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2009年10月10日 (土)

ただ単に無能なだけでは?

 円高じゃない、いいや円高だ、増税するんだ、いやしないんだ、赤字国債を増発するんだ、いや今年と同額だと財務相が迷走しています。

 そういえば細川の殿が「藤井氏は何もしてくれなかった、信用できない」と憤慨していたそうなんですが、これって要するに藤井氏がただ単に無能で物事の優先順位もつけられず、利害関係者の調整もできないっていうだけなのでは?

 二番底にびびって政府が景気対策をやるとか言い出しましたが、じゃあ補正を止めなければ良かっただけの話です。景気対策で大事なのはタイミングと金額です。落ち込んだ景気を引き上げるのは大変です。今年なら3兆円で済む話も、今年度後半に落ち込みを経験してからだと3兆円では元に戻れなくなります。

 景気が落ち込むと企業は人員や設備の整理を進めてしまいますので、その後からお金を配っても、使ってくれる企業は減っているからです。解雇も進んで、エコポイントで耐久消費財購入どころではなくなるかもしれません。第一景気が落ち込めば税収も減ってしまいます。このように水準の維持は楽ですが、引き上げるのは大変です。

 また、第二次補正予算(仮)に今回確保できたと主張している2兆円をつぎ込んでしまうと、平成二十一年度に配るつもりだったお金が足りなくなります。初年度に配ると主張していた七兆円の財源を本予算の中から工面しなければならずこれは不可能です。国債発行増に頼らざるを得ないでしょう。

 麻生政権の補正予算を執行停止した星で、経済はますます落ち込んで、第二次補正予算(仮)は執行停止前よりも多額の支出を余儀なくされます。経済の落ち込みによって税収は減りますので、子供手当などの財源は赤字国債に頼らざるを得ません。この一ヶ月騒いだ結果、元に戻ったどころか情勢は悪化しました。

 それにこれまでやったのは補正予算の削減の上限を設定したというだけであって、これから自治体や企業の請願をうけて、本当に無駄かどうかのチェックが始まるわけで、時間も人員も取られる上に、削減幅が減少します。余計な仕事を増やして景気刺激効果は下がり、一体何をやったのか分かりません。目先の補選向けのプロパガンダとしての効果しか有りません。たった二議席のために、国全体の経済が悪化し、今後の国会審議も混乱することとなりました。

 今すぐ麻生政権の補正予算の執行停止の中止を行うのが一番賢明な選択です。

 15ヶ月の予算とか訳の分からないことをいっていますが、仮に一月に第二次補正予算(仮)が提出できたとして、国会通過はスムーズにいって二月中旬でしょうから、その後地方自治体や企業の申請をうけて、配分が始まるのは来年の五月以降になるはずです。半年間景気対策がストップすることには変わりはありません。一月に補正予算の案を提出したからといって、一月から効果が出るわけがないんですね。

 さらに第二次補正予算(仮)の審議中は本予算の審議はできないでしょうから、本予算の審議開始は早くて二月から、そうなると年度内の通過は覚束なくなります。さらにここにアフガニスタン支援、北朝鮮への制裁、子供手当、農家の所得補償等々が加わるわけで、仮に一月までに法案が出揃ったとしても、審議で国会はパンクします。しかも現政権は官僚の助けも党の国会議員の助けも借りずにやろうとしているわけで、閣僚や副大臣は過労で倒れるのではないでしょうか。

 結果、どうなるかというと、審議は適当になり、ものすごく大雑把な法案を数の力で強行採決、法律の細部を官僚に任せるということになるでしょう。これでは自民党の時よりも官僚の裁量が増えてしまいます。

 それと行政刷新会議が知らぬ間に内閣の司令塔になって総理大臣よりも大きな顔をしていますが、この会議に何らかの法的根拠はあるのでしょうか?閣僚が「何でお前の命令を聞かなきゃいけないの?」と開き直った瞬間、行政刷新会議は黙るしかないと思うのですがどうでしょう?

 とまあ飽きさせない展開が続き、見せ物としてはこれ以上ないくらい面白いのですが、予測通り十一月には何もできなくなった雪隠詰めになり、そこに偽装献金疑惑(総理大臣と与党幹事長両方)が加わって、行政も国会も機能停止するのではなかろうかと思います。このコンビは仕事を最後まで成し遂げたことがありませんので、両方とも責任を放り出して逃げると思います。十二月は大連立か総選挙のやり直しのどちらかでしょう。

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