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2009年11月30日 (月)

ドリル逝く

陰暦 十月十四日

 棋士の梶原武雄九段が亡くなりました。八十六歳。

 私は棋譜でしか知らず、名調子を目にしたことはないのですが、独特の厚い碁には魅力がありました。

 ご冥福をお祈りします。

2009年11月29日 (日)

総理の道は辞めることと見つけたり

二次補正で円高・株安対策を、首相が緊急指示

 円高対策とは、円売り・ドル買い介入に他なりません。これは数十兆円くらいつぎ込んで投機筋と戦う覚悟が必要です。外為特会に財源は必要ありませんが、総理大臣・財務大臣・日本銀行総裁の緊密な連携と不動の決意が必要です。額にびびって途中で手を緩めたら全て無駄になります。

 はて?円高対策は分かるけれど何でデフレ対策ではなくて株安対策を特に名指しで?まさか総理大臣の手持ちの株が減価したから?

 特段の事情には目をつむるとして、これも年金などの特別会計を総動員しての株の買い入れとなります。特別会計の拡大です。民主党のこれまでの主張とは真っ向から反します。ついでに言うと麻生政権の政策をなぞることになりますがそれでも良いんですね?

 円高と株安で潰れそうな会社を融資で支援したところで、日本全体の経済が悪化していることには変わりはないわけです。円高が続く限り永遠に対処療法を続けるのでしょうか?延命のための金を注入するよりは、政府が仕事を作って企業を救う方がよっぽど健全だと思うのですが。公共事業をやれば資材も動くし、運送屋さんも儲かるし、大工さんも儲かるし、現場の近くの弁当屋も儲かります。でも延命のための補助金は、企業の銀行口座の数字が動くだけで、それ以外になにも生み出しません。しかも金をつぎ込んでも何も状況は改善しません。どうせその場しのぎならば公共事業をやった方がより多くの人が潤うのです。

 あと、不景気の時の景気対策に必要なのは額の大きさです。金をばらまくことに意義があります。効率なんてものは関係がありません。政府の景気対策の総額が3兆円弱のままであれば、何も意味がありません。

 さて財務副大臣が「来年の税収も40兆円を切る」と発言してしまいました。埋蔵金は1兆円しか掘れませんでした。国債の発行を44兆円に限定する場合、84兆円しか支出できません。マニュフェスト項目を全て諦めても84兆円をオーバーしてしまいます。

 国債44兆円か、マニュフェストのどちらかを諦めない限り予算が編成できません。まずこれを決めるのが何よりも先決するはずです。

 第二次補正を10兆円以上にし、国債44兆円かマニュフェストのどちらかを諦め、そうするとどちらにしろ前言を翻すことになりますから、その責任を取るという形で辞任する。そうすれば不名誉な捜査による逮捕を逃れられるだけでなく、国政を正常化できます(国債44兆円にこだわると、デフレからは脱却できなくなるが、予算編成作業は進むので国政の停止は最小限に留められる)。これをやればこの二ヶ月間の迷走はチャラにできます。鳩山総理の進む道はこれしかないでしょう。

法改正なしに政府紙幣を発行する方法

陰暦 十月十三日

 あります。個人向け国債を大量に発行すればいいのです。それこそ500兆円くらい。そして満期以前に手放したら減価する仕組みを取っ払えばいい。そうすれば個人向け国債が実質的に政府紙幣と同じになります。

 満期以前に手放しても減価しないとなれば、国債と日本銀行紙幣に差はなくなります。そして、国債の金利はデフレ状態でも1%を越えていますのでどんな銀行の預金金利よりも高いのですから、国民は先を争って個人向け国債を買い入れます。

 銀行だけが国債を買えて、個人は自由に国債を買えないのが日本の一番「改革」すべき構造であると思うのですが・・・

 今の日本にある最大の既得権益は、銀行しか国債を買うことができないことです。

2009年11月28日 (土)

局所適応を防ぐためのツールとしての哲学

陰暦 十月十二日

 歳入不足の時に歳出削減にいそしむのは正しいことですが、これにより政府支出が減れば経済が縮小して、税収が減ります。

 自然を守るために節約をしよう、政府は歳出削減をするべきだとテレビ局が言っています。これによって経済が沈滞すれば広告収入が減ってテレビ局は赤字になります。

 デフレを防ぐための財政出動や円売りドル買いを非難していた政党がありました。政権を取ったときに何も行動することができなくなってしまいました。

 これらすべて目先の正義や利益にばかり目を奪われて、全体のことや先々のことを忘れていたために起きた失敗です。どうも最近このような局所適応による失敗が増えているように思います。

 このような行動を取っていると、回り回ってこのような矛盾が発生する。そういうことを延々と追求して矛盾がない体系を追い求めたのが数学と哲学です。学問は完璧な説明を追い求めますが、完璧な体系それ自身を目的としたのが数学と哲学です。だからこの二つは理系と文系の学問の王様なんですね。

 戦後の教育は(日本に限らず世界的に)哲学を軽視してきました。しかし哲学がないと人間というものは目先のことしか考えなくなります。それでも生活知や世間知みたいなもの(金は天下の回りもの、自縄自縛)があれば破綻を避けるための安全行動が取れるのですが、都市化・分業化・コミュニティーの崩壊は人間からそういった庶民の哲学を奪いました。

 普段からの行動の積み重ねがないと肝要なときに適切な行動が取れなくなります。責任者になってから急に考えや行動を変えるなんてことはできないわけです。要領がよいことを過大に評価する風潮が強いですが、これとてもうまく立ち回っているように見えてその実いろいろなところに綻びが出ているし、自分の背反する行動の辻褄を合わせるためのエネルギーは大変なもので、元々が美味しい思いをするために始めたはずだったその場しのぎの言動に振り回されて自分の利益が損害を受けるなんてことになりかねないのです。

 まわりくどいように思えるかもしれないけれど、人類はもう一度哲学を勉強し直す必要があると私は思います。

2009年11月27日 (金)

問題は牧畜と貨殖ではないだろうか?

陰暦 十月十一日

 「二酸化炭素と福祉は似ている」で少し触れましたが、「いぶき」の観測によると、地上の二酸化炭素排出源はどうやら沙漠とステップであるらしいのです。

 多分岩石の風化と牧畜が二酸化炭素を大量に空気中に排出しているのだと思います。

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2009年11月26日 (木)

相続税を逃れる方法

陰暦 九月十日 【出雲大社神迎え祭】【亥の子餅】

 親からお金を貸してもらったことにすれば相続税や贈与税を逃れることができるそうです。国家のトップが見本を示してくれているのですから間違いはないでしょう。

 親から金を借りて、その親が債権放棄をするか、死ぬまで待てば脱税の完成です。相続税に悩む方々は国家のトップの相続税対策を参考にされてはいかがでしょうか?

 どっかの掲示板に書いてあったけれど、借用書や返済の事実がないと借りたことの証明にはなりません。しかし利子を払えば今度は、免許を持たない個人が億を超える金を貸して、しかも利子を取っているとなり、貸金業法に違反している可能性もあります。

 鳩山総理の母親から総理に渡ったお金は分かっているだけで9億円。最大36億円超に及ぶ可能性があるとの報道があります。いくら金にルーズな政治家といえども、一人で使い切れる額ではありません。かなりの額が民主党に流れているか、あるいは直接買収に使われた可能性があります。党に流れていたとなればこれまた様々な法に抵触しそうですし、捕まるのは一人や二人では済まなくなるのではないでしょうか。

デフレ解消の妙案

 貯蓄税なんてどうでしょうか?日本は過剰な貯蓄に悩んでいるのだからいっそ貯蓄に一律10%の税金をかけてしまっては。

 それで消費税を税金ではなくて消費還付金にするのです。物を買った人にはその価格の10%を還付する。

 そうすりゃ一気に過剰貯蓄が解消し、消費が拡大します。財源の問題も解決します。

 絶対に実現しないでしょうが(笑)

二酸化炭素と福祉は似ている(4)

陰暦 十月十日 【出雲大社神迎え祭】【亥の子餅】

 結局二酸化炭素自体には地球環境を悪くさせる要素はない。福祉にも経済活動を破壊する要素はない。問題は支出面にあるのではなく供給面にあるのである。これも両者が似ていることの最たる物である。

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2009年11月25日 (水)

直きことその内にあり

 大変な資産家が脱税とみなされても仕方がないことをやって、しかもそれが親の子を想う気持ちから親が危ない橋を渡ってやったことだというのに、肝心の子供が親に罪を着せかけないような発言をしてまでして地位にしがみつこうとしている。

 それで孝の国である支那と仲良くしたいといっているのだから笑ってしまう。皇帝であっても国よりも親への孝養を優先するのがあの国の道徳だ。そこら辺のごろつきならともかくも地位も名誉もある人がテレビの前で親を売るようなマネをして、これが支那であれば生きてはいけまい。禽獣にも劣るとはこのことだ。

 支那の人間は親不孝者を絶対に信用しない。その親不孝者が名目的責任者の集団が、来月ツアーを組んで支那に朝貢に出掛けるそうだが、果たして彼等がどう扱われるか、見ものである。

二酸化炭素と福祉は似ている(3)

陰暦 十月九日 【上弦】

 もう一つこの両者が似ているのは、終末論と結びつけて論じられることが多いことである。二酸化炭素が際限なく増加すれば地球が灼熱地獄になる。福祉への 支出が増加することで政府債務が増加しインフレ地獄になる(経済学的灼熱地獄)。心地良い生活の代償として近い将来に大決算的破滅がやって来るという論立 てが非常に良く似ている。両方とも破滅の姿としてエントロピーの爆発的増加による無秩序を想定しているのが興味深い。

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2009年11月24日 (火)

二酸化炭素と福祉は似ている(2)

陰暦 十月八日

 福祉悪玉論は米英で70〜80年代の経済不振を説明するために編み出された。ただし社会的弱者救済が経済発展を阻害しているという意見は、その時々の成 熟した先進国で、経済の低迷が生じるたびに首をもたげてくる意見である。19世紀の英国の救貧法問題もそうだろうし、もっと遡れば紀元前一世紀のローマの 内乱も、ローマ市民の互助組織としてのローマを優先させるか、地中海世界のシステムとしてのローマを優先させるかの闘争であった。

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2009年11月23日 (月)

二酸化炭素と福祉は似ている(1)

陰暦 十月七日 【勤労感謝の日】【笠間稲荷献穀献繭祭】

 二酸化炭素悪玉論と経済における福祉悪玉論はなんだか似ているような気がする。

 二酸化炭素は人間の活動の結果として必ず出てくる最終廃棄物である。身体が有機物でできていて、有機物の酸化によって発生するエネルギーで活動している人間は、どこまでいっても二酸化炭素から逃れることはできない。

 福祉も生老病死に関わっている。人間老いれば必ず社会に頼って生きていかなければならなくなる。不幸にして病気や障害で若くして社会に頼らざるを得ない 人もいる。福祉は華々しい生産や消費の裏面の、生物としての人間の弱い面を表している。やはり人間は福祉からも逃れることはできない。

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2009年11月22日 (日)

昨日の不思議発見と卑弥呼と大和朝廷

陰暦 十月六日 【小雪】

 昨日の「日立不思議発見」は巻向遺跡と卑弥呼がテーマでした。良くできていたと思います。皆既日蝕が続けて起きたことは知っていましたが、初めが日没と同時の日蝕で、翌年が日の出と同時の日蝕というのは知りませんでした。古代の人はかなり驚いたことだろうと思います。

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2009年11月19日 (木)

戦後日本の憲政は終了しました

返済猶予法案採決強行(朝日新聞)

 委員会の審議が始まって二日目に強行採決ってそれはいくら何でもやりすぎでしょう。

 百二十年の憲政の歴史を持ち、世界第二位の経済大国で、こうも露骨な憲法停止劇が見られる日が来るとは思いませんでした。帝国陸軍だってここまで露骨なことはしなかったのに、民主党の遵法精神は帝国陸軍やナチスよりも低いようです。

 ジャコバンやボリシェビキだってちゃんと新しい憲法を作ってから好き勝手をやりました。民主党のように今現在ある法律や慣習を踏みにじるようなまねはしていません。400人以上いる民主党議員から全く反対の声が上がらないのは一体どういうことなのでしょうか。法や慣習を踏みにじるというのは、自分自身がその法や慣習の保護を受けられなくなっても文句が言えないことと同義であることが分かっていません。

 戦後の日本は平和ボケで、国を守る最も基本の軍備の必要性が分からなくなったと言われてきましたが、その段階すら通り過ぎて、法の必要性すら理解ができなくなったといわざるを得ません。法の保護が消滅することがどれほど恐ろしいか分かっていない。

 今の日本で起きているのは革命ではなく、秩序の崩壊であり、無政府化です。これはある意味暴力革命よりも危険な状態です。この先に待っているのは南北朝形のカオスです。万人の万人に対する闘争、自力救済の世界であり、暴力でしか身を守ることができない恐ろしい世の中です。

 しかもこれでもなお民主党の問題点を報道するのに及び腰なマスコミには今後は"民主主義"とか"憲法"とかの単語を口にする資格はありません。

 こりゃもうこれから先は何が起きてもおかしくないな。

予想通りというか

陰暦 十月三日

 人民裁判みたいだという非難と、各業界からの非難と、権限を侵害された大臣からの非難でどうやら事業仕分けは竜頭蛇尾に終わりそうです。総理大臣がこの作業には何ら法的根拠がなく、内閣で全て決めると表明しました。参加した国会議員と民間委員は内閣にいる有力者から睨まれるだけの結果に終わりました。ご苦労様でした。

 平成22年度の本予算の概算要求が95兆円ですが、こっから事業仕分けで引けそうなのが1兆円くらい。94兆円。来年度の税収は多く見積もっても40兆円。歳入不足は54兆円。

 第一次補正予算の停止で確保したお金は第二次補正予算に使うことになりましたので、これは当てにできず。埋蔵金の掘り起こしで確保できそうなのは1兆円程度。まだ財源が53兆円足りません。どうしましょう。

 ということでマニュフェスト項目の減額が俎上に載り始めました。予想通り過ぎて笑ってしまいます。これが7.1兆円ですので、全廃してもまだ46兆円です。公約の国債44兆円には足りません。

 日本にはまだまだ国債を買い入れる余力が十分に(おそらく200兆円くらい)ありますので、国債をバンバン発行すればいいだけなのですが(そうすれば政府支出が増えてGDPが拡大しますので、国債買い入れ余力が拡大します)、これをやると麻生内閣と同じになってしまいますので、麻生内閣の否定によって政権を奪取した民主党政権の存在意義に関わります。

 たとえ鳩山氏が予算作成前に失脚して、経済対策にまだしも理解がある菅直人氏が総理になったとしても、麻生内閣をなぞることは沽券に関わるでしょうからやはりできないでしょう。

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2009年11月18日 (水)

帝乙帰妹

陰暦 十月二日

 昨日は寒かったのでアンカをつけました。

 易や西周の歴史を調べていて思うのですが、周はよっぽど商の呪力を恐れていたのだと思います。帝辛(紂王)を倒した後もいつ反乱が起きるか気が気ではな かったのでしょう。帝辛についてはあまり気にしていないのですが、帝辛の父の帝乙に対してはえらく気にしている感じがします。

 文王と武王は帝乙に何か恩義があったのかもしれません。あるいは宮城谷昌光先生が推測しているように文王か武王の母親が帝乙の娘か妹であったのかもしれません。どうも周は帝乙を祖霊の一つとして畏怖しているような形跡があります。

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2009年11月17日 (火)

忠誠心の行方

 民主党が行っている事業仕分けなる物が、財務省のシナリオであることが明らかになりました。事業仕分けで極秘マニュアル=財務省の視点を指南−政治主導に逆行・行政刷新会議(時事通信)

 財務省というのは使う金を削るのがお仕事ですので、ガリガリ削ります。無茶な理屈をつけてでも削ります。これは仕事ですので当然です。それに対して使う側の省庁は当然の事ながら弁を奮い事業の有用性を解いて予算を確保します。これも仕事ですので当然です。

 今回の事業仕分けなるもの、財務省の仕事ぶりを表に出したという意味では意味がありますが、それだけでは片手落ちです。きちんと使う側の省庁に事業の有用性を訴える場を作らないと公平ではありません。即ち復活折衝を今回の事業仕分け並みのパフォーマンスの場にしないと不公平です。

 現在のメディアは財務省の理屈の肩をばかり持っています。そりゃあ財務省の官僚は頭がいいですから、いくらでも大向こう受けをする理屈を並べて予算を削ろうとするでしょう。しかしそれが全て正しいかというとそうは言えないはずです。

 しかし本当はこれを国会の審議でやるべきなんですよね。ああそうか、予算委員会で事業仕分けをやると内閣が被告になるからやりにくいというわけですか。しかしこれは立法府の無力化ですので、民主党は自分で自分の首を絞めることになると思います。立法が拠り所の政党が、立法府を無力化して行政府と一体化しようとしても、行政府の側に呑み込まれるに決まっています。官僚の方が行政のプロなのですから。

 今回の事業仕分けは予算委員会における与党の質問を国会の外に出したことと同等の意味があるわけですが、結局国会では再び委員会を開かなければならないわけで、これでは二度手間なので与党の質問をなくしたときと比べてむしろ必要とされる時間が増えたと言えます。

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易経の言語学的分析

陰暦 十月朔日

 易経の爻辞の言語学的な分析を進めています。白川静先生が甲骨文と金文の分析に使った手法で、難しいことはなく、爻辞ごとにカードにして似たような文体を同じ封筒に収めていくという作業の繰り返しです。

 これまでに10個くらいの卦について作業を終えたのですが、どうやら文体が四つくらいに分類されることが見えてきました。

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2009年11月15日 (日)

15ヶ月予算

陰暦 九月二十九日

 平成21年度第2次補正予算と平成22年度の通常の予算を合わせて15ヶ月予算を組んで、景気回復をと日経新聞が記事を書いていましたが、この"15ヶ月"というのは何年何月から何年何月までの期間を指すのでしょうか?

 来年の1月にこの15ヶ月予算を提出するとして、成立はどんなに早くとも来年の3月になるはずです。ということは15ヶ月とはきっと平成22年3月から平成23年6月のことを指しているのでしょう。

 予算が国会を通らない限り、事業は開始されないわけで、いくら15ヶ月予算と名付けたところで来年1月から効果が出るはずがありません。1月から効果を出したいのなら年内に予算を通す必要があります。だから去年の麻生内閣は「内容が薄い」という誹りを受けつつも、平成20年度の第1次補正予算は内容を必要最小限度に絞って、平成20暦年内に国会通過させることを最優先したわけです。

 もしも民主党政権が他の全ての法案の審議を停止して15ヶ月予算の審議だけに集中すれば2月に15ヶ月予算を成立させることも可能かもしれませんが、その場合はマニュフェスト項目の参議院前の法案成立も怪しくなるでしょう。本予算の使い道も、新しい法律を作る必要がない項目に限られることになってしまいます。それにしたって効果が出るのは3月以降です。平成21年度の第4四半期には間に合いません。

 15ヶ月という言葉を使えば来年1月から金が使えるようになるなんてうまい話があるわけがないんです。天下の経済誌がこのような基本的なことで変なことを言うようでは困ってしまいます。

2009年11月12日 (木)

行政の下請け化する立法府

陰暦 九月二十六日

 今の民主党のやり方は、あれは組織いじりとか経費節減とかですので行政府の現場の改善レベルの仕事ですよね。国会というのは国家における取締役会だと思うのですが、取締役が便所の紙の長さを測るようなことばかり(たまにはそう言うことも必要ですけれど)していては会社の経営は硬直化します。

 そりゃ経営がうまくいっている会社は現場の改善活動が活発であるかもしれませんが、それだけで会社が動いているわけではありません。経営者がしっかりとグランドデザインを描いた上でその目標へ至るための現場の活動があるわけです。

 経営者が現場の改善活動の監視をするだけで会社がうまくいくのは、会社のグランドデザインの見直しの必要が全くない、すごく幸せなときだけです。

 今の日本の場合、そもそも会社の本業を変更しなければならないのではないかとか、従業員の給与や取締役の賞与を大幅カットしなければとか、社運をかけて新商品の開発とか、会社を分社などといった大変革を必要としているわけですので、現場の改善活動だけではどうにもならないんですね。

 むしろ現場の細かな改善に没入することで現実を逃れているような雰囲気が民主党にはあります。

 本来国家の取締役であるべき国会議員が中間管理職になっています。それも課長と言うよりは係長くらいの仕事をやっています。

 これは立法による行政の支配ではなくて、立法自らが行政の一部門になっているというべきでしょう。国会議事堂から官僚を排除することによって、むしろ民主党は官僚との一体化を深めるのではないでしょうか。官僚なしに答弁するためには、頭の中を官僚と一緒にしなければならないわけで、これは官僚から支配されているのと変わりません。

 このまま民主党は中央官庁の下請け化していくような気がします。

 前線にいる部隊の装備品の数を暗記していたという東條英機首相をふと思い出しました。

2009年11月11日 (水)

茶番

陰暦 九月二十五日

 よく考えてみれば、民主党政権がやり直した概算請求自体が水増し請求だったわけだから、そこから2,3兆円引かれたところで、麻生内閣の当初予算に戻るだけだから官僚としては痛くも痒くもないんだよな・・・

 来年度の国債発行額を44兆円以内(これだって補正予算をプラスしてのだから本来は当初予算の国債発行額33兆円と比較しないとおかしいのですが)、に納めるためには、歳出総額を85兆円前後にしないといけないわけですが、仮に行政刷新会議が3兆円の削減に成功したとして92兆円。そこからマニュフェスト関連項目6兆円を引けば86兆円なのでだいたい目標に達します。財務省の目論見はそのあたりではないでしょうか。

 水増し請求をして、引っ込めて元に戻すことで、民主党は仕事をした気になり、官僚としては予算を守る。さらに国債発行44兆円を公約にしてしまい(いつの間にかそんな雰囲気です)、それと長期金利の上昇で脅してマニュフェスト項目も葬る。

 今年度の政府歳出総額は100兆円弱(当初予算88兆円+補正予算14兆円ー補正予算執行停止3兆円)でした。何で民主党(とその裏にいる財務省)が3兆円にこだわったかというと、歳出総額を100兆円という象徴的な数字の範囲内に納めたかったからでしょう。

 さて歳出が100兆円から85兆円になると政府支出が15兆円のマイナスになります。GDPの3%です。

 政府支出はGDPからマイナスされるかのような誤解が国民の間にありますが(無駄を排除しろという声の根っこにはこの誤解があるんだと思います)、政府支出はGDPではプラスで勘定されます。政府支出が減ると経済は縮小してしまいます。国債発行額44兆円にこだわると、来年の日本経済は最初から3%のマイナス下駄を履いてのスタートになります。

 本当にこれで大丈夫なのかな・・・

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2009年11月10日 (火)

袋田の瀧へ行ってきました(二)

陰暦 九月二十四日 【下弦】

 土曜日に茨城県の瓜連と大子の方へ旅行へ行ってきました。この日は立冬だったのですが、ポカポカと暖かく、ジャンパーを羽織ると軽く汗ばむほどでした。今年は夏がそれほど暑くなかったのに、秋はいつまでたっても暖かいですね。

 水郡線の静駅(しずえき、茨城県のど田舎にしてはえらく清楚な名前です)で降りて水郡線の撮影をしました。

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2009年11月 9日 (月)

袋田の滝を見てきました

陰暦 九月二十三日

 茨城県北部の大子町に紅葉の袋田の滝を見に行ってきました。とてもきれいでした。新しい展望台ができたこともあり、すごい人出でした。

 写真は後日アップします。

2009年11月 6日 (金)

「ナーガルジュナへの手紙」

陰暦 九月二十日

 この一年くらい夢の話とか占いとかを日記に書くことが多くなったのですが、もともと心理学や占いは好きで大学の時も岸田秀先生の「ものぐさ精神分析」を読んだり、教職用の心理学講義を受けたりしていました(教員免許は途中で挫折しました)。

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2009年11月 4日 (水)

国政の停止

国際治安部隊本部への自衛隊派遣認める、北澤防衛相(讀賣新聞)
自衛隊アフガン派遣も足並み乱れ(47ニュース)

 英語がそんなにうまくもない日本人が何の連絡をするのでしょうか?それに、戦場へ行って、「どこそこへ爆弾をぶっ放せ」という作戦の連絡でもするのでしょうか?それこそ戦闘行為であり、油の補給よりもずっと問題があると思うのですが。

 「戦闘行為に関わる連絡はしない」という付帯事項でもつけるのでしょうか?そんな連絡将校はなんの役にも立たないので、向こうから断られると思うのですが。

 けれども一人でも戦場に送り込めば、全面介入まではあと一歩なので、案外米国は「してやったり」と喜んでこの提案に乗ってくるかもしれません。私はきちんと憲法を改正して自衛隊を軍隊と認めて、軍隊に関する諸法規を整備することなしに自衛隊を戦場へ送ることには反対です。なぜなら自衛隊員が危険にさらされるからです。

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2009年11月 3日 (火)

お月さん

陰暦 九月十七日 【望】【明治神宮例祭】【文化の日】

 うちの会社は国民の休日に休みにならないので今日もお仕事でした。でも年休を申請すればほぼ100%取りたい日に取れますけれどね。今の時代その方が仕事に変な波ができないからいいように思います。

 夕方になって煙草をふかしにいっ た上司がえらく興奮して戻ってきて月がきれいだから見てみろというので、喫煙所へ行ったところ月が冴え渡りとても美しかったです。あんなに影がハッキリと 見えるお月様を見たのは久しぶりでした。

 宴会の幹事となり、話しているうちにエスニック風味のお店にした いということになり、多数決を取ったところトルコ・ベトナム・タイに割れて結局ベトナムとタイは近いからということでインドシナ連合が勝ってタイ料理に決 まりました。まあタイ料理屋へ行けば生春巻きも出てきますしね。トルコ料理はまた今度ということになりました。

 私はトルコ料理にしたかったのですが、幹事でしたので大人しくしていました。ベリーダンスが見られると言ったら、男ではなくて女の方 が食い付いてきました。これまでの経験から言うと、ただ単に露出が高いお姉ちゃんがいるお店へ行こうとしたら女性は嫌がりますけれど、踊りとか歌とか芸が できる女性が売りのお店はむしろ興味を示す傾向があるみたいです。この辺の心理が、私は男なのでなかなか分かりませんが、女にとっては雲泥の差があるので しょうね。

2009年11月 2日 (月)

どっちにしろ純債務は増えます

 埋蔵金を使うことは誰にも迷惑をかけないかのような認識が広まっていますが、それは違います。

 埋蔵金とは国家の資産です。埋蔵金を使うというのは、資産を取り崩して使ってしまうということを意味します。資産を使ってしまうと、バランスシート上では純債務が増加しますなぜなら

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来年度の歳出総額は85兆円だそうです

陰暦 九月十六日

国債発行44兆円以下に、鳩山総理予算委員会で発言(讀賣新聞)

 総理がこの発言をした瞬間に来年の歳出総額が85兆円以下に決定してしまったことに総理本人と内閣は気づいているのでしょうか?

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2009年11月 1日 (日)

ボーダー政権

陰暦 九月十五日

 民主党の小沢幹事長が境界性人格障害であることには大勢の人が賛同すると思うのですが、鳩山総理も境界性人格障害かもしれません。あまりにも虚言がひどすぎます。通常の神経であればつかないようなその場しのぎの嘘を平気で連発しています。

 境界性人格障害には無原則な行動で周囲を振り回してコントロールするタイプとなんでもかんでも相手に合わせるタイプがあります。優しい顔を見せたと思ったらすぐに恋人を殴る男と「あの人は本当は優しい人なの」といってひたすら暴力を堪え続ける女は両方とも境界性人格障害の可能性があります。

 小沢と鳩山は共依存の関係にある境界性人格障害かもしれません。両方とも自己愛が異常に強いですし。下から上がってきた小沢氏は権柄づくなタイプになり、おぼっちゃんの鳩山氏はなんでもかんでも相手に合わせるタイプになったのでしょう。

 現在の日本で生じている様々な問題の多くは、境界性人格障害で説明がつくのではないかと私は考えていますが、ついに国家のトップがボーダーで占められる時代が来てしまいました。境界性人格障害に対する対処の仕方を社会全体で考えていかないと国全体がおかしくなります。

 現代社会は境界性人格障害が出世をしやすいようにできています。彼等は形式論に強く、情報の取り扱いには秀でているからです。それ自体は悪いことではありません。しかし彼等を人を指導する立場に立たせるのは非常に危険性があります。

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