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2010年1月31日 (日)

排出権取引って共産主義なのでは?

 松尾 匡氏のホームページを読んでふと思ったのですが、二酸化炭素温暖化起源説に基づく二酸化炭素排出量の割り当てと、その融通である排出権取引というのは、人類が生存するのに最低限必要な生産と消費を「二酸化炭素」という単位を使って設定し、それ以上の生産・消費活動は「搾取」を生み出すので、なるべくなくそう、生産を搾取のない必要最小限にするための単位として二酸化炭素を使おうというものですから、これは乃ちマルクスが言うところの共産主義社会なのではないでしょうか。

 なんで自然保護と左翼の相性がよいのかなかなか理解できなかったのですが、これで漸くわかりました。プロレタリアートの搾取という言葉が陳腐になったから、これを自然からの搾取に置き換えて、やはり草の根的な共同体の合意に基づく必要最小限の生産・消費社会を実現しようとするものが自然保護運動であり、排出権取引であるのでしょう。

 しかし共産主義なんてものは所詮実現するはずもありませんから、これも失敗しますね。ロシアと東欧の共産革命が共産党という特権階級を生んだのと一緒で、排出権取引を監視し、原資を提供する金融機関が支配者となるだけでしょう。

 つまり排出権取引は国家の支配を崩して、国際的な金融機関に直接生産・消費を隷属させる運動と言うことになりますので、共産主義を実現するというよりは独占資本主義を極限まで進める運動と言うことになるでしょう。

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コメント

 べっちゃんさんも、松尾 匡氏のホームページを読んでるんですね。
 この排出権取引はイギリスのシティが、考案した話は、日経関連で出ていましたから、環境保護運動と金融資本主義のコラボでしかありません。日本の「小さな政府」「規制緩和」「霞ヶ関をぶっ壊せ」や「新しい公共」も同様ですよね。

 民主党の農家個別所得保障にしても、英国の直接支払制度と環境保護運動で、緑の雇用・移動制限コストの支払(約1~2000万)を、農家に支払うわけですが、向こうには農協がありませんから、支払った金はシティが吸い上げ、運用しているのではないでしょうか?
 日本の場合、農協(JA)がありますから、搾取できない構造になっています。だから、日本の農協叩きには、農協系金融資産と個別所得保障の金を金融機関が吸い上げられ安くするのではないかと見ています。

 松尾氏のHPは最近読むようになりました。夜見ながら、そういえば保守系左派さんがこの人に触れていたことがあったっけかなあと思い出しました。

 乗数効果が0.7でしたっけ、威張れるような話じゃないですよね(笑)常識的に考えれば、麻生さんの2兆円よりも乗数効果が低いはずです。子持ち世帯の出費のピークは幼少期ではなくて、中学生以降に来るからです。

 10年後にやっと効果を現すような金を不況が焦眉の急である今ばらまく必要があるのかということですね。所詮参議院選挙の票目当てでしょう。

 左翼の活動家って政治や製造業に対してはやたらと攻撃的なのに、金融資本には非常に従順です。かれらのやることはつねに金融家を利する結果にばかり結びついてきました。

 意図してやっているのか、あるいはマルクスの本を読んでいると無意識的にそういう行動をとるように条件付けられてしまうのか。興味の湧くところです。

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