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2009年11月19日 (木)

戦後日本の憲政は終了しました

返済猶予法案採決強行(朝日新聞)

 委員会の審議が始まって二日目に強行採決ってそれはいくら何でもやりすぎでしょう。

 百二十年の憲政の歴史を持ち、世界第二位の経済大国で、こうも露骨な憲法停止劇が見られる日が来るとは思いませんでした。帝国陸軍だってここまで露骨なことはしなかったのに、民主党の遵法精神は帝国陸軍やナチスよりも低いようです。

 ジャコバンやボリシェビキだってちゃんと新しい憲法を作ってから好き勝手をやりました。民主党のように今現在ある法律や慣習を踏みにじるようなまねはしていません。400人以上いる民主党議員から全く反対の声が上がらないのは一体どういうことなのでしょうか。法や慣習を踏みにじるというのは、自分自身がその法や慣習の保護を受けられなくなっても文句が言えないことと同義であることが分かっていません。

 戦後の日本は平和ボケで、国を守る最も基本の軍備の必要性が分からなくなったと言われてきましたが、その段階すら通り過ぎて、法の必要性すら理解ができなくなったといわざるを得ません。法の保護が消滅することがどれほど恐ろしいか分かっていない。

 今の日本で起きているのは革命ではなく、秩序の崩壊であり、無政府化です。これはある意味暴力革命よりも危険な状態です。この先に待っているのは南北朝形のカオスです。万人の万人に対する闘争、自力救済の世界であり、暴力でしか身を守ることができない恐ろしい世の中です。

 しかもこれでもなお民主党の問題点を報道するのに及び腰なマスコミには今後は"民主主義"とか"憲法"とかの単語を口にする資格はありません。

 こりゃもうこれから先は何が起きてもおかしくないな。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 民主党のコンプライアンス意識の欠如は、凄まじいですね。本当に民主党やマスコミには「民主主義」「憲法」を口にしてもらいたくはないです。それにしても、まだ擁護するんでしょうか。
 たった2ヶ月で、ここまで見せられるとは思いもしませんでした。労組系に限らず元官僚も入るはずなのに、実務能力が欠落してるにも程があるでしょう。
まさか『返済猶予法案』を契機として「緊急勅令」にまで、手を付けるとは思いたくないが。
 
>今の日本で起きているのは革命ではなく、秩序の崩壊であり、無政府化です。これはある意味暴力革命よりも危険な状態です。この先に待っているのは南北朝形のカオスです。万人の万人に対する闘争、自力救済の世界であり、暴力でしか身を守ることができない恐ろしい世の中です。

 だから「地方分権」じゃなく「地域主権」なんでしょう。軍閥化して割拠でもするきでしょうか?それともどこかに進駐して貰うのでしょうか?
 「法より力」を重視する社会とは○○ですか。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=87163&servcode=400§code=400

 無責任なんですよね。小沢氏の言い分は、「国民との契約であるマニュフェストを全部通す、修正は必要ない、その結果国が悪い方向へ進んでも、それは民主党のマニュフェストを選んだ国民が悪いのであって、民主党に責任はない。」というわけで、手段と目的が転倒しています。

 代表民主主義というのは、代議士が議論することで最善の方法を見つけ出すことを期待しているわけです。複数政党が認められているのは各政党が政策を突き合わせて、国民全体が臨む政策に近い政策を作り出すためです。

 なんというか、いかにも境界性人格障害らしいやり方です。正常な人には形式論を振りかざして黙らせて、自分自身はそれを守らない。全体として行動の辻褄が合わなくても、その場その場で辻褄が合っていれば逃れられると思っている。

 無口か多弁か、あるいは言うことが入れ替わるスパンが一日単位か一年単位かの違いだけで、小沢氏と鳩山氏は同類なんですね。

 小沢幹事長が強行採決を断念したそうです。流石に輿論他の影響によるんでしょうか? メディアの報道の仕方は、自民党がやっていたことと同じことにしたいのがありありですけどね。
 それにしても、ネオ・リベラリズム(新自由主義)と左派リベラリズムの強固な結びつきは、国家を亡くす考えで、無政府主義、国家廃絶主義が思想の根底にあるとしても、ここまでトリックを使ってまで国民を騙して詐欺を続けても、どうしようもないと思うのですが。

 そうですか、腰が据わっていませんね。一度ぶれ始めたら権威が落ち込むのも早いかもしれません。おそらく旧社会党系議員の間に反発が強かったのでしょうが、それならまず最初に少し意見を聞いてから、せめて横路議長の意向ぐらい尋ねておけばよかったのに。

 思うのですが小沢氏は何らかの信念があって憲政を無視しているのではなくて、ただ単に仕事をするのが面倒くさいからごり押しを続けているのではないか、そんな気がしてきます。あと、民主党の山岡国会対策委員長に調整能力が足りないのでしょう。この人、細部まで命令されないと動けないタイプの人間なのではないでしょうか。自民党政権時代にそれなりに仕事をしていたように見えたのは、自民党側がきちんと指示を与えていたからであって、指示を出すのが民主党になったとたん、急に国会運営が雑になりました。

 それにしても社民党は村山内閣時代には何の理論防御をすることもなくあっさりと自衛隊を認めて評判を落とし、鳩山内閣では民主党の立法府無力化を唯々諾々と認めて憲政をしに追いやり、彼らの唱えてきた平和や民主主義なるものが以下に浅はかであったか露呈していますね。

 本物の左派と言うのは、がっちりとルールと組織を作ろうとするものです。人間は当てにならないと言うのが彼らのドグマですから。ソ連と中華人民共和国を見ればわかります。共産主義を極限まで推し進めれば、完璧な政策決定プログラムで答えを出してくれるコンピューターが国家意思を決定する世界になるはずです。

 しかし60~70年代に先進国で流行った左派リベラリズムとその系統を継ぐ今の日本や米国の左派は法や組織と言うものを溶解させてしまえば、人々の善意によって正しい世界が築かれるという夢想を基盤にしており、これは政治思想ではないですよね。

 なんというか・・・子供十字軍とか踊り念仏とか太平天国といった宗教運動に近いような気がします。秩序を破壊する運動に参加している熱狂をもって自分が救われたと思い込む、そんなイメージ。

 つまり、政治の良し悪しを経済指標では計らずに脳内のアドレナリン分泌量で計ろうとしているのが今の先進国の左派ではないかと。

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