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2009年10月13日 (火)

北信越旅行記(二)

陰暦 八月二十五日 【日蓮上人忌】

 日本はフォッサマグナを境に東側が北アメリカプレート、西側がユーラシアプレートに属しています。地質的には北米がここまでつながっているんですね。

プレート図

 根知駅から十分くらい歩いたところに整備された遊歩道があります。これがフォッサマグナパークです。遊歩道から駅方面を眺めると谷が見えます。これがフォッサマグナです。

 フォッサマグナは地溝帯と言うくらいでして、ここだけは日本アルプスの中にありながら谷がつながって低くなっています。その谷の底に断層が通っているのです。そもそも大糸線自体がフォッサマグナの断層をなぞりながら走っているわけです。

 日本列島がどのような仕組みで形成されたのかはまだハッキリとは分かっていないのですが、フォッサマグナのあたりは昔はかなり深い海底であったことが岩石から判明しています。日本列島では複数のプレートが押し合いへし合いしており、おそらく両側から海底が押されて盛り上がったのがフォッサマグナではないかと考えられています。近畿と四国と九州の中心部を東西に走る中央構造体も同じ地質構造をしています。

 このような遊歩道になっています。道の脇にはところどころ地質学の解説板が立っています。上のプレート図もその一つです。この解説板は非常に良くできています。説明も分かり易いし、イラストもきれいです。誰が作ったのかしりませんが、なかなかの物だと思います。


プレート境界

 プレート境界が露出している崖を見学できるようになっています。白線が境界線で、北を向いて右側(東側)が北アメリカプレートで、左側(西側)がユーラシアプレートです。

 左側の地層が形成されたのは2億5千万年以上前。まだ恐竜の時代が始まる前です。右側の地層が形成されたのは1,500万年前。形成時期の差が2億年以上あります。左側は数十キロの深さで作られた岩石で、右側は深海底で熔岩が噴出して作られた岩石です。できた時期も場所もこんなに差がある断層は世界でもなかなか見られません。

 露頭からしばらく歩くと、巨大なぼた餅型の岩石が現れます。枕状熔岩(まくらじょうようがん)です。


枕状熔岩

 あまりに大きすぎて何だかよく分からないかもしれません。もう少し歩くと、河原に降りられるようになっていて、枕状熔岩を遠くから眺められるようになっています。


枕状熔岩(遠景)

 この写真に写っている小山が一つの岩です。日本最大の枕状熔岩です。

 アイスランドやハワイの活火山の映像を見たことがあるでしょうか?真っ赤な熔岩が海に流れ込んで急激に冷やされます。熔岩の熱で海が沸き立ち畏敬の念すら覚えるような迫力があります。海水で急激に冷却された熔岩はぼた餅のような形になって固まります。これが枕状熔岩です。何でぼた餅の形で固まるかは、お湯の中に水で溶かした白玉粉を垂らすと丸く固まることを思い出してくれればいいでしょう(枕状熔岩と白玉の固化は化学的にいうと異なる現象ですが、表面張力によって丸い形となる点では同じです)。

 ここで枕状熔岩の絵を描いてから、もうちょっと先にある「塩の道」まで足を伸ばしました。これがこの旅行の第二のテーマとなります。次の目的地は信濃大町です。


つづく

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