どっちにしろ純債務は増えます
埋蔵金を使うことは誰にも迷惑をかけないかのような認識が広まっていますが、それは違います。
埋蔵金とは国家の資産です。埋蔵金を使うというのは、資産を取り崩して使ってしまうということを意味します。資産を使ってしまうと、バランスシート上では純債務が増加しますなぜなら
純債務 = 債務 ー 資産
であるからです。単純な話で、赤字国債を増発しても、埋蔵金を取り崩しても(資産を取り崩しても)純債務は増加するのです。
(債務 + 新しい赤字国債) ー 資産 → 純債務が増加
債務 ー (資産 ー 埋蔵金)= 債務 ー 資産 + 埋蔵金 → 純債務が増加
純債務の観点からいえば、国債の増発も埋蔵金の取り崩しも差はありません。
財務省とマスコミが、財政破綻の危機感を煽るために、日本では債務総額ばかりが取り上げられて純債務が見過ごされてきました。確かに埋蔵金を使え ば債務総額は増えませんが、国家だろうが個人だろうが、信用審査で問題となるのは債務の総額ではなくて純債務です。いくら借金が多くてもそれに見合った資産があれば破産しませんし、借金がごく少なくても資産がなければ破産することだってあります。
大量の借金を抱える人が資産を取り崩す場合は、借金と相殺しながらの方がいいことはいうまでもないでしょう。これは国家でも変わりません。だから 国鉄の民営化でも高速道路公団の民営化でも、設備という資産を国家は手放すと同時に、それに見合った債務を民営化された会社に担わせたわけです。
財務省とマスコミは国民を脅すために債務総額ばかり取り上げてきた結果、埋蔵金の使用の危険性を説明できなくなってしまいました。自縄自縛とは良くいったものです。
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私はもう、いっそダイナミックなインフレでも起こしてくれたらいいのにとか思っています。
今はもう「これひょっとして麻生政権以上に味方がいないんじゃないか」と思いつつあって、果たして民主党の「政策」を積極的に支持している人ってどの程度いるんでしょうか。
投稿: 孝司 | 2009年11月 8日 (日) 22時05分
世論調査でも「政権交代は評価するけれど、民主党の個別の政策は評価しない」というのが大勢です。これではさすがに民主党が可哀相だと私も思います。
マスコミの偏向報道がひどかったとはいえ、政治家をこのようになぶるように扱うのは、ちょっと今の日本人の品性を私も疑ってしまいます。
マニュフェストを実行するために増税をするというのなら大変に責任感あふれる立派な態度だと思います。
増税はしない、赤字国債を発行しまくるのだ、というのならば、無責任ですがインフレという形でやはり現在の閉塞状況を打破することができるでしょう。
今のようにどっちつかずが一番状況を悪化させると思いますね。与党がこのような分裂状態では菅副総理が推進している第二次補正も案が提出できるかどうか怪しいですし。一月に本予算が出てくるかどうかも怪しいし。
というか・・・もしかして第二次補正予算と本予算を全然別の指揮系統で各々が勝手に編成しているなんて事はさすがにないと信じたいのですが・・・
投稿: べっちゃん | 2009年11月 9日 (月) 20時48分