600億ドルのドル売り浴びせ
日本には財務相が円高是正のために円を売ってドルを買って積み上がった大量のドル(ほとんどが米国債になっている)が有るわけですが(外為特別会計)、これを埋蔵金として財源にするつもりなんだな。
ということはこの超円高の時期に更にドルを売って円を買おうというのか。なかなかチャレンジャーだなあ。
順番としては、日本の財務省が米国債を売る、ドルが手にはいる、ドルを売って円を買う、という手順となります。すぐに分かるように、これは円高ドル安を積極的に進める政策です。
85円くらいを無理矢理に適正水準として、90円でも円安とみなして政府はドルを売るつもりなのでしょう。
米国はバランスシート不況中で、どこの金融機関も運用先がないので米国債の買い手は付くと思います。ただ問題はこの円高ドル安の時期に財源の不足分5兆円を純粋に売ると言うことができるかです。
買い戻しをしないので空売りよりも効果が絶大だと思います。為替市場では日々数兆円の金が動いていますが、買ったり売ったりを繰り返しているだけですので、純粋にどこかの通貨に数兆円が動くと言うことはないはずです。600億ドル(5兆円)のドル売り浴びせですので、どうなるでしょうか。コントロールが効かなくなって1ドル75円くらいまで行くんじゃないでしょうか?
国内の製造業は壊滅しますね。なるほど、民主党が言う無駄とは製造業のことだったのか。
自分では何も作らないで生活必需品すら外国から買う英米みたいな社会を目指すつもりなのでしょうか。英国みたいに金融しか産業がない社会になります。これも結局ノンバンクを利する政策ですね。それにこれは米国の世界覇権に対してガチンコで喧嘩を売るテロに近いですので、大変なことになります。在日米軍の総撤退とか、米軍によるクーデターも想定しないといけないかもしれません。
あるいは日本というライバルが自滅するわけだから喜んで見守るかもしれないな。
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