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2010年1月31日 (日)

日銀と銀行(一)

陰暦 十二月十七日

 十年以上もデフレが続く日本のような国で中央銀行はどういった集団となる恐れがあるかについて考えてみました。

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排出権取引って共産主義なのでは?

 松尾 匡氏のホームページを読んでふと思ったのですが、二酸化炭素温暖化起源説に基づく二酸化炭素排出量の割り当てと、その融通である排出権取引というのは、人類が生存するのに最低限必要な生産と消費を「二酸化炭素」という単位を使って設定し、それ以上の生産・消費活動は「搾取」を生み出すので、なるべくなくそう、生産を搾取のない必要最小限にするための単位として二酸化炭素を使おうというものですから、これは乃ちマルクスが言うところの共産主義社会なのではないでしょうか。

 なんで自然保護と左翼の相性がよいのかなかなか理解できなかったのですが、これで漸くわかりました。プロレタリアートの搾取という言葉が陳腐になったから、これを自然からの搾取に置き換えて、やはり草の根的な共同体の合意に基づく必要最小限の生産・消費社会を実現しようとするものが自然保護運動であり、排出権取引であるのでしょう。

 しかし共産主義なんてものは所詮実現するはずもありませんから、これも失敗しますね。ロシアと東欧の共産革命が共産党という特権階級を生んだのと一緒で、排出権取引を監視し、原資を提供する金融機関が支配者となるだけでしょう。

 つまり排出権取引は国家の支配を崩して、国際的な金融機関に直接生産・消費を隷属させる運動と言うことになりますので、共産主義を実現するというよりは独占資本主義を極限まで進める運動と言うことになるでしょう。

2010年1月30日 (土)

建設業者の命

陰暦 十二月十六日【棒】

 建設業者の命は守る必要がないんでしょうかねえ。それに建設業者は年がら年中コンクリートをこねているわけではなく、除雪とか土砂の撤去など災害復旧で社会的になくてはならない機能を担っています。潰していいわけがありません。それとも災害復旧に必要な人員を公務員として雇おうとでも言うのでしょうか。公共事業をやるよりも金がかかりますよ。

 水害に脅かされている地域の人々の命を守るためにはダムや堤防を造らなければいけないわけですが、それはどうなのでしょうか?

 水田がダムの替わりになるなどと馬鹿なことを言っている学者がいます。お百姓さんがただ単に無造作に稲田に水を張っているかと思ったら大間違いです。水田の水は保温(冷却)、除草、様々な役割を果たしています。その時々の最適な水量を細心の注意を払って張っているのです。

 大雨になったからといって、土砂混じりの冷たい水を大量に水田に流したりしたら稲が枯れてしまいます。治水事業の役割の一つに、このような稲の水損を減らすことがあったはずです。減反しなければならないほど稲の収穫量が上がった大きな原因の一つが、ダムや堤防の整備による水害の激減です。

 建設業にしても水田にしても、湧いて出てくるものではありません。人間が不断の努力で維持しているから機能しているのです。建設業者やお百姓さんがどうやって暮らしているかもしらない人が感傷で綺麗なことを言うのを聞いていると腹が立ってきます。

2010年1月26日 (火)

春秋左氏伝データベース

陰暦 十二月十二日【道元禅師誕生会】

 春秋左氏伝データベースを僖公元年(西暦紀元前659年)まで更新しました。

「shunjyu.xls」をダウンロード

 覇者斉の桓公の活動がピークに達した年です。この時期、不作や害虫発生の記事が散見し、気候が不順だったことがわかります。同時に狄の行動が活発化し(牧草地が枯渇したのでしょう)魯の近郊などの中原にまで侵出するようになります。

 クライマックスが衛の滅亡で。鄭と並んで中原の花として栄えていた衛は内部分裂もあって狄に滅ぼされてしまいます。

 これに対して斉の桓公は、宋、曹の軍を率いて狄を追い払い、衛を再建しました。正直斉のことが好きではなかったらしい孔子でさえ「論語」の中で讃えています。

 ちょうど同じ頃ユーラシアの西側ではスキタイの遊牧民帝国が成立し、アッシリア帝国がメソポタミアを統一、エジプトまで攻め込みます。狄の活発化と何らかの関連があるかもしれません(スキタイに押されて南側に逃れた人々はアッシリア帝国を作り、東側に玉突きされて押し出された狄が中原に攻め込んだ)。

 ついでに言うとこの後に西周の実質的な支配者となる晋は支配領域が草原に食い込んでおり、遊牧民と思われる卿大夫がいたり、馬車を主力としていたり、姫姓と言うことにはなっていますが、半分遊牧民の国だったのではなかろうかと私は思っています。

2010年1月24日 (日)

長生き遺伝子

陰暦 十二月十日

 平安時代の天皇家と摂関家の中で長命の家系を系図にまとめました。

「nagaiki.pdf」をダウンロード

 外祖父なんてものになるためには長生きしなければなりません。それに古代の官位は年功序列で上がっていくし、大抜擢等というものは滅多になかったので、出世するためには長生きをするのが一番の作戦でした。

 孫を天皇にするためには、娘を皇后にしなければなりません。皇族か準皇族でなければなかなか皇后にはなれません。道長は宇多源氏と醍醐源氏(準皇族)から妻を迎えており、しかも両方とも長寿の家系です。

  1. 長生き
  2. 高貴な家の出身の妻
  3. 子沢山

 3は個人の努力で多少なんとかなるとして、1と2は努力ではどうにもなりません。道長は1〜3を全て兼ね備えていましたので、必然的に出世する目があったといえます。もしも後期で長生きの妻を意識して選んでいたのだとすると、道長は王朝政治の本質を非常に良く理解していたと言うことになると思います。

2010年1月21日 (木)

真の中道政党としての出発

自民党綱領「小さな政府」を修正

 よくやった!これで自民党は社会福祉の実現を目指す政党として確立します。やっと国民の大多数を占める被庸者 のための政党が日本に誕生しました。新綱領に反対の人は出ていってくれて構いません。ていうか、自民党の執行部は今度こそこの連中を追い出さないとダメです。

 自民党は福祉国家実現の方向に党を純化させるべきです。できれば増税もハッキリと掲げるべきです。次の参議院選挙ではまだ間に合わないかもしれませんが、いずれ必ず勝ちます。

 しかしこれで民主党は完全な保守反動政党になっちゃいましたね。天皇制や外交でかつての革新政党と同じことを言っているから革新政党のように見えているけれど、やっていることはコストカットとか、従来型の圧力団体への利益配分ですので、自民党は自民党でも30年くらい前の自民党に戻ったような感じです。民主党ってものすごく自民党が作った制度に縛られています。

 ただしこれで「国家全体の利益」という観点を失っている今の経団連や同友会は民主党側に赴くかもしれません。自民党が目指すのが欧州型の福祉国家なわけですので、今の財界はこれに反対するでしょう。圧力団体を作っているような人たちは既に厚い福祉で守られている人たちが多いので、やはり負担増には反対するでしょう。

 すると次の参議院選挙は圧力団体は全て民主党側に付くわけで、さすがにこのことの意味を国民とマスコミはわかってくれて、日本の発展を阻害しているのはどういう人たちかと言うことに気がついてくれると私は思いたいです。マスコミは嫌いですが、しかしマスコミにこの構図に気がついてもらって、福祉国家の側に世論を大きく旋回させるしか日本を救う道はありません。やはりマスコミに報道してもらわないと国民の大多数が付いてこない。そうでないと、国の資源を独占している圧力団体の牙城を崩せない。国民の大多数が幸せにはなれない。

 マスコミにとっても良心が試される最後の機会です。

だからデフレはやめられない

陰暦 十二月七日

 デフレが銀行にとって笑いが止まらない状況であることを説明します。なに、至って簡単な話です。

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2010年1月20日 (水)

春秋左氏伝データベース

陰暦 十二月六日

春秋左氏伝データベースを荘公三十二年まで更新しました。

「shunjyu.xls」をダウンロード

2010年1月16日 (土)

日本は法治国家なんですから

陰暦 十二月二日 【藪入り】

 選挙に当選しようがしまいが違法行為は違法行為でしょう。

 民主党の議員はどうも与党になれば違法行為や脱法行為を追求されない特権が得られると勘違いしているようですが、そんなわけがないでしょう。

 彼等はそのような特権身分になることを夢見て政治活動にいそしんでいたのでしょうか?見下げたものです。結局彼等が自民党を批判していたのも、自民党の政策を批判していたのではなく、彼等が思うところの「特権」を独占していたかのように見えた自民党に嫉妬していただけなのでしょう。だから政権を取っても何もできず、金科玉条のようにいっていたマニュフェストを踏みにじっても平然としているし、規範を踏みにじっても当然のような顔ができるのだと思います。

 国会議員を何らかの特権階級と勘違いする認識は日本人全体に蔓延しています。民主党は我々の劣情が具現化した集団です。けじめのなさ、甘え、子供っぽさ、外国の文化への無理解、他人への迎合、組織的行動に対する冷笑、暴力への弱さ、下の人間の人格侵害、戦後教育の悪い面が全て出ています。

 まず国会議員というものは国策、法律を決める専門職であり、それなりの知識と能力を持った人たちでなければならないという基本的認識に立ち戻って議員を選ぶところからやり直すべきです。見た目が良くて、気持ちのいいことをいっている人を上に上げれば、たちどころに世の中がよくなると言う子供っぽい夢想から離れるべきです。世の中をよくするために必要なのは、きちんとした戦略とそこに至るまでの緻密なロードマップです。できぞこないの議員が凋落するのをテレビで見て溜飲を下げたり憤慨したりしていても何も変わりはしないのです。

2010年1月15日 (金)

喜ぶべきことなのかな

陰暦 十二月朔日

 この前のThe Economistに米国で労働力の過半数が女性になったと書いてありました。女性の社会参加が進むのは喜ばしいことですが、このデータは果たして女性の権利が正当に評価されるようになったことを表しているのでしょうか?

 やはり欧米でも女性の雇用はパートや正規といっても時間を短縮した形態が一般的らしいです。ということは、これはただ単に先進国で非正規雇用が拡大したと言うだけの話ではないのでしょうか?

 19世紀の英国で労働力の男女+子供の比率を調査すれば、女と子供の労働者の方が男の労働者よりも多かったはずです。その頃の英国では女性と子供の労働が大きな問題となっていました。男女が平等になったのではなくて、事態は産業革命直後の英国に近づいているのではないでしょうか?

 どうもウーマンリブが資本家からいいように使われて、労働力全体の価格水準引き下げにつながっているような気がします。世界的デフレの中でいかにして労働者(即ち国民)の給与水準を守るかについて先進国はもっと真剣に考える時期に来ていると思います。

2010年1月13日 (水)

大気は地中(マントル)から補充されている

陰暦 十一月二十九日

 すごく基本的な統計熱力学の問題なんですが・・・

 地球大気と宇宙空間では、分子の濃度が圧倒的に違います。宇宙空間はほぼゼロです。統計熱力学では、いくら重力があろうとも、一定の割合で、空気は上方(重力ポテンシャルが高い方向)へ拡散すると言うことになっています。だからエベレストの山頂にも空気があるんですね。

 ですので、大気と宇宙空間の空気分子のやりとりは地球の一方的なマイナスです。

 それなのになぜ地球の大気はなくならないのか。大気の宇宙空間への拡散スピードが遅いからと言うことにされていますが、本当でしょうか?あの計算は、地球に大気の補充がないのになぜ大気がなくならないのかという疑問を解消する為にされていまして、結論の方が先にあるんですね。結論に合うように計算を操作しているでしょう。

 私が思うに、おそらく地中(マントル)からの空気の補充は人間が思っている以上に大きいのだと思います。プレート湧きだし口からの沸き出しは観察されていますし、もしかしたら沈み込み口からも漏れているかもしれません。プレートの沈み込みは固体の沈み込みに過ぎず、液体と気体は余り関係がありません。

 それ以外にも地殻から沸き出しがあるのかもしれません。湧き水ならぬ「湧き大気」があるのではないでしょうか?

 だとすると、人間の二酸化炭素排出に目をつり上げても仕方がないし、石油(石炭)無機起源説も可能性があると思うのです。

 例えば、この二百年の二酸化炭素増加は、炭坑やら鉄鉱やら人間が大々的に地底に穴を掘りすぎて「湧き二酸化炭素」が増加しただけではないか、という仮説なんかどうでしょうか?石油無機起源説によれば、油田や炭坑は地底からの炭素湧きだし口である可能性がありますので、これら「炭素の鉱脈」に穴を開ければ必然的に炭素の沸き出しが増えます。中生代に二酸化炭素濃度が高かったのも、ただ単に過去には炭素の湧きだし口が地上に多く空いていたと言うだけではないでしょうか?

 鉱山や廃鉱から大気が地中から湧き出していないか、そういう研究はないのでしょうか?

2010年1月10日 (日)

権門勢家データベース

 天皇家、藤原家、その他の公家、将軍家に関する官位と年齢のデータベースを作りました。

 朝廷における権力の高低は所詮は天皇との血縁と年齢で決定していた、なぜなら公家は儒教を我々が想像している以上に重視していたから、というのが私の仮説なのですが、奈良時代に関する限りこの仮説はよく当てはまっているみたいです。

「権門勢家データベース(EXCELファイル)」をダウンロード

「奈良時代の主要権門年齢グラフ(PDFファイル)」をダウンロード

桓武平氏の内訌

陰暦 十一月二十六日

 立川の古本市で仕入れた「相模三浦一族」(奥富敬之著、新人物往来社刊)を読んでいたら面白いことが分かりました。ものすごく基本的なことなんですが・・・

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2010年1月 6日 (水)

解散するべきですね

陰暦 十一月二十二日

行政刷新大臣 消費税率大幅引き上げやむなし(讀賣新聞)

 わたし個人としては増税には賛成ですが、民主党は「増税しない」と言うことを錦の御旗にして衆議院選挙に勝ったわけですので、消費税率大幅引き上げを方針にするのならばすぐさま解散するべきですね。

 これでは選挙の時には何を言ってもいいと言うことになります。議会の存在意義は税金について議論することにあるわけですので、税について嘘をついた政党には議席を維持する資格はないでしょう。

2010年1月 5日 (火)

春秋左氏伝データベース(〜荘公九年)

陰暦 十一月二十一日 【小寒】

春秋左氏伝データベースを魯の荘公九年まで更新しました。

「shunjyu_a.xls」をダウンロード

2010年1月 2日 (土)

「易経」の成立(3)-卦辞

陰暦 十一月十八日

 あけましておめでとうございます。今年も「静かなる細き声」をよろしくお願いします。

 卦辞(卦の全体の意味を説明する文章)は方位占いの要素がとても強いです。各方位の評価には偏りがありまる。

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