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2009年10月20日 (火)

雇用対策にはならんでしょ

陰暦 九月三日 【皇后誕生日】【土用】【誓文払い】

誓文払い(せいもんばらい)
 昔から旧暦の十月二十日には、京都の商家や水商売の人たちは、四条寺町の誓文返しの神様である冠者殿にお参りをし、日頃商売上、やむをえず人を騙したり、嘘をついたりした罪を祓い、神罰が当たらないように祈願していた。これが関西各地に広まったもの。

 いや〜都合の良い風習があったものですね。

 さて民主党が雇用対策として、働きながら介護の資格を得られるようにする支援、建設業の農林水産業への転職支援を検討することを明らかにしたそうですが、前者は多少は失業率悪化を食い止める足しになるかもしれませんが、後者は意味がないですね。

 企業経営に適した平地の農地は専業農家が確保していますので、建設業が参入する余地はありません。残っているのは山間部の農地ばかりですが、これは細かい農地がバラバラになっているので企業経営には適していません。参入しても手痛い目に遭うだけです。

 ていうか、実際これまで建設業者は農業の企業化だなんだと政府の掛け声に乗せられて帰農を試みてひどい目に遭っています。

 日本の農業の生産高を増加させなければならないのは明らかですが、これはより大規模化、省力化することによってでしか実現できません。要するに人は減らさなければなりません。民主党が大好きな英国や欧州は農業の輸出で儲けていますが、農家の経営規模は日本よりもずっと大きいです。これから更に人を減らさなければならない産業に人を送り込んでどうしようというのでしょうか?

 それに介護の資格取得支援も、雇用の拡大にはそれほどつながりません。国全体として介護につぎ込む費用を増やさないと、介護をやっている業者も雇用を増やすことはできません。

 介護・医療・保育に使うお金を国が増やせば、資格取得支援などしなくても業者は勝手に雇用を増やします。費用を増やさずに資格を持っている人を増やしたところで、雇用にはあまりつながりません。資格者を増やしたけれど、働き場所がなくなって困っている歯医者や弁護士と同じ失敗を犯すことになるでしょう。

 民主党の目論見は、資格の取得支援さえすれば、民間活力によって雇用が生み出されるということなのでしょうが、福祉の分野は民活だけではやっていけません。

 これは小泉政権が英会話のNOVAと介護派遣のグッドウィルでやった失敗と同じです。小泉政権は、民活でも教育と介護がやっていけることを証明しようとして、これらの会社に肩入れして事業を拡大させたのですが、事業性を無視した拡大のためにサービスは低下し、採算は悪化して悲惨な結果に終わりました。

 介護・医療・教育・保育の現場で働く人に支払われる国費を増やさなければ、これらの分野のサービスは改善されませんし、雇用も増えません。

 日経新聞の記事によると、これも経済悪化を受けての短期の支援策だそうです。よほど介護・医療・教育・保育の現場に使われるお金を増やしたくないと見えます。子供手当とか農家の生産補償金は雇用が伴わない手当なのでいつでも取り上げることが可能です。それに対して福祉の現場に使われるお金を増やすと、介護士・医者・看護士・教師・保育士などが増えますので、そう簡単にカットできなくなります。

 つまり民主党は福祉に継続的にお金を投入するつもりがないと言うことになります。

 前にも言いましたが、小渕内閣の時に数百兆円の公共事業をしたのに、福祉には一銭も回さなかったのが小沢氏です。この人、よほど福祉に金を使うのが嫌いと見えます。このあたり、新自由主義経済学を教条的に信じているのではないかと思われます。

 民主党の思惑はおそらく、政府→(補助金)→家計・農家→福祉産業、という金の流れができることを想定しているのでしょうが、いつ取り上げられるか分からない補助金を家計や農家が消費に回すとは思えません。貯金するでしょう。

 財政再建をやるのなら松方財政の時のように10年くらいデフレが続くことを覚悟し、歳出削減と大増税をしてやれば10年後には財政赤字がなくなって政府の自由度が上がるかもしれません。あるいは財政拡大をやるのならば、高橋財政の時のように政府債務の拡大など恐れずにやるべきでしょう。

 民主党のように中途半端が一番いけません。財政は悪化し、経済は回復せずと言う散々な結果に終わることは見えています。小泉政権の時のように輸出の神風はもう吹きません。来年はやはり大変な年になりそうです。

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