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2009年9月 8日 (火)

なんちゃってゲーム理論

陰暦 七月二十日

 J国にAという党とBという党がありました。

 A党は優秀で実績もあるのですが、政策が2つに割れています。

 A1派は、税金を増やして子育て家庭や高齢者を助け合う国を作ろう、一時的には経済力が落ちるかもしれないが、安心が広がればじっくりと経済は上向くと主張しています。

 A2派は、そんな悠長なことはいっていられない、国際競争力のある分野に資源をつぎ込んで世界に負けない国を作るのだ、着いて来られない人には我慢してもらう、と主張しています。

 両方とも優秀ですので、党内抗争に決着が着けば、どちらかの政策が必ず実現されます。けれども、今の時点ではどちらが勝つのかは不明です。

 B党の中にはB1からB10くらいまでの派があって、まとまりがありません。どの派閥の政策もパッとしません。

 けれどもB党の中には、ボスB0がいます。B0は理念はありませんし、とかく噂の絶えない人ですが、保身には定評があります。B党はまとまりがありませんが、B0のいうことにはとりあえずは従うようです。

 B党に投票すれば、まとまりはないのであまり世の中は進みそうにありませんが、困ったときにはとりあえずB0が決着を付けてくれそうです。B0は見た目とは裏腹に小心者らしいので、国を破綻させるような決断はしないと国民からみなされています。

 さて、J国民はA党かB党に投票するしか選択肢がありません。A1もしくはA2に投票することはできません。このような場合、J国民はどちらに投票するでしょうか?

 間違いなくB党に投票するのではないでしょうか。

 そういうことです。A党がB党同様にたくさんの政策集団がドングリの背比べ状態であれば、実績から国民はA党に投票するでしょうが、対立し合う2つの政策で割れているとなると、どちらの政策を支持する人からの票も得られなくなって負けるのは当然です。

 B党が勝ったのは、政策にまとまりがなくて、何もできそうにないからです。

 今後の展開はどうなるかというと、B党の無策が問題になって、国民が福祉国家か新自由主義のどちらかを選びたい、と国民の側から欲求がでたときに、A党がA1とA2に分裂して戦えば、A1とA2の2大政党制となるでしょう。

 まだ選択したくない、という人はB党に投票して3大政党制になるかもしれません。けれども3党とも過半数は得られないはずです。その場合はB党が当面の主導権を握るかもしれませんが、A1,A2どちらの政策が実現するかは明確になります。B党はもともとまとまりがありませんので、そのうちA1とA2の草刈り場になるでしょう。

 自滅策のようですが、A党は真っ二つに割れて解消してしまうことが、両方とも生き残り、B党に勝つための最善の策ではないかと思います。

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