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2009年11月 4日 (水)

国政の停止

国際治安部隊本部への自衛隊派遣認める、北澤防衛相(讀賣新聞)
自衛隊アフガン派遣も足並み乱れ(47ニュース)

 英語がそんなにうまくもない日本人が何の連絡をするのでしょうか?それに、戦場へ行って、「どこそこへ爆弾をぶっ放せ」という作戦の連絡でもするのでしょうか?それこそ戦闘行為であり、油の補給よりもずっと問題があると思うのですが。

 「戦闘行為に関わる連絡はしない」という付帯事項でもつけるのでしょうか?そんな連絡将校はなんの役にも立たないので、向こうから断られると思うのですが。

 けれども一人でも戦場に送り込めば、全面介入まではあと一歩なので、案外米国は「してやったり」と喜んでこの提案に乗ってくるかもしれません。私はきちんと憲法を改正して自衛隊を軍隊と認めて、軍隊に関する諸法規を整備することなしに自衛隊を戦場へ送ることには反対です。なぜなら自衛隊員が危険にさらされるからです。

 しかしこの提案すらも防衛大臣の独走で、閣内で何の調整もしていなかったことが、鳩山総理の「自衛隊はアフガニスタンに送らない」という発言によって露呈してしまいました。この内閣の閣議は果たして機能しているのでしょうか?

 更に、米大統領訪日前の日米外相会談も、日本側の国会日程の調整不足によって流れてしまいました。この内閣は改革とか以前に実務担当能力がありません。ぶっつけ本番で首脳同士が話し合いやって物事が進むわけないでしょ。米国が馬鹿丁寧なのは、ぶち切れるためのアリバイ作りです。本当に日本と条件闘争をするつもりなら、もっと居丈高に出ています。先方が丁寧な対応に終始しているのは、日米合意を呑むか、米軍再編を全ておじゃんにするかの二者択一しか考えていないからです。米国の行動パターンを観察していればこんなことはすぐに分かるはずなのですが・・・

 無駄洗い出し会議とやらも7人しか委員がいないのに300事業をどうやって精査するというのでしょうか。年内に結論が出るはずもありません。国債発行額を総理の言う通り44兆円にするにしても、財務相が示唆しているように50兆円にするにしても、税収が40兆円前後しかないので概算請求の95兆円には足りません。これに加えて第2次補正予算を作るそうですがそうすれば概算請求とプラスして100兆円を超えると思うのですが、どこにお金があるのでしょうか?郵便貯金をつぎ込むにしても、一旦国債という形にしなければ郵便貯金を国の歳入には繰り込めません。

 借金棒引き法案も郵政官営化法案も審議がスタートした形跡がありません。審議日程はもう実質20日を切ったわけですが、これだけの期間で法律が作れるのでしょうか?これに総理の偽装献金の信義が加わればルーティンワークの公務員給与の改定すら成立しないのでは?

 国政は既に機能を停止していると言えます。

 これを覆い隠すには・・・鳩山が辞職してまた40日間国会を閉会するしかないのではないかと(笑)つまり国政の混乱を鳩山の献金による辞任のせいにしてしまい、民主党のデタラメな国政運営のせいではないということにするくらいしか民主党が当面の困難から逃げる方法はないと思うわけです。

 いくら法制局を黙らせたところで、日本国憲法第83〜91条の条文は消えてはなくなりませんからね。国会の議決がなければお金は動かせないんですよ。民主党のみなさまにはせいぜい頑張って来年も平成21年度予算の忠実な執行に努めてください。いや〜憲法がどれだけ大切かと言うことが身に染みて分かりました。憲法で財政に関する国会の権限をハッキリと規定していなかったらと思うとゾッとします。

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コメント

>無駄洗い出し会議とやらも7人しか委員がいないのに300事業をどうやって精査するというのでしょうか。

 行政刷新会議の「業務仕分け」って、プロセス指向心理学(POP)「アーノルド・ミンデル=大学院で量子論を学び理論物理学者としてスタート。ユング心理学に出会い臨床心理学に転向。プロセス指向心理学(POP)を創始」
 対立のエネルギーを融合のエネルギーに変える炎のワーク=ワールドワーク(業務仕分け)と称する集団討論で「魂の錬金術的変容(無駄の洗い出し)」に導く。
 「ファシリテーター:促す者」によって、各自が自分の社会的ランクを自覚すること、抑圧していることや抑圧されていることをつまびらかにしてゆく。
 類似性が高いように感じられたんですけど、理論物理学と心理学の融合によるプロセスの明確化というのは、自分のレベルでは難しすぎるんですが、べっちゃんさんの経験でもしかしたら同様の手法について経験があるのかなと。 

 よく分からないですが、要は"集団催眠"と言うことでは?

 密室で昼も夜もなく先の見えない仕事に没頭しているうちに疲労によって脳内麻薬が分泌されて恍惚感に包まれて、なんか自分がレベルアップした人間のような気がしてくるの。自我があやふやになってくるので、誰が何をしゃべったかも曖昧になって、みんなが何者かによって導かれるように思考したような感じがしてくるの(付和雷同しているだけなんだけど)。

 そんで根拠なしの思いつきによる決断が絶対の真理みたいに感じられてくる。

 どっちにしろ行政刷新会議が結論を出そうと出すまいと民主党は行政刷新会議をスケープゴートにするつもりなのでは?

 行政刷新会議ってどう考えても「森の気を数える作業」「まくら木の数を数える作業」「賽の河原の石積」ですよね、ありゃ小沢による嫌がらせでしかないと思うのですが。

 小沢氏は自民党といういじめる相手がいなくなったために、自己破壊衝動に走り始めています。内閣に入れなかった議員は本当に何もすることがないのでかなり腐っているみたいです。

 民主党全体がシベリアの収容所や労働改造所みたくなっていますよね。

 もう少し整理して書けばよかったかもしれませんし、朝に書く内容じゃなかったかもしれません。すみません。
 会期が、残り一週間となった頃に一気呵成に強行採決でもするんでしょうか?
ただねこのまま何にも動かないことが、結果として「地獄への道は善意で舗装されている」ことになって、中小零細(中間層)とガラスの天井の上にいる方達との差は開く事になりますから、彼らにすれば目的が叶うことでは無いでしょうか。
 「経済成長なき再分配」「増税なき再分配」「財政再建のための増税」を志向する民主党政権と支持者にとっては、時間を置けば置くほど、自民党を支持した社会構造が壊れる喜びに狂喜乱舞するような気がします。
 それにしても日銀総裁はどうにかしてほしい。

 支那のように、都市部と地方で人件費が一桁差がある世界になってしまえば、それはそれで安定すると思います。民主党の政策が仮に全部実行できたとすれば待っているのはそういう世界です。

 日銀の資金循環統計をざっと調べた感じでは日本の金融機関にはまだ200兆円くらい国債を買い入れる余力があります。でも金融機関は全く成長戦略がない今の政権の国債を買うのは嫌だとサインを出しまくっています。

 あれだけ金融機関を悪し様に言っておきながら、国債を買えというのは確かに図々しすぎますよね。そろそろ政府の信用が失墜する形での金利上昇が始まるのではないでしょうか。予算案が年度内に成立するかどうかが一つのきっかけになるでしょう。

 民主党が年度内に崩壊するか、もしくは悪性インフレになるのかのどっちかじゃないかなあ。悪性インフレになれば、日本のコストを上げている小地主と(資産家としての)個人事業主たちが没落するので、結果として良い世の中になるだろうとは思うけれど。

 白川総裁の今回の発言には失望させられましたね。学者肌だからもうちょっと誠実かと思っていたのですが。デフレが経済に悪影響を与えないわけないじゃん。

 日銀は、民主党の失政による大不況を見越した上で利上げをするでしょう。これによって経済運営の失敗を全て民主党に押しつけることができる。そんで、不況対策として一度上げた利率を元に戻すのです。何もしなかったのに仕事をしたことになります。サボタージュもいいところです。

 白川総裁はとんでもない狸ですね。福井さんは学問的にはデタラメだったのかもしれませんが、あの人の方がよっぽどマシですよ。

 臨時国会がスタートして報道されなくなったので問題が解決したかのように世の中が錯覚していますが、財源の問題が解決していないのは変わりないんですよね。

 止めたはずの補正予算が拡大して復活という話まで出てきました。

 小沢氏とその周辺がしきりに憲法の無力化を示唆していますが、民主党がやりたいことをやろうとしたら一番の障害になるのが憲法だと言うことにようやく気がついたようです。

 しかしまあ帝国陸海軍ですら憲法には触れませんでした。形式論でどうなるもんでもないんですよね。

 国家という組織の背骨ですので、憲法を無力化すれば何もかも機能を停止して動かなくなります。決まり事を自分の都合のいい部分だけつまみ食いすると言うことは不可能です。

 法律というのは意識を異にした多数の人間が各々の意識で動いても齟齬をきたさないように体系化されています。自分勝手なつまみ食いをすれば齟齬をきたして動かなくなります。

 小沢氏や鳩山氏の政治資金問題に関する認識を見る限りでは、彼等はこういう都合のいいつまみ食いができるものだと心の底から思っていますね。完全に指導者としての素質がありません。素質がないどころか指導者になってはいけないタイプです。

 民主党の党内に「今の内閣と首脳部の方針でやっていけるのか?」という動揺が広がっているという話があります。

 ちょっとでも憲法を知っていれば、このまま進めば予算も作れず何もできなくなるということが分かりますからね。

 小沢氏とその周辺が憲法の無力化(法制局の無力化や外国人参政権の付与)を示唆しているのは党内の動揺を鎮めるためでしょうね。憲法だってなんとかなるんだから大丈夫なんだといいたいのでしょう。

 主張に合理性がないから、どれだけデタラメか競うことでしか権威を保てない状態に陥っているわけです。

 しかし民主党の実務担当能力は、法案を作るというレベルまで達していないので、そもそも憲法を踏みにじるというシチュエーションまでたどり着けない可能性の方が高いでしょう。

 それにしてもデフレになり、欧米の景気も最悪で、公共事業のストップで地方はダメ、消費者の心理は最悪で大手小売りが事業縮小ラッシュというのにどこが「回復基調」なのでしょうか。

 日銀の首脳は選出の時の経緯から民主党に恩義を感じて極力庇おうという姿勢を見せていますけれど、嘘をついても仕方がないのに。財務省の一部も同じ穴の狢ですな。

 マジで民主党が参議院でも過半数を制した際は、容赦なく「改憲」することになるでしょう。本当に「憲法」は大事だなと身に沁みる思いです。
 会期が無くなってきたら(分かっていたこと)、いきなり会期延長で、外国人参政権を審議し成立させるとか・・・。
 普通この手の問題は、時間をかけた議論が必要で、会期延長して緊急に取組む必要が無い問題です。単なる恫喝や強請り行為です。保守派が嫌がることことをだして、提出した法案を通せというわけです。
 執行停止した1次補正予算をマニフェスト達成の財源ではなく、2次補正の財源に仕廻す??? マニフェストの達成はどこへ「子供手当て」や「農家の戸別補償」等々の財源はどうするの? ORZ。

 民主党の陳情を党で一元管理するというのは、地方や少数意見を様々な形で民意を汲み上げるから「軍隊型(統制派的)」意思決定プロセスにするということに他ならないわけで、軍事国家的思考と言わざるを得ないのではないでしょうか。
 自民党は良い面、悪い面が多々ありますが、国民に選ばれた自主性を持った議員の集合体として自立分散型の意思決定プロセスによる利益調整を行ってきたわけです。
 時間が確かにかかりますが、それは過去の反省も踏まえたことではなかったのか今一度考えてもらいたいものです。

 小沢氏とその周辺は全然意見のすり合わせをするつもりも能力もないようです。田中角栄と金丸信は調整能力に長けていました。私腹を肥やしていたことは否定できませんが、彼等と小沢氏を同等に扱うのは間違っているのではないかと思います。

 衆議院であれだけ圧倒的な勢力を誇っているわけですので、きちんと手順を踏めば、ほとんどの法案を通すことは可能なはずです。麻生政権を思い出して下さい。参議院も連立で過半数ですので麻生政権よりも条件はよいはずです。

 しかし、現在のように1か0かを野党どころか与党にも強いるような政権運営を続けていれば、通るはずの法律も通らなくなると思います。

 どうも小沢氏とその周辺を観察していると、法律を通して自分の政策を実現することよりも、自分の影響力を誇示すること自体が目的化しているように見えてならないんですよ。まあ、変な政策が実現しないという意味ではこの状態も悪くないのですが、いつまで国民が大人しく見ていますかねえ・・・

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