上海日蝕観察記 その一
陰暦 六月二日 【大暑】
七月二十一日から二十二日にかけて、皆既日蝕を観察するために上海へ行ってきました。生憎の天気のため、日蝕そのものは目にすることはできなかったのですが、それでもそれは素晴らしい感動を与えてくれました。
二十一日の朝、最寄り駅から中央線に乗って新宿へ。成田エキスプレスを待っていたら、見慣れぬ車両がやって来ました。成田エキスプレスの新型の試運転です。
来年から京成の成田新線ができて、東京と成田の間がほぼ直線で結ばれるようになりますので、それ用のスピードアップを図った車両だと思います。
なかなかかっこいいです。内部も広そうでした。
いざ成田エキスプレスに乗って飛行場へ。
中国国際航空に乗って上海浦東空港(Pu Dong Airport)まで三時間半の旅。しかし、よりもよって急に北緯二十五度あたりに湧いてできた前線のため、ものすごい乱気流で、ひどい揺れ。着陸直前など座席から乗客が飛び出すほどでした。私も一瞬お尻が浮きました。もうジェットコースターです。全く死ぬかと思いました。新たなトラウマを植え付けられてしまい、飛行機恐怖症の克服はまだ先のことになりそうです。
空港の出口では現地ガイド・・・じゃなかった、留学中の友人のD君が迎えに来てくれていました。中国語はさっぱり分かりませんので彼が頼りです。
空港は郊外にあり、市の外縁の龍陽路までは上海市ご自慢のリニアモーターカーで行きます。途中時速400kmまで加速します。一分弱だけですけれど、今のところ営業している鉄道としては世界最高の速度が体感できます。
ものの五分で時速430kmまで加速します。結構な力で後ろに押しつけられます。
時速430kmで流れる車窓(そこっ!ただ単にシャッター速度が遅いだけだろなんて言わない)
終点の龍陽路駅にて。折角なんだから先頭車の掃除ぐらいしようよ(>_<)
上海老站(站は中国語で駅の意)という料理店で夕食。非常に美味しかったです。D君がそのお店の呼び物の古い客車を利用した部屋を予約してくれていましたので、食堂車気分を味わうことができました。宋慶齢(あとで説明します)が愛用した車両なのだそうです。
だいぶ遅くなったので上海の夜景を見ながらタクシーで彼の自宅まで帰り、酒を飲みながら夜は更けていきました。日蝕のルポは明日にいたします。
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