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2010年1月21日 (木)

だからデフレはやめられない

陰暦 十二月七日

 デフレが銀行にとって笑いが止まらない状況であることを説明します。なに、至って簡単な話です。

 銀行は個人や企業から預金を集めて、それを個人や企業に貸し出します。預金者に支払う利息の合計額よりも貸出先から取り立てる利息の合計の方が大きければ銀行は黒字になります。

 現在の平均預金金利は年利で0,039%です(日本銀行統計より)。銀行の総預金額をDとしますと、銀行が預金者に支払わなければならない利息の総合計は0.00039D円となります(0.039%=0.00039)。

 それに対して、銀行の最大の貸出先である政府が銀行に支払う金利、即ち国債の平均利回りは1.2%です。銀行が持つ国債の総額をBとしますと、銀行が国から受け取る利息は0.012Bとなります。

 仮に銀行の貸出先が政府だけだとすると、0.00039D<0.012Bであれば銀行は黒字と言うことになります。不等式を解くと、

 D/B<30

 となります。これは何を意味するかというと、総預金額の30分の1だけ国債を保有していれば銀行は寝ていても黒字になるという意味です。日本の家計総預金額は1,400兆円くらいですので、1400/30=46。乃ち46兆円国債を持っていれば大丈夫ということになります。

 全部が全部普通預金じゃないだろという人のために10年定期預金の金利でも計算しておきましょう。10年定期の預金金利は平均0.515%です。同じく計算すると

 D/B<2.3

 となります。1400/2.3=608兆円となります。

 つまり銀行は少なくとも600兆円以上国債を持っていれば寝ていても黒字になるのです。そして銀行は国債発行額が増えれば増えるほど儲かります。まあ実際には銀行も貸し倒れがありますし、企業からも利息を取っていますのでこれの通りではないでしょうが、デフレが銀行にとって大いに得であることはわかっていただけると思います。

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