日民主党から血が噴き出す、そんな情勢が見て取れます。テレビ局も一ヶ月やそこらで番組を改廃したりと、かなりマスコミも六月の決算を控えて混乱しているようです。相手陣営は七月を過ぎれば自然と自滅するのではないでしょうか。

 やはり麻生さんは粘れるだけ粘るべきでしょう。正攻法に勝る作戦はないと言うことではないでしょうか。

 昨日書いたように、政治家の仕事は法案を通すことですので、どのような政策を持っているかで判断すべきで、マスコミの仕事は忙しくていちいちマニュフェストを読んでいる暇がない普通の人たちのために、各政党が持っている政策を正確を伝えることです。

 けれども今のマスコミが報道しているのはどっちが勝つとか負けるとかだけで、政策は二の次になっています。民主党は勝つから民主党に投票すべきという循環論になっています。

 どちらに投票するかは我々国民が決めますので、マスコミは大人しく政策を報道すればいいんですね。

 確かに民主党の政策は財源の裏付けがないですが、国民だって政治家の公約が100%実現できるなんて信じていません。民主党の公約の1割でも実現できれば上々、と考えて投票する人だって十分いると思うわけです。それを「政策で戦えば民主党には勝ち目がないから、俺たちマスコミが政策論争から国民の目をそらしてやるぜ、ありがたく思え」というのは民主党にとっても失礼な話だと思います。

 マスコミの余計な過保護と小沢前代表の審議拒否戦術によって、民主党の政治家はスポイルされてしまいました。民主党が危なっかしいのは自分の力に自信がないからです。支持率に水増しがあることを本人も薄々感づいているからです。世論調査は投票行動を反映するかもしれませんが、それは各党の実力を見極めた上での行動ではありません。民主党の本当の姿を知った上での支持ではないので、次の日には消えてなくなっているかもしれないあやうい支持です。

 なんどもいうように、どれだけ立派な政策を持っていても、人がしっかりしていないとそれは実現できません。政策の実現が進まないのを官僚のせいにして反対する官僚を一掃したところで、その官僚の上に立つ政党から送られてきた委員(民主党は議員を官庁に送ると公約している)に人を指導する力がないと、やはり何もできないでしょう。その時は誰のせいにするのでしょうか。国民のせいにして国民を労働改造所にでも送りますか?それとも外国のせいにして戦争でも始めますか?

 結局マスコミは野党と協力しているのではなくて、野党すらも見下しているんですね。民主党もマスコミを協力者などと考えない方がいいでしょう。万が一にも政権を取ったときに「我が党が独力で取ったのだ、マスコミなんか知らん」という態度を取ったら、間違いなく手の平を返すでしょう。その結果マスコミによる民主党政権打倒運動が始まり、政治の混乱が果てしなく続きます。今の日本のマスコミは全くもって迷惑な存在です。民主党よりも迷惑です。

 新聞のネット版や週刊誌の中吊りを見る限りでは、近頃マスコミは事実報道があまりに減ってきています。情勢を推測する報道ばかりです。これじゃ新聞ではなくて文芸誌です。事実を調べるには、人と時間がかかります。でも推測だけなら一人でいくらでも書けます。マスコミはよほどマンパワーが足りていないのかもしれません。

 次の総選挙で日本人がノーを突き付けるべきは、自民党でもなければ民主党でもなく、マスコミではないでしょうか。

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コメント

 こんにちは
 外野の反応をガン無視して、着々と経済対策や法案を進めている麻生さんは凄いと思いますよ。
 あと、どうも最近メディアは麻生政権を評価しつつあると言うか、叩くにしても「指導力の低さは否めない」程度にとどめているのが気になります。読売は微妙に違うんですけどね。
 先の党首討論は――これは流石に鳩山さんを褒める声は見付かりませんでした。同時に小沢元代表が討論を避けていた理由が分りました。実態を悟られたくなかったから避けていたんですね。

投稿: 孝司 | 2009年6月21日 (日) 10時48分

 そうなんですよ、最近の新聞は徐々に麻生さんを評価する方向へ向かっています。テレビも「政治を報道しない」というやり方で民主党から離れつつあります。

 しかしこれでもなお民主党が総選挙で勝ってしまうと、党の民主党も途方に暮れるでしょうね。

 これで民主党には結局何もできない、と言うことがばれたら、国会や政党の本部それに新聞社とテレビ局は間違いなく焼き討ちに遭いますよ。

 しかしねえ、小沢氏にしても鳩山氏にしても、今まで時間はあったわけですから、もうちょっと民主党の政策をなんとかできなかったのでしょうか?民主党の首脳陣は面倒臭いことから目をそらして易きに流れています。

投稿: べっちゃん | 2009年6月21日 (日) 11時03分

 ま、責任のない立場にいるときにすらできなかったことが、責任者になったら急にできるようになるとは普通は考えませんよね。

 民主党は勝つから民主党に投票しろとしか言っていませんからねえ。勝たせるかどうかは我々が決めるので、民主党には政策と財源を開陳して頂きたい。

 民主党に投票しないやつは非国民という"空気"を醸成して選挙を誘導しようとしています、これはかつてマスコミが日本を日米開戦まで持っていったやり方と一緒です。

 日本人も七十年前よりは賢く勇気ある国民になったと私は信じたいですね。鉄砲の弾に向かっていく勇気は昔の人の方が強かったかもしれませんが、理不尽な空気に立ち向かう勇気なら今の日本人の方が期待できると私は思っています。

 別に民主党に投票するなと言っているわけではありません。マスコミが民主党プッシュだからと言って、自民党プッシュになるのでは、やはり連中の思惑にのせられることになります。

 候補者が自民党であれ、民主党であれ、その他の政党であれ、議会に送るに足る人材であれば投票すればいいだけです。

 要は選挙を戦うテーマを選挙民が取り戻せるかどうかです。

 テーマは、国民の暮らしを楽にすることであり、そのために政権交代が必要であれば野党に投票すればいいし、麻生政権の方がいいというのなら与党に投票すればいいだけの話です。

 政権交代するか市内かが選挙のテーマであるかのような報道のされ方がまかり通るのはいただけません。

投稿: べっちゃん | 2009年6月21日 (日) 13時40分

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