上海日蝕観察記 その二
陰暦 六月三日 【中伏】
いよいよ日蝕の日がやってきました。前日に酔っ払いながらてるてる坊主を作ったにもかかわらず、残念ながら上海の空は一面の雲。それでも一縷の望みを託して、見晴らしの良い公園に向かいます。
徐家匯(簡体文ではさんずいが構えの外にある)というところでタクシーを降り、朝食。中国人は朝飯を外ですませる習慣があるので、料理店は朝早くから開いています。D君お薦め?のケンタッキーのお粥を食べました。

これは浦東空港のケンタッキーですが、お粥があります。中華料理の朝飯といえばお粥です。


メニューにもお粥が。やはり皆さんお粥が好きらしく、みんなお粥を頼んでいました。私も鶏椎茸粥を食べました。7元(100円)でした。お腹をおこすには丁度いいくらいの量でした。

そのケンタッキーからちょっと歩いたところにある徐家匯公園で観察することにしました。既に中国人もたくさん集まっています。見た感じ学生と、台湾人(子供が二人以上なので分かる、都市の中国人は基本的に一人っ子)が多かったです。一瞬だけちらっと太陽が見えたのですが、時間を追うごとに雲は厚くなってくるばかり。

晴れないかな・・・・
しかし無情にも雨までぱらつき始めました。

現地時間九時頃から徐々に暗くなって来たのですが、9:25くらいから一気に暗くなりました。上の写真は9:25くらいの写真。次が9:30くらいの写真です。

五分くらいで夏の六時から七時くらいまで暗くなっています。そこから更に急激に暗くなって三分くらいで真夜中になりました。

皆既日蝕では空が暗くなり、星まで見えるようになると聞いてはいたのですが、音に聞くのと実際に体験するのでは大違いでした。まさかここまで真っ暗闇になるとは思いもよりませんでした。空が雲に覆われていましたので、より暗くなったのかもしれません。
皆既状態になる数分前から急に涼しくなり、雨が強くなりました。空気が冷やされたからだと思います。ほんの数分月の陰に隠れただけなのに、この温度変化。生命は太陽なしでは一日どころか一時間とは生きていられないであろうことが身に染みて分かりました。

明るくなるときも一瞬でした。ほんの数分でお昼に戻りました。いい加減ずぶ濡れで風邪をひきそうになっていたので、急いで近くの百貨店に逃げ込みました。太陽そのものが見られなかったのは残念でしたが、あっという間に昼から夜になると言う得難い体験をすることができました。
あの一瞬で真夜中になるのと、急激に空気が冷えるのはテレビでは体験することができません。太陽が見られなかっただけ、明るさの変化と、温度の変化が鮮明に脳裏に焼き付けられたといえるかもしれません。十万円かけ、年休を押し込んで、上海まで行った甲斐があったと思いました。
明日は観光地や上海の面白い文物をご紹介しようと思います。
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