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2009年10月22日 (木)

今必要なのは技能じゃないんだってば

雇用下支え・創出で10万人、政府素案(讀賣新聞)

 だから、いくら失業者やその予備軍に技能を授けたって、企業の側に人員を増やすだけの余力がなければ雇用は増えないんだってば。

 生産の強化(介護の資格取得支援も一種の生産力強化です)に偏っている、小泉政権と完全に一緒です。

 日本に足りないのは生産力ではなくて需要なのです。物を買ってくれる人です。今求められているのは、仕事を生み出して失業者を消費者にすることです。目下のところの経済の落ち込みは深刻なので、短期的には無駄な仕事でも良いのです。

 需要不足の経済で政府が民間でもやりたがるような有効な仕事をやると、民間の仕事を横取りすることになります。むしろ今の政府は無駄な仕事をやらなければならないのです。

 まあ長期的には福祉のように、社会的に必要だけれど民間がやるには採算ベースに乗らない仕事を政府が増やしていくように持っていくべきなのでしょう。でも福祉には財源が必要だし、制度構築に時間がかかりますので、短期の景気対策としては有効ではありません。

 短期はやはり公共事業なんですよ。

 あとこの手の資格取得支援が残酷なのは、これによって政府も有権者も失業者の支援が済んだ気分になってしまうことです。いくら資格を持った人が増えても、需要がなくては就職ができません。

 かくして政府も有権者も資格を与えたのに仕事を見つけられないのは失業者が怠けているからだと責任を失業者に押しつけることができるようになります。

 需要を作らないで生産力の育成にばかりいそしむ政策は、非情に残酷で無責任なんです。

 それと、農業や林業に建設業からの転業を進めたいみたいですが、今の日本ではこれらの産業で収益を上げるのは無理です。全然違う産業から転業しても失敗するだけです。政府が公務員として雇って荒れ放題になっている山間部の田畑や山林を維持するというのならば大賛成です。けれどもダムや高速道路を造るのと同じくらい、あるいはもっとお金がかかるでしょうけれどね。

 こういった生産力付与型の産業政策の根底には「メシのタネはいくらでもあるのに民間は馬鹿だからそれに気がつかない、政府様が知恵を授けてやるから、 黙って言う通りに動け」という増長が透けて見える。需要不足の世の中で民間がどれだけ苦労しているのか分かっていない。今民主党が思いつきでいっているく らいのことは民間は既に一通りも二通りも通り越している話です

 にしても建設業は非情に重要な職業なのに、国中でよってたかって無駄飯食い扱いして、これは一種の差別だと思うのですがどうでしょう?まだまだ日本の地方は道路も足りないし、自然災害を防ぐ機能も十分ではないのに。今の都市に住んでいる人は帰省するのも都市ですし、田舎に行くと行っても高速道路の周りにしか足を運びませんので、地方がどれだけ開発を必要としているのかわからないのでしょう。

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